44、出生率低下の原因

亡国への道

平成十七年

6月7日
先日、日本の出生率が、昨年より更に低下したことが発表された。
諸悪の根源は、アメリカ文化の流入にある。
アメリカは先進国としては、高い出生率である。そのアメリカを真似するとなぜ出生率が下がるのか。
それが今回のテーマである。

6月9日
日本では昔から、お見合い、家と家の間の結婚が一般であった。
アメリカの退廃した文化を真似した結果、人生のサイクルが狂い、出生率が低下した。
これが結論となる。そこに至る過程を見てみよう。

6月10日
性道徳の破壊は、アメリカ文化が日本に与えた、最悪の被害である。
30年近く前に、鉄道小荷物のアルバイトをした。アルバイト先の休憩所に「プレイボーイ」誌が置いてあった。
ヌード写真ばかりの、アメリカ退廃文化の象徴のような雑誌であった。
年配の作業員が、「戦前だったら、こんな雑誌を作ったら死刑だよ」と言った。
本当に死刑になるかどうかは不明だが、戦前の人間から見れば、それが正直な感想であろう。

6月12日
性道徳の退廃は、普通の国では出生率が低下する。
異常な国では、私生児の増加で出生率が上がるだろう。
アメリカの出生率が高い理由は、ここに在る。

6月14日
10年くらい前に、たまたま入った本屋で、若者向きラジオ番組をつけていた。
彼女を取ったの取られたのと、くだらない内容ではあったが、重大な問題が潜んでいる。
若者間の連帯感を破壊し、いずれは社会の連帯感と秩序を破壊するからである。
性道徳の破壊は、アメリカが日本弱体化のため仕掛けた罠である。
しかし悪いのは日本である。戦勝国が相手の弱体化を図るのは常識である。そのことに気付かぬ日本の政治家、学者、専門家が悪い。

6月16日
若い男女は、異性の気を引こうとするようになる。
セミがミンミン鳴くのと変りがない。孔雀が羽を広げるのと変りがない。
人間の家畜化である。

6月17日
昨日は2つの裁判が大きく報道された。
1つは、薬害エイズ事件の本で、安部英(たけし)元帝京大副学長が桜井よしこさんに損害賠償を求めていた事件で、桜井さんが勝訴した。
もう1つは、成人向け漫画でわいせつ図画頒布の罪に問われた被告が、高裁でも有罪判決を受けた。
わいせつな書籍、テレビ、映画は社会に有害である。これを取り締まるのは当然である。
原論の自由とかを言い出す人がいるが、原論の自由とは桜井さんのように、社会の役に立つ行為に対して言うべきある。
退廃アメリカ文化の真似をした日本は、ごみ溜めのような世の中になってしまった。
よい環境では子孫を増やそうとするし悪い環境では子孫を減らそうとする。
これが人間の心理である。

6月19日
毎日新聞の「主張を押し付ける新聞はもういらない」は、気に入った。
他にも応用ができそうである。

「国民の公益を考えずに、原論の自由を主張する、三流雑誌はもういらない」
「属国主義者はもういらない」
「世界の平和と均衡を考えず、アメリカ追従の島国根性はもういらない」
「世界の多様性を理解せず、アメリカの物真似はもういらない」
いろいろありそうである。

6月21日
カラスやつばめは巣を作る。飼い鳥のジュウシマツだって巣を作る。
性道徳の崩壊した日本は野生動物以下、種付け馬、種付け豚、家畜同然である。
出生率が低下するのも当然である。
崩壊したものを元に戻す事は難しい。唯一の方法はアジア各国を見習うことである。
アジア連帯の意義はここにある。経済圏を作ることでも、アメリカに対抗することでもない。
アジアの美風の回復にある。


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