九百五十一(その二) お墓参り、昼食、動物園(付録、安藤忠雄さんのテレビ)
平成二十九丁酉年
三月二十六日(日)
先日家族三人でお墓参りに行った。帰りは上野駅まで歩き、「寄せ家」と云ふ日本料理店で昼食を食べた。最初、御徒町のレストランを調べてあったのだが、上の子が動物園に行きたいと云ふので、スマホで急いで検索してもらひ「寄せ家」に決まった。海鮮料理が安い。私は七百五十円で美味しく量も多い。三人で二千二百五十円だった。地元では評判なのだらう。東京メトロの職員が二人食べに来てゐた。
三月二十六日(日)その二
そのあと大陸橋を渡り、上野動物園の前に着いたが春休みのためかすごい混雑だ。あるいはパンダ人気かとも考へた。妻と上の子は動物園に入り、私は御徒町の方角へ歩いた。まだ桜は咲いてゐないがボンボリやゴミ捨て場など尾は並みの準備はできてゐる。なるほど開花前だが花見に来る人で混むのかと判った。
私は松坂屋の新館跡に建設中のビルの横を通り、御徒町から帰った。
三月二十六日(日)その三
本日朝四時半から動物園の動物が減少してゐると云ふ民放のテレビ番組があった。私は10分ほど遅れてスヰッチを入れた。非先進国の経済発展で動物園の動物を増やすなどで動物の世界価格が上昇してゐること、貸し借りで対処しようとしても日本の動物園は飼育場が小さいので生育環境が悪いとして貸してくれないこと、動物園は種の保存を目的にするやうになってきたが地方自治体が経営する動物園ではなぜ外国や他の県の動物にうちの県や市が税金を使はなくてはならないのかと云ふ議論に今後なるだらう、と云った理由ださうだ。
動物園で種の保存をすることと併せて、人類はこれ以上地球を破壊してはいけない。西洋野蛮人に化石燃料消費をすぐにやめさせるべきだ。
三月二十六日(日)付録
動物園の番組の後に引き続き、NHK教育テレビの「 こころの時代~宗教・人生」で安藤忠雄さんが癌で五つの臓器を全摘しても元気で仕事を続ける番組を見た。感銘したのはアメリカ同時多発テロで崩壊した世界貿易センタービル跡に、安藤さんは広場として保存することを提案した。ビルを建てないと採算が合はず、安藤さんの提案は採用されなかったが、提案するくらいだから安藤さんは反米ではない。その安藤さんが、テロは悪いことだと述べた上で、アメリカが世界を均一にしようとしたため起きたと、本質を述べた。この発言は尊い。
次に、今回の番組で優れたところは、安藤さんが大学に行かず世界を旅行し独学で建築士の資格を取り世界で有名になったことを紹介し、肩書きは紹介しなかった。
安藤さんが実力を発揮できたのは建築士と云ふ独立性の強い職業だからだが、日本では昭和三十年代後半の高度経済成長以来、独立性の強い職業、つまり個人経営は縮小の連続だった。安藤さんのやうな優秀な人を輩出させるには、働く人の半分は独立性の強い職業になるやう制度を変へて行くべきだ。そのためにもニセ労組シロアリ連合の解体は必須だ。(完)
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