九百二十七 駅構内の操車場(14.小牛田駅と一ノ関駅)

平成二十九丁酉年
四月十六日(日) はじめに
かつて東北本線を走る客車は、福島、郡山、仙台、小牛田、一ノ関、盛岡、青森など常備駅が多彩だった。原則として一つの常備駅で構成されるが、ときどき貸し出しで他の駅の車両が混ざることがあった。これらのうち駅から独立した場所に客貨車区運転所がある仙台、盛岡、青森を除いたうちの、代表的な福島、郡山の配線図を検索したが見つからない。と云ふことで、小牛田と一ノ関を取り上げることにした。
小牛田には二つ思ひ出がある。年末に隅田川駅で小荷物のアルバイトをしたとき、私は発送サブセンターと云ふ小さな道路を踏切で超えたところに入替で来る貨車に小荷物を積んだ。貨車の交番検査票に小牛田運転区と書かれた車両があった。なぜか今でも印象に残った。もう一つは、寝台特急「あけぼの」に乗ったとき、最初は奥羽本線経由だったが、後に奥羽本線の新幹線工事で小牛田から陸羽東線経由になった。せっかく寝てゐるのに目が覚める。その理由は単線が駅のところだけ複線になるとき線路が大きく曲がる。その求心力で目が覚める。こんな運転をしてゐたのでは長く続かないだらうと思ったが、やはり特急「出羽」に吸収された。

四月二十二日(土) 小牛田駅
昭和五十三年の配線図によると、島式両面の下り、上りのホームと、下2~10、上2~13と変な位置に14。下9、10は福島方に行き止まり、上11~14は女川方に行き止まり。
下りから見てホーム手前左側に扇形庫、検修庫2線、洗滌台1線。右側に外側からホーム手前で行き止まりの検修庫2線、屋外2線。それと平行で貫通式の不明な1線(検修待ちか)、洗滌台1線、機回りと思はれる1線。貫通の先はこれも貫通で検修庫2線、屋外2線、先ほどの変な位置の上14。
解釈が二通りできる。一つ目は左の検修庫は気動車で、右の貫通の検修庫は行き止まりの検修庫と同格。二つ目は左の検修庫は電気機関車用で、右の貫通式の検修庫は気動車用。どちらの想像でも右の行き止まりの検修庫は客貨車用。
左にも洗滌線があるところから第一案が有力だが、気動車を配置区以外で洗浄するなら第2案もあり得る。会津若松でも感じたが運転区に合併後の期間が長いと、本来は機関区でまとまる施設が分散し配線図だけを見ても判りにくい。

四月二十二日(土)その二 一ノ関駅
昭和五十三年の一ノ関駅の配線図を見ると、本屋の対面が片面の下本。その隣が島式の上本と大本。その隣が上2~11まで貫通式と、ここから先は大船戸方に行き止まりで12から15。その隣青森方に客1~7、1線が大船渡方に伸びて客留1、機関区への北入出区線、客留2と3。伸びる線の隣にx(判読不能)貨1と2。
北入出区線は7つに分岐し、1つは客1と合流、もう1つとともに扇形庫。1線屋外、その隣の4線は庫1~4。これらはすべて再合流し大船渡側から駅へ。
本屋の青森方は貨1~4。
線路使用方の表が載るのでこれも紹介したい。


線名有効長収容車数線路使用方
下本56564下り列車着発(主としてxx(判読不能、旅客か)線)
上本50055同上
大本50055大船渡線xxxxxx(判読不能)
上246x(3か8)54東北線上下貨物列車発着
上351057東北線上り(同上)
上436140大船渡線(同上)
上536641大船渡線(同上)
上631938大船渡線中継車x(及び?)下貨車
上736641上りから下り方面貨車障(?)載
上721926上りから下り方面貨車障(?)載
上832439下りから上り方面貨車障(?)載
上928434上りxxxx及び仕訳
上1025631同上
上1124429同上
上1212615(4)客車収容
上1312114(4)同上
上1426131下り貨車収容及び仕訳
上1530437同上
貨110312客車収容その他xx
貨212114小口積合車、仕査整理
貨315919  〃  、取即(?)積込
貨415919小口積車及び車xxx積込
客1160(7)洗滌客 貨車入
客2137(6)客車xx検査及び収容
客3125(5)貨車仕立検査及び収容
客49811同上
客510412仕立入場x及び仕訳
客68710下り貨車収容及び仕訳
客78910救援者及び下り貨車仕訳
客78910車扱xxxxx仕訳
xx113015車扱xxxx卸
客留1214(10)客車収容
客留2129(6)同上
客留3149(7)客車収容
材料線9711保線区着発材料積卸
xx線749日通専用
南入24726南部入換
上x入28732北部入換(182号から32)(18xxxxx)
下貨入28732貨物入換(192号-(?)16)(213号÷(?)16)
収容能力と操車可能車数
種別/方面別上り下り
収容車数(A)
有効長÷8.2
13311438285
操車可能車数
(A×0.7)
937926198
客貨車区に客車と貨車が混結で停車する光景を見たことがあり、両方を1つの線で作業するのだと長年思ってきた。しかし一ノ関客貨車区では、客2で客車の交番検査、客4と5で貨車の仕立検査を行ったことが判る。一方で客4は125mで(5)両と客車の車数で記入してあるので、かつては客車用だったのだらう。(完)


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