八百五十九 鳥越俊太郎氏は都知事候補に不適格(説明責任を果たしてゐない)

平成二十八年丙申
七月二十二日(金) 週刊文春の記事
週刊文春が鳥越俊太郎氏について「『女子大生淫行』疑惑」といふ記事を掲載した。ところが、マスコミの質問に鳥越氏は答へない。まづ
鳥越氏は、20日午後、記者団が事実関係の確認を求めた際には、答えずに車に乗り込んでいた。
(フジテレビのニュース)
鳥越氏はテレビに出演してゐたことが売り物だ。話すのは得意なはずだ。なぜ答へない。普通だったら、あの記事は出鱈目です、事実無根です、と答へるはずだ。
さすがにまづいと思ったのか、次の日の街頭演説の後、記者団の質問に応じた。産経ニュースによると
--鳥越さんはジャーナリストなんですけれども…

 はい

 --司法の手に委ねるという、言論で返すということはお考えではないのですか?

 ああ、できるだけ地方にですか?

 --ではなくて、あの、今回の週刊文春の件をジャーナリストという立場で告発するということはどうなんでしょうか?

 いや、それはもちろんありますけども、とりあえずは、事実無根なのできちっと法的措置を取ることがまず大事だと思いましたので、
そこから始めたいと思います

 --実際に記事に書かれた女性と、当時は別荘にいったというのは事実なんですか?

 ま、そういうことも含めましてね、これはあの、裁判になったり法的な問題ですので、うかつに私の口から具体的な事実についてあれこれ言うのは
控えさせてください。これはすべて、そういう問題については、私の法的代理人である弁護士の方に一任をしております。以上です。

(中略)

--相手の女性にまったく心当たりはないんですか?

 はい?

 --相手の女性に心当たりはありますか?

 それについても、一切ここで私は答えるつもりはありません。そういうことも含めて、そういう私の法的代理人弁護士の方に、まあ一切、
そこが窓口になってますので、そこで、通してください。これ以上のことを言うつもりはありません

--結果として今回の報道でイメージダウンというのは避けられないという見方もあるんですが、それについてはどう思われますか
 


ま、それももう私は私なりにちゃんと受け止めてますので、具体的には、それがどうなるかということについてはですね、私が何も感想をいう立場に
はありませんので、それについて、もし影響がどうかということをお聞きしたいんだったら、私の弁護士の方にちゃんと聞いていただければ、
お答えできると思います

 --少なからず不安に思っている都民もいるかと思うんですが?

 はい?

 --少なからずこの件について不安に思っている都民もいるかと思いますが…

 まあ、それはだから私がきちっと法的措置をとったということで、不安はできるだけ解消していただきたいと思います。断固たるつもりで
私はやっていますから。

 --政治家になろうとしているのであれば、まず説明する責任があると思うが、それはどうでしょう

 はい。もちろん…

 --この場で…

 だから、それは説明の責任はきちっと私の法的代理人のところからきちっと説明させていただきます。

 --本人が説明するのが筋では…

 いやこれはですね、告訴状を提出いたしましたので、今後は法的な裁判とかいうことになってまいりますので、それの具体的なことについて、
私の一存で具体的に言及するのはここでは控えさせていただきます。

これでは話にならない。政治家失格だ。

七月二十三日(土) 告訴状の提出と基礎と有罪判決は異なる
今回の鳥越氏の対応を見て悪質だと思ふのは、判決が出るのは選挙が終った後だ。そもそも東京地検が起訴するかどうかも不明だ。週刊文春が有罪にならなかった場合、鳥越氏はどう責任を取るのか。万一、都知事に当選してゐたら辞職は当然だらう。選挙のやり直しの費用は鳥越氏と推薦した政党が連帯で支払ふべきだ。
それにしても説明責任を果たさないのはそれこそ選挙妨害だ。告訴状を出したと騒いで、いかにも週刊文春がでたらめを書いたように見せかけたのだから。週刊文春は投票日の前に情報を出したのだから、正しい選挙のために貢献したことになる。それに反論しない鳥越氏が悪い。(完)


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