八百四十五 JR東日本の上層部は暗愚集団か

平成二十八年丙申
五月二十八日(土) 京浜東北線運休
一昨日は朝の通勤時間帯に京浜東北線が止まった。蒲田と大森の間の踏切で人身事故があった。暫く駅にゐると蒲田まで折り返し運転をするといふ。私はその電車に乗ったが多くの人はホームで並んだままだ。私は東急池上線で五反田に行かうといふ目算があった。ところが蒲田駅で驚いた。
蒲田駅は線路が三つでホームが四つ。つまり真ん中の線路は左右両方にホームがある。上りのホームは運転再開を待つ人でぎっしり、下りはがらがらだった。下りのホーム側の扉を開ければ、乗客はそのまま降りて階段を上がり駅を出たり東急の駅に行ける。上りのホーム側を開けるから大変なことになった。私の降りた位置だと、ホームと電車の間の50cmしか空きがない。階段に向かっても他の扉から乗客が次々に降りるから、とうてい階段まではたどり着けない。仕方がないから電車に戻った。車内放送で折り返し大船行きになると放送したからだ。
車内放送は3回か4回すれば十分だ。ところが10回以上行ったあと、やっと上り側の扉を閉めた。すぐ下り側を開けるのかと思ったら開けない。車内には1両あたり10人くらい乗ってゐたが、大船行きになると何回も聞いた後なので誰も慌てなかった。やっと扉が開いて下りのホームに降りた。
階段を上がって驚いた。ホームに降りるため列を為してゐる。これで上り側を開けたことがますます間違ひになる。ホームに降りるため長時間並んでゐるのに、折り返し電車で来た人はそのままホームに行けるからだ。

五月二十九日(日) 運転再開
暫くして運転が再開された。とは云へ1本目は超満員だった。2本目も超満員だった。2本目か3本目のときに、発車します扉が閉まりますと駅の放送があったのにいつまで経っても閉まらない。暫くして運転士が到着してゐないため暫く発車を見合はせますと放送があった。
何でも反対するシロアリ民進党や、社会を破壊するために何でも批判する社会破壊拝米新自由主義反日パンフレットなら、これなぞここぞとばかり批判するだらう。しかし運転士が遅れるのはやむを得ない。折り返し電車が来ないから運転士が来ないし、通勤途中の運転士も遅れる。このやうなときは暖かく見守らなくてはいけない。暫くしてこの電車も発車した。
同じく2本目か3本目のときに、発車しますと駅の放送があったのに、なかなか発車せずご案内のお客様がゐますと放送があった。ご案内のお客様とは車椅子のお客様だ。これは批判しなくてはいけない。後から来た車椅子の乗客は待たせるべきだ。最初から乗ってゐて降りられないなら発車を待つべきだ。状況から前者だと思ふ。車椅子の乗客を待たせるべきだと云ふと、偽善者どもが障害者を差別するのかと云ふかも知れない。しかし後から来たのなら障害者だからと行って先に乗せてはいけない。最初からゐたとしても待たせるべきだ。ホームには最初からゐるのに乗れない人が多数ゐる。鉄道会社のこの時点での急務は電車を発車させることだ。現に次の電車が川崎方面からすぐそこに停車してゐる。

五月三十日(月) 放送で案内すべきだ
私は蒲田で東急に乗り継ぐつもりだったから蒲田折り返しの電車に乗ったが、東京方面に行かうといふ人は、最初の駅で待つのが正解だった。ホームに並ぶ人たちは偉い。途中まで行っても乗れないからだ。かへって手前の駅だと乗れる。しかしそのことを知らずに蒲田まで行った人もゐて、だから蒲田駅のホームは人であふれた。
それぞれの駅は、放送でそのことを何回も案内すべきだった。私はそのやうな放送を一回も聴かなかった。

六月一日(水) 再度の人身事故
同じ日に京浜東北線が再度止まった。午前11時過ぎに上野駅で人身事故が起きた。このときはYahoo路線情報だと東十条と蒲田の間が運休した。品川にも折り返し線がある。蒲田ではなく品川で折り返せば、運休区間が短くて済む。なぜこんな簡単なことができないのか。
JR東日本は事故のあったときに運休区間を必要以上に大きくとる傾向にある。折り返し駅に人があふれるのを防ぐためだが、これは各駅の案内放送が悪い。途中まで行っても乗るのは後になることを何回も放送すべきだ。そして折り返し駅では到着した乗客を別のホームに降ろすべきだ。

六月三日(金) 別の日の人身事故
6月1日にも朝の通勤時間帯に人身事故があった。王子駅で公務員が飛び込んだ。このとき高崎線は高崎まで、東北線(JRでは宇都宮線と自称)は宇都宮まで運休した。高崎線で云ふと熊谷までが首都圏通勤圏だ。それなのにそのはるか先の高崎まで運休するとずいぶん迷惑な話だ。首都圏の混雑を避けるため、熊谷から先の人を入れないようにした。
品川駅で山手線と京浜東北線のホームは大変な混雑だった。朝のラッシュ時はすいてゐるはずの大船方面が特に混んだ。電車がすぐそこまで来たのに、危険なため一旦停止し徐行で到着すると放送があり、かなり時間を要した。これなんかホームに扉があれば解決する。そもそも扉があれば飛び込みは起きない。山手、京浜東北、総武線各駅停車など今は何と呼ぶか不明だが昔で云ふと国電の区間、更にその前の呼び方だと省線、或いはゲタ電の区間はホーム扉は必須だ。JRの怠慢と云ってもよい。東海道線、総武線快速、常磐線快速などの近郊区間も15両で長いからホーム進入時にかなり速い。近郊区間もホーム扉が必要だ。
事故のときは、一駅通過も必要だ。予めポスターや車内放送で「8月1日から事故のあったときはダイヤ回復のため通過させることがあります」と広告しておく。ダイヤの乱れは1本極めて遅い電車が原因で後ろがつかえる。その電車は例へば「大井町駅を通過します。大井町で降りる方は大森駅で乗り換へてください。このように運転すると大森駅で乗り換へる方を含めて早く到着できます」と車内放送する。(完)


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