八百二十五のニ 下の子の入学式
平成二十八年丙申
四月十一日(月)
入学式
下の子の入学式に参列した。朝、寮を訪問しノートパソコンを手渡した。今まで私が使つてゐたが、この時期よいパソコンが販売されてゐない。だから私のパソコンを渡すことにした。性能がよいパソコンだつた。
午前は保護者懇談会に出席した。学生食堂で昼食を食べた。混雑が予想されるのでパンなどを持参するよう書いてあつたが、どのようなメニューなのか見たかつたため学食で食べた。午後は入学式に参列した。
翌日、地元の民放と、NHKの地元放送局と、読売新聞の地方版で入学式を報道した。地元の最高学府に入学できたのかと感慨深く、親元を離れて下宿させた甲斐があつたと嬉しかつた。
入学生の県内比率は50%強ださうだ。
四月十一日(月)その二
スポーツ科学
一般学生の県内比率と異なり、下の子の入部したサークルは県外比率が八割近い。全国から国立大を目指し競技は続けたい学生が集まるのだらう。都道府県大会で二位の選手も入つたさうだ。学科を見ると教育学部のスポーツ科学が多い。所謂ゼロ免課程と云はれ、教職免許を卒業要件としない。下の子は教員養成課程だが、ゼロ免課程も国立大学に必要だ。今朝になつてそんな事を考へた。
四月十三日(水)
体育会競技を特徴とする私立大学
国公立大学大会では上位なのに、私立大学が加はる地方リーグでは振るはない。全国大会に出場できない。大学数がそれほど多くないのになぜだらうと調べると、私立大学で強いところが二校ある。一校は社会人一部リーグだつた人が監督で、コーチが何人もゐる。部員数で割ると数人に一人指導者が付く計算だ。これでは強くなる筈だ。国公立大学は公立中学高校が生徒会費やPTA会費からサークルに補助するのと同じやり方だから予算が少ない。私立大学は学校経営の一環として授業料から重点競技に多額の補助を出す。
ここに国公立大学の存在意義がある。国公立大学の方法が正常の大学運営だが、経営が重要な私立大学のやり方もある。
四月十六日(土)
二つの私立大学
二つの私立大学は経営が必ずしも順調ではない。一つの大学は文部科学省の調査があり理事長は数年後に辞任した。もう一つの大学は定員割れが続く。
優秀な人が東京に集まるのではなく、地元の大学を出て地元に就職する仕組みを作る必要がある。それなくして地方の復活はあり得ない。
四月十七日(日)
松本出身の従兄弟も同じ大学を卒業
母(下の子にとつては祖母)に電話で合格を伝へたところ、すごく喜んでくれた。その理由は従兄弟(母にとつては甥)が、同じ大学の農学部を卒業した。従兄弟は松本出身なので信州大学があるが、校舎が松本、長野、上田、伊那に分散し、農学部は伊那だからかも知れない。希望する学科が無かつたのかも知れない。当時は一期校、二期校と分かれ、二期校は滑り止めの印象が強かつたからかも知れない。
過去の信州大学で一つ批判すべきことがある。英語が重用だから第二外国語を止めて英語を重視すると謳つた時期がある。丁度船橋洋一が英語公用語を叫んだ直後あたりだ。このホームページを書くに当たり、信州大学のホームページを見ると今はそのようなことはなく、第二外国語としてフランス語、ドイツ語、中国語、ハングルなどを開講するようで正常に戻つた。まづ英語の実力が弱いからと他の外国語を止めてはいけない。それでは信州大学の学生は馬鹿だと宣言するやうなものだ。二番目に英語以外の言語を学ぶことは重用だ。それによつて英語の実力も更に身に付く。英語帝国主義に毒されることもない。韓国朝鮮語をハングルと呼ぶのも良いことだ。間違つても偽善リベラル系新聞が在日韓国朝鮮人を呼ぶときのようにコリア語と云つてはいけない。
私が人事採用にゐたときに信州大学の学生を採用したことがある。高校時代に或るスポーツの全国大会二位なので推薦入学かも知れない。履修科目に信州学とかいふものがあつて地域重視に感心した。四年になつて中小企業でさへ採用を打ち切るころに慌てて書類を送つてきた。無事採用された。彼の学力では十分やつて行けるとみた。実際やつて行つたが残念なことに五年ほどして退職した。新しい職場でも活躍してゐると思ふ。
四月十八日(月)
入学式と学友会入会式の様子
入学式では、学長の生涯の師を見つけるようにといふ祝辞と、入学生代表が県内の農業振興のため勉学に励みたいと挨拶したのが印象に残つた。
私の席から20mくらいのところでテレビ局のアナウンサーが数分間話し、それをテレビカメラで撮影してゐた。最初、学内サークルの取材かな、式の最中なのにうるさいな、と思つたが、翌朝テレビで放送したので、テレビの取材なら仕方がないと思つた。
入学式が終了し休憩ののち、学友会の入会式があつた。会長は学長が兼務する。飲酒への注意を中心に、学長自身が卒業生なので皆さん全員は後輩なので、といふ挨拶が印象に残つた。学内出身の教授には利点があると思つた。勿論学内学外を問はず、熱心に判りやすく教へてくれる教員が学生にとり一番良い。(完)
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