七百三十六 朝礼の当番(1.英語の上達法、2.英語を勉強したほうがよいかどうかは場合による)

平成二十七乙未
八月二十八日(金) 五つの注意項目
月曜は朝礼がある。連絡事項のあと、二箇月に一回三分間スピーチの当番が巡つてくる。今週は私の番だつた。英語の上達で注意する点を五つ話し、最後にどんでん返しがあると述べて話し始めた。
1.息の圧力 日本語は母音が優勢、英語は子音が優勢。その代はり息の圧力が高い。日本人で母音だけ抜いて息の圧力が低い人がゐるが、これだと聞き取りにくい。
2.熟語 熟語は元の単語とは別の意味を持つから単語と同じように暗記しないといけない。as ofでasは「として」、ofは「の」だと意味が通じない。as ofで何々現在、as of todayで今日現在。今日現在の株価などの意味になる。
3.単語熟語数 単語に複数の意味があるときは複数で数へて1万は必要。だから必要のある人は英語を勉強するようにしないと時間が無駄になる。
4.英->日 英単語の日本語訳で覚えようとして頭が疲れてゐる。たまには逆をやつて見たもの聞いたものを覚えようとする単語を使つて日本語から英語に訳すとよい。
5.車内で聴かない 電車の中でラジオ英会話を聴いてゐて高音の聴力が落ちたことがある。止めたら元に戻つた。
以上を話した後に
今では翻訳はコンピュータでできる。近いうちに聞き取りもできるようになるだらう。英語の聞き取り、単語熟語の暗記に膨大な時間が掛かるので、英語を勉強したほうがいいか、専門分野を伸ばしたほうがよいかは場合による。
この内容を2分強で話した。

八月二十九日(土) 最後のどんでん返し
日本語は母音優位だから英語を聞き取れるようになるには、例へばNHKのラジオやテレビだと数年掛かる。1日中テープを聴けば1年くらいに短縮できるかも知れない。単語と熟語の合計が1万に達するにも数年掛かる。それら2つの時間を専門分野に振り向けたほうがよいか、就職試験で必須なら英語に回すべきかは、そのときの状況による。うちの子供もいづれその選択をするときがくるだらうから、備忘録の意味で今回の特集を組んだ。だから内容は公正だと確信する。
それにしてもアメリカ大使館から工作があつたのか、アメリカ国務省から直接云はれたのか、英語英語と大騒ぎする連中がゐるから注意が必要である。朝日新聞元主筆の船橋洋一の場合は自身が所属するアメリカ政府系新自由主義のシンクタンクからの工作であらう。

八月三十日(日) 二人の子供への備忘録
今回、話した内容を書いたのは、将来子供に話すときの備忘録にしようと考へた。丁度妻が上の子に三年になつたら英語を勉強したほうがよいと話してゐた。私は専門分野を伸ばしたほうがいいと思ふ。しかしそれも状況による。就職試験に英語があるなら勉強したほうがよい。今回の特集は自分の子供に話さうとする内容だから良質である。昨日のニュースで、音声翻訳機をオリンピックまでに開発し救急車に搭載することになつた。英語、仏語、スペイン語、中国語、韓国語に対応し、外国語の音声を日本語に、日本語の音声を外国語に自動翻訳し、音声と文字で出力するさうだ。これはよいニュースである。外国語を習得する膨大な時間を自分の専門分野に振り向けたほうがよい。
今回の朝礼では、五つを三分以内で話すのは大変なので一つに絞らうと最初思つた。しかし五つを三分以内で話すことは可能である。さう思つて五つ全部を話した。(完)


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