六百六十五、カップ天ぷらそば騒動
平成二十七乙未
二月一日(日)
そばを週二回か三回
健康のため私はそばを週に二回は食べる。かつてアメリカカリフォルニア州に九ヵ月出張のときも、昼休みは自動車を運転してベルモントの82号沿ひの安い日本料理店で週に三回は天ぷらそばを食べた。或る時パトカーが駐車してあつて警官が食べに来たことがあつた。日本ではパトカーに乗つて昼食を食べに行くのは絶対にあり得ないがアメリカでは許されるらしい。
横浜に事業所があつた時代は週に二回駅前までそばを食べに行つた。ここは値段は安いがそば粉がほとんど入つてゐないのではないか。そんな心配もあつた。それくらい健康のためそばを食べる。たまたま三週間くらい前にカップ天ぷらそばが103円だつたので4個買つた。その後、別のスーパーに98円で8個までとあつたので8個買つた。この時点で私の引き出しの在庫は11個になつた。
二月三日(火)
和庵(なごみあん)
暫くしてこのスーパーで88円8個までで売り出したので同じく制限いつぱいの8個買つた。88円は今までの最低値である。しかも和庵(なごみあん)といふ新種である。調べるとこれは廉価版ださうだ。確かに分量が1割少ない。といふことで喜んで買ふほど安くはないが、正式版の98円に匹敵する値段であつた。
このとき私の引き出しは16個になつた。引き出しがいつぱいだと不便なので家に2個持つて行つた。その後も2個持つて行つた。先日、正式版がまた98円で売り出された。8個買つた。この時点で私の机はまた16個になり1個家に持つて帰つた。
二月四日(水)
週三回まで
そばが健康に良いからといつて食べすぎはよくない。私は週二回、多くても三回までにしてゐる。それはそばアレルギーを防ぐためである。花粉や食べ物のアレルギーは何でもなかつた人が、それを取りすぎると或る日突然発症するさうだ。
そばは健康によい。だからそばアレルギーにならないよう適度に抑へてゐる。そのことを二十年以上続けた。
二月六日(金)
富士通小杉ビル
そばと同時にヨーグルトも積極的に食べてきた。こちらは毎朝食べる。ヨーグルトを食べ始めたのは富士通小杉ビル時代である。富士通の半導体部門がパソコンを発売したときの開発拠点であり技術サポート拠点でもあつた。また私の所属した富士通関係会社の本社も登記上は川崎工場だつたが実質は小杉ビルだつた。ここにヨーグルトの自動販売機があつた。普通のヨーグルトは60円、ビヒダスは110円だつた。私は健康のため110円を買つた。あるときスーパーでビヒダスの500g入りを160円で販売してゐることを見つけた。自動販売機は180gだからお得である。といふことでこの時からスーパーのヨーグルトを毎日食べることが始まつた。
そばも地下一階の食堂(富士通不動産といふ富士通の定年退職者が雇用される会社が経営)にそばがあり、これを週に二回くらい食べることから始まつた。ある時、関西風そばも販売を開始し、こちらのほうが薄味で減塩になるのでこちらを食べるようにした。考へてみればサラダを食べるようになつたのもこの頃である。富士通に転職する前は自動車で工場排水を採取に行くことが多く、そのときはホカホカ弁当を自動車の車内で食べることが多かつたからだ。といふことで私の健康路線は富士通小杉ビルに始まる。当時周りは工場ばかりだつたが、プラザ合意の後は工場が次々と高層ビルに変つた。(完)
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