六百四十二、結婚の時に購入した電気機器が全滅
平成二十六甲午
十一月三十日(日)
二つが連続して故障
結婚時に購入した電気機器のうち掃除機と電子レンジは二十一年間持つた。ところが先日掃除機が故障した。その二週間後
に、電子レンジの扉を閉めたとき家のブレーカーが落ちた。そのときは偶然かと思つたが翌日も扉をしめるとき停電した。といふ
ことで電子レンジはコンセントを抜いて調理棚から撤去した。
十二月一日(月)
電子レンジのない生活
二日間電子レンジのない生活を楽しんだ。何日も続くようだと不便を感じるが二日だと昔を懐かしむ余裕がある。残つて冷蔵庫に
入れた料理を温めることができないから冷たいまま食べた。ご飯も冷たいまま食べた。ご飯は「保温」にしておけばよかつたのだが
毎日の習慣で切つてしまつた。
私の実家は昭和四十七年に引つ越すことが決まつてゐたのでそこまでは旧来の生活が残つた。今思へば貴重な体験である。
このとき電子レンジを購入したのかと思つたが、調べてみると一般の家庭に普及したのは昭和60年に40%、平成2年に70%。
引つ越したときはまだ無かつた。
十二月四日(木)
晩酌のお湯を湯沸かし器で飲むには多くの工夫が必要
これまで電子レンジを長持ちさせるため、晩酌のお湯はお皿を洗ふときついでに入れることにした。私は夜に焼酎を五倍に薄めて
茶碗三杯飲む。ビールを茶碗三杯と同じだから健康的である。そのときのお湯は電子レンジを使はずに、お皿を洗ふついでに湯飲み
茶碗に入れることにした。電子レンジを長持ちさせるためである。湯沸し器は断続的にお湯を出すと最初は冷たい水が出る。暖まる
のに時間が掛かる。夜に帰宅して朝昼に使つたお皿を洗ふのは私の担当である。そこでお皿を洗つたついでに飲むようにした。
ここでも工夫が要る。風呂の給湯時は蛇口は流量が少なくてもお湯が出てくる。お湯と水の割合を手元の蛇口で調整し下げる。風呂は
四十三度だが皿洗ひには熱いしガスが無駄である。しかし普段は蛇口で混合割合を調整するとお湯の流量不足で湯沸かし器が点火
しない。だから皿を洗ひ終つたあとまだ風呂への給湯中に蛇口をお湯だけにしてふきんなどを洗い蛇口が十分に暖まつたところで湯飲み
茶碗に入れる。これを数か月続けた。
(風呂への給湯とは別の時間に温度を下げて皿を洗ひ、終つたらすぐに湯飲み茶碗に入れたらよいと思ふ人がゐるかも知れない。しかし
温度を下げると焼酎を薄めたとき暖かくない。蛇口を開けてすぐ高温のお湯が出るようにするため、以上の操作になつた。)
十二月七日(日)
新たな方式
お皿を洗つた後にゆすぐとき、蛇口で水を入れず皿を少しすすぎ水温が上がつたらカップに入れて蛇口を閉じて焼酎一杯目を飲む。
次に再びゆすぐ事を開始して温度が上がつたらまた同じ事を繰り返す。これで温度が十分な焼酎を三杯飲むことが出来るようになつた。
しかしなぜこんな面倒な方法を用いるのだらうか。一つは電子レンジを長持ちさせるためだが、だつたらやかんで沸かせばよい。ここで
我が家は半年ほど前に古いやかんを捨てたことに気付いた。よくこんな不便を我慢してゐたものである。そして本日やかんを購入した。
十二月八日(月)
妻も週五日勤務に
上の子に続き、下の子が今年大学受験を迎へた。そのため一週間前から妻が週五日勤務になつた。それまでは週3.5日だつた。我が家
も二つの電器製品、やかんに続いて少しづつ変化して行く。(完)
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