四百三十三、携帯電話の迷惑メール騒動


平成25年
六月十五日(土)「靴を買つたら迷惑メールが来るやうになつた」
新宿駅西口の靴の全国チエーン店で靴を買つた。携帯で登録すると三百円引きだといふので登録しようとしたところ店員がやつてくれるといふので依頼した。ところがその日の夜から迷惑メールが1日に二十通くらい来るやうになつた。最初は何が原因か判らなかつた。店員の態度に不審な点はなかつたからである。しかし登録するにしてはキーをやたら沢山押してゐた。あの店員がそんなことをするかなあと半信半疑であつた。

二週間経つても来るので新宿警察署に行つた。一階の受付に事情を説明すると、高額を請求されたのですかといふから、来たメールはすべて削除していますと説明した。人によつては来たメールを見てリンク先をクリツクした人もゐることだらう。さういふ人は後ろめたいところがあるから高額を請求されても警察に相談できない人も多い。請求されても払ふ必要はない。しかし後めたいと家族や職場にばらされたら大変と払ふ人もゐるかも知れない。
生活安全課の呼び鈴を押すと扉が開き中から担当者が出てきたので事情を説明すると「相談ですね、待ってください」といふので扉の外で立つていた。待つといふのは3分程度だからだ。しかしいつまで待つても来ないから扉の外の長椅子に座つた。それから25分待つたが来ないから再び呼び鈴を押し、後日電話で話すことを伝へて帰つた。

六月十六日(日)「フイルターを設定したら来なくなつた」
後日生活安全課に電話をするつもりだつたが、よく考へると私は相談をしたい訳ではない。メールアドレスを変へれば済むからだ。迷惑メールを沢山送るといふ犯罪行為を警察に通報し社会の役に立ちたいだけだ。多くの人が困つてゐる。それなら警察署より交番のほうがよい。さう思い西口交番に行つた。事情を説明すると、若い警察官はフイルターの設定を解除したのではないかといふのでなるほどと納得した。
家に帰りフイルターを設定すると迷惑メールは来なくなつた。私はコンピユータの仕事を三十年以上して来たが判らなかつた。若い警官は知つてゐた。その訳はさういふ相談が多いからだ。
迷惑メールは文字どおり迷惑な話である。最初は怪しげなメールばかりが来て一週間するとカネが儲かるだとか副収入だとかのメールも混じるやうになつた。中にはこれらに引つ掛かる人もゐるだらう。国民の生活が脅かされてゐる。政府は早く取り締まるべきだ。(完)


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