四百二十八、JR東と東京メトロの再民営化が必要な理由
平成25年
六月八日(土)「職場から組合事務所に行くとき」
大手の企業別ニセ労組にはまつたく想像もつかないだらう。中小は職場と組合事務所が離れてゐるから電車に乗らないと組合に行けない。先週の火曜の勤務時間終了後に組合に行くため丸ノ内線に乗らうとしたがいつまで経つても電車が来ない。乗らうとした次の電車の発車時刻を1分過ぎた時点で「後楽園駅と茗荷谷駅の間で施設点検をしたためダイヤが乱れてゐます」と放送がありその数分後に電車が来た。つまり最初の電車を待つ乗客は次の電車の時刻まで無視された。
遅れた列車で新宿駅に着き急いでJR改札口を入り電光掲示板を見るといつも乗る列車が出発時刻だがまだ掲示されてゐる。放送は何もないがこれは間に合ふとホームに駆け上がつたところやはり埼京線始発はまだホームに止まつてゐた。先頭車両と二両目は満員だから三両目を眺めて四両目あたりに乗らうとしたところ突然ドアが閉まつて発車した。ホームの駅員に抗議したが、既に発射時刻を過ぎて発車合図は鳴らしたので今回は鳴らしませんでしたといつた。これは重大だから「六月四日十八時五分あたりに本当に発車合図を鳴らしたのだな、これは重大だ」と駅員に確認した上で三番四番線ホームに行き(このときも階段を上がるとどこの番線が先の発車かさへも判らない。しかし次の電車は三番四番以外考へられないから階段を降りるとかなりホームが混んでゐて五分ほどして高崎東北線に行く中距離列車が来た。混んでゐてホームの放送は次の列車にと言つたが混んだ扉のガラスが万が一壊れたら国会で取り上げられてもよい事例にしようと思つた)無理やり乗り、私の後も5人ほど乗れた。今のJR東は国鉄時代より悪い。国労はこの件を取り上げると面白い。民営分割の歪を指摘しようではないか。
六月九日(日)「乗り換へ表示が少ない」
交通営団が東京メトロになつてまづ悪くなったのは英語の車内放送を始めた。同じころ他の私鉄でも次々に始めたから国土交通省の圧力があつたのだらう。そして国土交通省や政治屋にはアメリカから圧力があつたのだらう。不案内な外国人には親切に教へてあげるべきだが、それはドア上の電光掲示板が既にやつてゐるし周りの乗客も協力するだらう。船橋洋一の英語公用語ではあるまいし英語の放送をする必要はない。
二番目に悪くなつたのは乗換駅でホームの前と後のどつちに歩いてよいか判らなくなつた。乗り換えの表示が極めて少なくなつた。前か後のどちらかにかなり歩き表示を見て反対の方向に戻る。そんなことがしよつちゆうある。
六月十日(月)「地図が判りにくい」
私は二十一年前に東池袋に三年間勤務した。三年前に労働組合事務所が東池袋に移転した。だから東池袋は土地勘があり道を間違へることはない。ところが一カ月ほど前に有楽町線の東池袋駅で降りて、地図を見ないで降りれば何の問題もないのだが時間があつたので駅の地図を見てからサンシヤイン側に出ようとホームを歩いたところ都電の停留所側に出てしまつた。
同じ例がもう一つある。大塚三丁目にも一年間勤めた。最寄駅は新大塚と護国寺である。ところが先日護国寺の講談社側出口から出ようと地図を見て歩いたところ、間違へて不忍通り側に出てしまつた。地上に出たとき三叉路が目前にせまつたので大塚警察の横がこんなに広くなつたのかと驚いたくらいだつた。
地下鉄の地図が判り難い理由は方角が逆だからだ。地図で左は通路も左になるよう描くか、地図を掲示する方角に気をつけるべきだ。駅の案内図も判りにくい。上の階と下の階を同時に載せた案内図は見てもまつたく理解できない。見る人は設計事務所や建設会社の従業員ではないから正確に書く必要はない。判りやすく書くべきだ。
六月十一日(火)「倒産のない民営化は逆効果だ」
国鉄と地下鉄は民営化された。しかし倒産のない民営化は長期では一層悪くなる。競争相手のない民営化も悪くなる。JR東と東京メトロは再民営化が必要である。JR東海にリニア新幹線を作らせてはいけない。作るなら今の新幹線は別会社に譲渡させるべきだ。(完)
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