三百八十二、辺野古の海は漁協のものではない


平成25年
三月十四日(木)「漁協は通行人と同じだ」
辺野古の美しい海は子孫に伝へるべきだ。人類の遺産である。ところが海を埋め立てようとする腹黒い連中がゐる。目先の利益しか考へない連中である。それほどまでアメリカの言ひなりになりたいのかと呆れる。
さういふ連中が漁協に工作をして埋め立てに賛成させた。漁業権の放棄と引き換へに幾らもらふのか明らかにすべきだ。漁協は勘違ひをしてはいけない。海は全生物のものである。或いは日本全体の貴重な遺産である。漁協が賛成したのは、いはば道路を廃止するかだうかをたまたま道路で行商をしてゐた人たちに聞いて賛否を問ふようなものだ。漁協は関係者全体のうちのごく一部に過ぎない。

三月十五日(金)「安保条約といふ小さな問題と、自然破壊といふ大きな問題」
日米安保条約は日本の歴史から見れば六十余年、高々数%の小さな問題である。そんな問題で数千年の歴史を持つ辺野古の海を破壊してはならない。大自然を破壊すれば二度と戻らない。

三月二十七日(水)「辺野古の美しい海」
私がなぜ小沢氏を支持するのか今回の騒ぎで判つた。小沢氏は鳩山政権のときに、美しい辺野古の海を埋め立ててはいけないといつた。私はこれこそ本当の政治家だと思ふ。ところが日米関係だけを気にするよう仕立てられた偏向マスコミと偏向官僚組織はさつそくこれは危ないと反撃に出た。
辺野古の海は埋め立てたら二度と戻らない。日米関係なんか悪くなつてもすぐ恢復できる。そしてその直後に日本の首相がアメリカに参勤交代し、下手な作り笑ひを浮かべて大統領と握手すれば済む話だ。簡単である。

四月五日(金)「官房長官の菅」
官房長官の菅が那覇市内の新聞2社、テレビ局3社を訪問し幹部と面会した。これは許し難い。政治屋がマスコミを訪問するのは禁じ手である。マスコミが取材に来るのはよい。しかし政治屋がマスコミを訪問してはいけない。政治屋が下心を持たずに訪問するはずがないからだ。沖縄のマスコミに対し同じ事をした人間が過去にもゐた。
十三年前当時の首相小渕は沖縄サミットへ協力を頼むためマスコミ各社を回つた。小渕の私的懇談会が英語第二公用語を叫んだばかりか、小渕まで英語、英語とはしやいだのはその直前である。
それで、私が小沢氏を支持する最大の理由を思ひ出した。英語第二公用語を叫ぶ売国奴を退治したことである。小沢氏は連立を離脱し直後に小渕は頭がバチツと切れてお陀仏さんになつた、自業自得ですよ(田中真紀子氏)。私は他人の不幸を喜んだりは絶対にしないが、このときばかりは天罰だと思つた。

四月六日(土)「シロアリ民主党の代表になる人間は倫理観に欠ける」
嘘をついて消費税増税を可決させたシロアリ民主党である。そこの代表になる人間は倫理観に欠ける。今回の発言はそのことを裏付けた。海江田は30日、米軍普天間基地について「一日も早く移さなければいけない。適地は辺野古だ」と述べた。地元の反対を何だと思つてゐるのか。あきれた男である。
海江田には離党の機会はいくらでもあつた。それなのに離党しなかつた。代表になつてからも菅と野田を除名にする機会はいくらでもあつた。それなのに党代表に居座るため何もしなかつた。

四月六日(土)その二「週刊ポストの記事」
週刊ポスト2013年4月12日号に次の記事が載つた。
撤退を唱えるのは政府や政治家ばかりではない。2011年2月には、米世論調査会社のリサーチで、「米有権者の48%が在日米軍を撤退させるべきだと考えている」という調査結果が出た。
安倍政権が辺野古移設の舞台を整えたとき、米軍がすでに日本から消えている──安易な親米路線が赤っ恥をかく日が来るのかもしれない。
(完)


メニューへ戻る 前へ 次へ