三百三十三、洗脳社会


平成24年
十二月十六日(日)「日本自身が洗脳社会だ」
尼崎市連続変死事件の主犯が自殺した。昭和四七年の連合赤軍連続リンチ事件と類似してゐる。どちらも構成員が洗脳されてしまつた。さてアメリカでは、洗脳は暴力、薬物、精神的圧迫を用いる方法、マインドコントロールは用いない方法と呼んでゐる。これは朝鮮戦争で捕虜になつた米兵が共産主義者になつてしまつたことに対してアメリカが、これらの方法を用いたからだと自己暗示したいため区別しただけだ。日本もシベリアに抑留された捕虜のうち共産主義になつた人がゐたが、別に洗脳とは誰も呼ばなかつた。
アメリカの定義に従つたとしても尼崎連続変死事件と連合赤軍だけではなく、日本社会は洗脳された社会である。それは最後の精神的圧迫に該当する。一旦退職すれば次の仕事は見つからないし、アメリカの云ふことに従はないと田中角栄みたいになるし、官僚に従はないと橋下氏みたいにスキヤンダルをばらされたり、小沢氏みたいに無罪になつた事件でも騒がれる。

十二月二十二日(土)「押しの強い人間におとなしくなるな」
世の中には押しの強い人間が20人に1人くらいゐる。ところが日本人の場合は、押しの強い人間にはおとなしくなる傾向にある。よく言へば丸く収めるといふことだが、悪く言へば事勿れ主義である。私の場合は逆で押しの強い人間には私も強く返すし、おとなしい人には私もおとなしく対応する。だから私と不仲になる人は、よほど性格が悪い人である。
それはさておき日本人のこの性格が、古くは連合赤軍事件を生み、最近では尼崎事件を生んだ。更には偏向マスコミを許容し、既得権ニセ労組の存在を許し、ウソツキ政治屋を当選させ今回の増税騒ぎになつた。

十二月二十三日(日)「世間から隔離された集団」
連合赤軍事件では、まづ一人を殺してしまつた。かうなると全員が殺人犯だから社会から隔離される。かうなるとワンマンリーダーに従ふしかなくなる。
しかし我々は二つの集団を笑つてはいけない。日本自身が洗脳集団である。一旦退職すると再就職先はなくなる。どんなに長時間残業だらうと、どんなに社内が異常だらうと、それに従ふしかなくなる。私が転職権を確立すべきでそのためにはまづ非正規雇用の禁止、二番目に就職希望者全員に就職先を見つけること、三番目にジヨブローテーシヨン及びジヨブシェアリングの実施を強く主張するのはそのためである。企業内労組の禁止を主張するのもそのためである。

十二月二十九日(土)「日本は洗脳社会だ」
日本のマスコミは偏向のひどいところばかりである。かつては米ソ冷戦の影響で国内にマスコミの対立があつた。といふよりはマスコミ自体は大企業だから米国側だが少数派として革新の学者、言論人の存在が許された。
ところがソ連の解体と中国の資本経済化に伴ひかつての革新が消滅し、代はりに拝米新自由主義といふ悪質な連中が出現した。つまり日本の言論界はすべて米国側になつてしまつた。これ以上の洗脳社会があるだらうか。日本は独立国なのだから日本のことは日本で決める。アメリカの圧力は拒否し、猿真似もしない。さもないと洗脳社会を抜けられない。国民に幸福は訪れない。(完)


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