三千三百十六(朗詠のうた、普通のうた)信濃三題
丙午(西洋地球破壊人歴2026)年
九月二十日(日)
信濃に関係する話題が三つある。まづは信濃毎日新聞ホームページの
アマガエル実は2種類だった 突き止めたのは長野高校・生物班出身の研究者チーム
本文に入り
愛知教育大(愛知県刈谷市)の島田知彦准教授(47)=動物分類学、長野市出身=らの研究チームが、日本人に身近なアマガエルが近畿地方を境に東西2種に分けられることを突き止めた。信州を含む東日本の種を新種としてヒガシニホンアマガエルと命名。(中略)国内のアマガエルはこれまで、沖縄県以外では1種だけだと考えられてきた。島田准教授らは京都大の研究者と共同で調査。結果、西日本の種は中国や朝鮮半島、ロシアの種と同じだが、東日本の種は樺太南部の種と同じだと分かった。
分布境界は
福井、京都、大阪、奈良、和歌山、三重の各府県を結ぶ線が見えてきた。大阪府や和歌山県の境界線上には両種の交雑集団が存在することも判明。ただ、島田准教授らは、日本列島に人類がいなかった500万年以上前から交雑は限定的だったとみる。
分布域の境界を巡っては、火山活動で一帯の平野が拡大し、東西に分断したとの見方がある。だが、研究チームは元々ヒガシニホンアマガエルが生息していた日本列島に、朝鮮半島経由でニホンアマガエルが勢力を拡大してきて、ちょうど境界の辺りでせめぎ合ってきたとの立場だ。
雨蛙福井から三重境あり二つ負けるな信濃びとあり
次の話題は同じく信濃毎日新聞ホームページの
長野県の博物館・美術館数、初めて全国トップから陥落 40年近く守った座譲る
本文に入り
文科省がおおむね3年ごとに行う「社会教育調査」は、博物館法に基づく登録や指定を受けた「博物館」と、登録や指定を受けていない「博物館類似施設」の数を調べている。2分類とも博物館の他に、美術館や水族館、動物園、植物園が含まれる。
(中略)2024年度の調査結果によると、2分類合計の施設数は県内が340館となり、21年度の前回調査から1館減った。一方、前回3位だった東京都は32館増の341館で、長野県を1館上回った。前回の2位から3位に順位を下げた北海道も施設数を増やし、長野県にあと1館に迫る339館だった。
今まで信濃が一位だったのは、観光地が多いことが原因か、と考へてみた。正解は
1987年度以降、(中略)トップを譲らなかった。しかし、施設数は08年度の368館をピークに減少。県文化振興課は、(中略)県内の施設数が多い理由について「市町村数が多く、(中略)民間の開設も活発だったからではないか」と分析。近年の減少傾向は「民間の経営が難しいのかもしれない」と推測する。
これは小生の、観光地だから、の推理と合ふ。一方で
県博物館協議会の元会長(中略)は、県内の施設数が多いのは「各地で史学会があったり市町村史の編さんが盛んだったりと、歴史や知識を重視する風土があった」と指摘。減少傾向は「市町村合併の影響だろう」との見方を示す。
市町村合併しても今までの 博物施設残しつつ動植物ヶ減る避けられず
反歌
動植物展示施設は人口と趣味の多様化時の流れに
三つ目の話題はテレビ東京で
『信濃のコロンボ 事件ファイル16 願望の連環』
を観た。推理物語のテレビ版の場合、人間関係を重視して鑑賞する。ところが今回は、人間関係が極めて悪い。原作を、放送時間に合はせて水増ししたかな。途中で切らうと思ったが、我慢して見続けた。最後に刑事部長の大森が『良寛の『裏を見せ表を見せて 散るもみじ」だな』と語るところに、最後まで観た甲斐があった。
貞心尼が「はちすの露」に
こは御みづからのにはあらねど 時にとりあひのたまふいと尊し
とある。良寛和尚が臨終のときに呟いたことは事実だ。貞心尼は他人の作を呟いたととるが、小生は表現自体は和尚の作だと推定する。AIに訊いたところ
現在の文学界や良寛研究においては、主に以下の2つの説が有力視されています。
谷木因説
江戸時代中期の俳人で、松尾芭蕉の門人でもあった谷木因の句に「裏ちりつ表を散つ紅葉哉」というものがあります。
作者不詳説
江戸時代の他の俳諧集などにも似た表現が見られるため、当時よく知られていた古い伝承句やことわざのようなものを、良寛が引用したのだろうとする説です。
信濃三題のあと、思った。
信濃には松本生まれ母ヶ今 家を離れて床にあり 食べるヶ出来ず命尽き元へ戻らず間もなく旅へ
反歌
四っつ目の話ヶあるも武蔵から観た甲斐を経て信濃へ戻る
今回は「観た甲斐があった」が掛かった。歌を散文に含めるときに使ふ手法を、工夫してみた。(終)
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