三百十二、顕正會でやつて行くのは無理かも知れないし、6000万人は無理である

平成24年
10月30日(火)「10月度幹部会」
顕正会は毎月幹部会を行ひビデオを各地の会館で放映する。私も28日にビデオを見に行つた。前半は感動的な内容の連続だつた。
まづ創価学会の女子部元幹部で大学は中国語を専攻し聖教新聞社の職員となり学会本部で海外との接待役も務め、僧侶と結婚した人が登壇した。この当時、女子部幹部を僧侶と結婚させることが流行つたが、宗門内では仲間外れにされ元夫までが寺の娘と結婚すればよかつたと言ひ出すようになつた。これはあり得る。僧侶妻帯は歴史が浅いから結婚は宗内の政略に使はれる。猊下の奥さんは焼香のときなども順番が特別扱ひだなどの話は私も聞いてゐたからやはりさうかと思った。猊下の奥さんだらうと一般の信徒だといふことを僧侶は知らないのだらうか。後に宗門と学会が険悪になり元夫の計画した墓苑造成が失敗し借財を抱へ住職罷免になつた。
あともう一つ思つたことはここ二十年ほど英語、英語と騒ぎ立てて日本をますます属国にしようとする連中が多いがこの女性は中国語専攻で偉いと思つた。もつとも昭和四〇年代までは文化大革命の失敗の前で中国の人気は高かつた。
二番目に先月の婦人部大会で青森県から来て開会前に心臓麻痺で急死した方の話が地元幹部からあつた。私は偶々この婦人のすぐそばを通つたから事情は知つてゐた。救護班が心臓マツサージをして救急車を待つたから95%駄目だらうと心が沈んだ。今回所属組織幹部の報告がありこれも感動的であつた。三番目にモンゴルの発表もあつてこれも感動的であつた。アジアに目を向けるのはよいことである。四番目に反原発特集号を渡したところ、野田の頭を引つぱたいてやりたいと言つて入会した人の話もあつた。これも同感である。
しかし次の登壇者のとき、今までの感動をすべて無にさせる言葉があつた。これでは顕正会が6000万人を目指すのは100%無理だし私自身顕正会でやつて行くのは無理である。

10月31日(水)「日本に親中・拝中・媚中はほとんどゐない」
或る男子部幹部が、親中・拝中・媚中との間で自界叛逆(国内の内戦)が起こると発言した。この発言は100%反対である。私のホームページはこれまで拝米派を批判してきた。だから親中派と思はれがちだが、反中ではあつても日本の独立を主張する人には賛意を示してきた。親米ポチ論争のときの小林よしのり氏や西部氏である。
浅井会長の反中は拝米ではない。また親中と反中で自界叛逆の難が起きるといふ予測も布教により解決するから異論はない。しかしこの男子部幹部のように親中・拝中・媚中との間で自界叛逆が起こるといふと、反中の立場で内戦に加担することになる。これは絶対に反対である。
私が見たところ日本国内に親中・拝中・媚中はほとんどゐない。日本は先の敗戦、或いは昭和六十年代のプラザ合意、或いは平成年間のアメリカの内政干渉で、脱亜入欧は懲りたはずだ。なのにまだ懲りない人が存在する。浅井会長は脱亜入欧ではないから私は入会した。
なを顕正会員で海上保安庁職員の中国への脅威の記事を前に(といつても入会して二ケ月しか経過してゐないが)読んだことがある。これなら賛成である。現場で中国の艦船と対峙する人の発言は理解できる。

11月1日(木)「石原莞爾方式と東條英機方式」
日本にゐる親中・拝中・媚中は、私が思ふに1億2千700万人のうちでもせいぜい1万人であらう。一方でアジア派かアメリカ派かどちらか選択せよと聞かれれば、1億2千700万人の多くがアジアと答へるはずだ。瞬時の世論調査だと偏向新聞が偏向質問をするし、都合の悪い世論調査はやつたことさへ隠すからアジアよりアメリカと無理やりでつち上げるが。
顕正会もアジア重視は否定しないはずだ。日本自体がアジアに位置するのだから。ここで中国を除いたアジアとは交流するといふ方法は採るべきではない。中国を含めたアジアで連携するのが石原莞爾方式、中国と戦闘をしながら大東亜共栄圏を唱へるのが東條英機方式。東條英機方式の結果は先の戦争で明らかである。国際関係は引力と似てゐる。距離が近く互いに大きいほど影響が大きい。だからアジアで一番と二番の日中が争つたアジア重視はあり得ない。

日本では数年前から新自由主義の正体が明らかになつたから、脱亜入欧派は少ない。だから脱亜入欧の主張をしてはいけない。顕正会は縁故や生活に悩みを抱へる人や元創価学会を折伏目標にしたから、これまでは入会者数に影響を及ぼさなかつた。しかし6000万人を目指すときは変へなくてはいけない。

11月2日(金)「昭和四七年との相違」
日中国交回復のときに公明党が一定の役割を果たしたことが、顕正会の中国嫌ひの一因になつた。しかし当時と今はまつたく世界情勢が異なる。当時はベトナム戦争の真つ只中であつた。中国では文化大革命が進行してゐた。公明党は最初は中国から反動勢力と見做されてゐたが、日本共産党が反中に転じ、社会党は親ソ派の社会主義協会が勢力を伸ばしたため、公明党に目を付けた。創価学会も言論出版問題を切り抜ける必要があつた。
しかも中国との国交回復は当時の世界の趨勢だつた。国連も台湾が追放され中国が復帰した。顕正会は田中角栄を悪く云ふが、決して田中角栄が突出した訳ではない。それより創価学会、宗門の西洋かぶれのほうが重大である。日本の伝統建築物に反した大化城、総坊、正本堂に注目しよう。第九世日有は化儀抄で
法華宗の御堂なんどをば日本様に作るべし、唐様には作るべからず、坊なんども結構ならんは、中門車寄なんどもすべし云云。
唐様が駄目なら西洋式は更に駄目である。創価学会と宗門は、唐様は駄目だが西洋式ならよいと考へた。国立戒壇も西洋式の思考で放棄した。

中国共産党はその後、路線を180度転換した。創価学会との関係が今でも続いてゐるとすればそれは互いに利用し合ふからだ。ノーベル平和賞が欲しかつた創価学会と、経済は資本主義、政治は共産党独裁の矛盾を理解してくれる勢力が必要な中国である。
だからと言つて中国を批判してはいけない。アメリカが地球を破壊しようとする今となつては、それに反対する勢力の連帯は必須である。だからと言つて共産主義を無条件に賞賛してはいけない。唯物論思考は批判すべきだ。妹尾義郎のように前半は日蓮信仰、後半は仏教徒を自称しても唯物論に陥ることがある。創価学会は昭和四五年あたり以降唯物論に転落したが、唯物論の恐ろしさは当時は世界的に判らなかつたから仕方がない。共産主義は民族解放戦線で唯物論を克服したが政権を取得すると唯物論に戻り、最近は特に中国では西洋に対抗するために孔子やアジアに言及するなど再び唯物論克服への取り組みが見られる。ここは評価すべきだ。(完)


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