三百八、緊急提言、残業を禁止せよ

平成24年
10月19日(金)「なぜワークシエアをしないのか」
IT業界は多重請負になつてしまつたから、末端では技術者の使ひ捨てが横行してゐる。一番悪質なのが長時間残業をさせることだ。これにより多くの技術者がうつ病やその他の精神病になり辞めて行く。
一方で失業者は多い。なぜ残業を禁止し失業者に仕事を回さないのか。
悪いのは経団連と連合である。どちらも大企業のことしか考へない。まづ残業を禁止すべきだ。これで失業がなくなれば、非正規雇用は本人が希望する場合を除き消滅する。

10月20日(土)「他の業界でも残業は多い」
IT業界だけではない。他の産業でも残業が多い。20時、21時、22時に電車に乗ると極めて混んでゐる。つまり多くの産業で残業が横行してゐる。国内が人手不足で残業せざるを得ないなら判る。しかし失業者が溢れてゐる。なぜ残業をするのか。失業者は家庭内の悲劇を生み、失業給付を増やし、税収を激減させ、自殺者を増やし、子供の学校中退を増やし、内需を縮小させ、うつ病や過労死を生み、よいことは何もない。
3年間の時限立法で残業は禁止するべきだ。悪質な会社とその元請けの社長と労務責任者は死刑、無期若しくは10年以上の懲役にすべきだ。それほど悪質である。

10月21日(日)「三つのシロアリ団体の除去」
日本の大企業労組は労組ではない。昭和六十年くらいまでは労組だつたが、その後は癌細胞化した。早く除去しないと社会が滅びる。欧州の労働組合はワークシエアをする。だから消費税率が高くても大丈夫である。或いは社会保障が充実してゐる。だから消費税率が高くても大丈夫である。
ところが菅直人、野田といふシロアリ寄生虫が現れた。なぜこんな連中が現れたのだらうか。それは外国の都合のよいところだけを真似しようとする、ニセ経営者団体、癌細胞化労組、官僚、マスコミの誘惑に負けたためだ。政治は国民のためといふ意識が完全に欠落してゐる。
日本の緊急にすべきは残業の禁止だが、二番目にすべきはシロアリ民主党とニセ経営者団体、癌細胞化労組の除去である。

10月22日(月)「非正規雇用の禁止」
労働者が希望する場合を除いて非正規雇用は禁止すべきだ。本来失業者がゐなければ本人の意に反した非正規雇用など現れない。
残業を禁止しても、その分の非正規雇用が増へたのでは何にもならない。残業と非正規雇用は同時に禁止すべきだ。

10月23日(火)「経常黒字の削減」
残業を禁止するもう一つの理由は、日本の経常黒字を削減するためである。かつての異常な貿易黒字が日本社会を破壊した。ところが製造部門を海外に移転したから貿易黒字は激減した。その分が所得収支になる。平成元年の貿易収支は110412億円、所得収支は31773億円である。これが平成23年は貿易収支が-16165億円、所得収支は140384億円である。経常収支の黒字幅は平成元年より23年のほうが多い。しかも23年に貿易が赤字だつたのは東北大震災の影響である。だから22年は79789億円の貿易黒字だつた。
マスコミがさかんに貿易赤字だと騒ぐのは偏向報道である。日本は依然として経常収支の削減が急務である。この数字を見るとアメリカが米ソ冷戦の終結の後に、日本文化の破壊、日本への内政干渉を強めたのも理解できる。日本が経常収支を削減するには、残業の禁止しか方法はない。

10月27日(土)「偽装請負と派遣を禁止せよ」
すべての大学は新卒者をIT業界に就職させてはいけない。偽装請負や派遣だからだ。多くが5年以内に退職する。私が6年前に人事採用にゐたときに国立大学卒が二人入つた。私が勤めてゐる会社で国立大が二人も入るなんてことは過去になかつたし今後も永久にない。そのうちの一人が昨年退職し、今回もう一人が退職した。
私も入社させた責任があるので過去に私が面接、採用、教育に関はつた全員に労働組合加入を呼びかけた。労組に入れば平均勤続年数5年の会社でも私のように20年勤務することができる。しかし大変なことに気がついた。この二人の学年は、面接は私が担当したが入社前に既に労働争議になつてゐたから呼びかけた人に含まれなかつた。1年分ずれてゐた。そしてつひに二人とも退職してしまつた。
このような悲劇を出さないためにも、すべての大学の就職課は卒業生をIT業界に就職させてはいけない。

10月29日(日)「百里の道は九十九里を以つて半ばとす」
百里の道は九十九里を以つて半ばとすといふ諺は疲労度から見れば実に正確な諺である。労働時間も同じである。8時間働く疲労を1とすると、9時間の疲労は2倍になる。10時間では4倍になる。だから11時過ぎまで働けばうつ病や精神病、胃潰瘍、腰痛などになる。
残業は緊急を除き禁止すべきだ。ましてや失業者が多数ゐる。日本でワークシエアができない理由は、自分たちの既得権を守ることだけしか頭にない大企業ニセ労組と、その圧力に負けたシロアリ政治屋にある。(完)


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