二百九十九(丙)、講演会に参加して

平成二十四年
九月二日(日)「やじの応酬」
人間は誰でも一人で1000人分の働きをする機会がごく稀にだがある。たまたま今回の講演会でさういふ場面があつた。小出先生が第一次産業を守るべきだ、子どもは被爆許容度が低いといふ話の中で、セシウムを基準以下だが含んだお米は我々が食べても大丈夫だし東電の社員食堂でも使つてもらひたいと発言した。東電の社員食堂に子どもは来ないといふ前提で話してゐる。そんなことは話の流れで判るではないか。それなのに「毒を食はせる気か」と野次を飛ばした人がゐた。
このままでは会場の雰囲気が悪くなつてしまふ。即座に私が「何をいふか、悪いのは東電だ」と野次を飛ばし返した。私の席は一階の後から1/3の位置だつたが、小出氏が心配してこちらを見てゐるので「私は小出先生の意見に賛成の立場なので、今の野次に反論しました」と大声でいふと、小出先生もにこやかに安心して講演を続けられた。
会場には全労協系の労組員が1100名ほど参加したが、これで私は1100名中最左派といふことになつてしまつた(かも知れない)。

九月三日(月)「講演前の歌」
講演前に反原発の歌が披露された。反原発の歌で活動をされたきた方で、小出氏も登壇するなりまづ歌を賞賛された。
私はここ二十年ほど、集会で歌ふ個人やグループに違和感を感じてきたが、その理由が会場で野次を飛ばして判つた。マイクなしで出演するとよい。或いはマイクが判らない程度に入れてもよい。大相撲で呼び出しや行司の声はマイクなしである。だから国技館の3階席に座るとかすかに聞こへる。歌もこれがよい。

九月八日(土)「顕正会入会」
大会終了後、会場の周りで顕正会が新聞を配布してゐた。このままでは地球は確実に滅びる。その対策として(1)カトリツク、イスラム、仏教、ヒンドゥ-など伝統宗教、(2)伝統文化尊重思想、(3)共産主義、の三つが連携し西洋近代思想を退治するといふのが私の持論である。
だから顕正会でも真宗大谷派でもキリスト教でもどこが配布しても受け取る。今回は顕正会だつた。顕正会は六ケ所村の施設にも反対し、全ての国会議員、全ての地元議員に資料を配布したといふ。二回話を聞いてその熱心さに感心した。そして私も九月一日に入会した。八月十二日に反原発集会があり、十八、十九の土日は一人で福島県広野町に調査に行つたから、実質土日を一回はさんだだけの電光石火の入会であつた。それほど地球滅亡防止は緊急を要する。
顕正会を検索すると、カルトだのオウム真理教より危険だのと酷いことが書かれてゐる。マスコミの小沢たたきと酷似してゐる。顕正会は今後八年間に国内で六千万人の会員を獲得するといふ。小沢氏も顕正会も既得権勢力にとつては脅威である。だからどちらも叩かれた。今こそ日本低迷の原因である既得権者を撲滅すべきである。

労働相談に来る人のなかにはうつ病など心を病んだ人が多い。退職勧奨やパワハラや長時間残業で発病する場合もあるし、会社側がさういふ人を狙ひ撃ちにする場合もある。うつ病の場合、一度発病すると九割の人は再発を繰り返し退職に至る。弱いものいじめのひどい世の中である。その上に今回の増税騒ぎである。私も堪忍袋の尾が切れた。八年でみにくい世の中を変へよう。さう決意した。

九月八日(土)その二「小出助教」
助教といふのは昔の助手である。しかし役職名に捕はれてはいけない。優秀な人が多い。今年の夏に子供の受験のため或る私立大学の説明会に参加した。助教の先生の模擬講義を聴いたが、この分野では日本の第一人者であらうといふ内容だつた。
小出助教は反原発の分野で日本の第一人者である。全国から引つ張り凧で依頼されたうちの1割しか出演できないとのことだつた。その講演を今回聴けたのはよかつた。(完)


追記九月九日(日)「失ふ物と得る物」
今回の入会で、これまで二十年間掛けて模索した全宗教の協調路線を失ふ。一方で旧社会党に見られる無気力な体質と顕正会員の生き生きとした姿勢の違ひが何かを得ることができる。その違ひは大目的の有無であらう。しかし入会しなくては判らないこともある。
宗教団体が労働運動に積極的に参加したときは、労働側もそれに答へることが将来の連携に繋がる。今回は私が犠牲(?)となつて入会したが、他のときも一人くらいは入会すべきだ。宗教側もやる気がでる。

九月十四日(金)「六千万人」
今回顕正会に入会した最大の理由は八年間で六千万人を目指すといふ点である。もし昭和四〇年に戻り当時の社会党、民社党が党員を六千万人獲得するといつたら私は入党する。但し左派については唯物論の放棄、右派については労使癒着の禁止、変性左派については拝西洋の放棄を主張するだらう。だから今回の顕正会入会でも、信教の自由と国立戒壇で非信徒が不公平にならないことを主張した。(完)


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