二百八十九、原子力發電反對

平成二十四年
七月二日(月)「せつかくの無原発」
2ケ月間続いた無原発が終らうとしてゐる。反対運動が盛り上がつてゐる。野田は反対者の声を聴け。この反対運動は本物である。偽善と本物の違ひは生活が不便になつても原発に反対するかどうかだ。生活が不便になるのは嫌だけど原発は反対だといふのは偽善である。化石燃料の使用が増へるからだ。外国軍の駐屯を認めながら平和を叫ぶ偽善者ども(朝日新聞、山口二郎)と同じである。
しかし今回の反対運動は本物である。今こそ日本は原発を永久廃止し世界の最先端に立たう。原発に賛成し大嘘をついて消費税増税をたくらむ野田を地獄に突き落とさう。

七月三日(火)「原発は海外に売却しよう」
原発を今のままにしておくと経費だけが掛かる。原発は海外に売却すべきだ。原発従業員で今後も原発に従事したい人はいつしよに海外に行つてもらつてもよい。原発は地震のない国が似合ふ。
国民は原発分の省エネに協力すべきだ。日本は和服が似合ふ。下駄やわらじが似合ふ。それにより事務所と交通機関と公共施設と民家の冷房を半減しよう。自家用車は要らない。これで都市部以外にもバスが復活し日本は一人当りGDP比の消費エネルギーの模範国となれる。

七月八日(日)「首相官邸デモ」
日本もかつては安保条約反対闘争や原子力空母寄港反対闘争で盛り上がった。しかし高度経済成長とともに活気を失つて行つた。しかし最近は様子が違ふ。毎週金曜夕方の官邸を取り囲むデモは毎回人数を増やし、先週は過去最大になつた。大手新聞はわざと無視する。政府から報道しないよう圧力があつたのだらう。しかしあまりの増加にテレビは報道を始めた。
今回のデモを機に安保反対闘争や原子力空母寄港反対闘争の時代の活気を取り戻さう。今こそ野田を引き摺り降ろすときだ。原発を停止させ、消費税増税を中止させよう。国民の怒りを大嘘つきの野田にぶつけよう。

七月二十日(金)「江戸時代より悪いデモ封じ込め」
毎回増へるデモ参加者に野田が慌てた様子がよく判る。十三日に警視庁はデモ規制を発表した。国会議事堂前駅は四番出口しか通行できなくした。テレビ東京の放送によればエリアを七つに分け参加者が一箇所に滞留しないように誘導するとしてゐる。七つとは(1)丸ノ内線の国会議事堂駅の上野道路のうち出口3と4の側、(2)高速道路と並行する道路西半分の首相官邸側、(3)国会前庭周辺の道路、(4)高速道路と並行する道路東半分の合同庁舎側、(5)千代田線の霞ヶ関駅からの上り坂の財務省側、(6)同じく上り坂の外務省側、(7)国会議事堂の裏側

二十日にさつそく参加した。国会議事堂前駅で降りてホームが混んでゐたら霞ヶ関まで行かうと予定を立てた。予想に反してがらがらだつた。四番出口を出ると多数の参加者が柵の内側に並んでゐた。エリア(1)である。駅を出た人は柵の外側なので右折しかできない。その次の角も右折しかできず長い坂を下りて高速道路と並行する道路に出た。ここはエリア(2)である。財務省上の交差点を左折し国会正門を右折した。ここはエリア(3)である。道路の反対側でドラムなどを鳴らしながら派手に踊りまくる一団がゐた。二十日の最高殊勲賞であらう。警察のクレーン車が来て車道に横付けにした。10人くらいの警察官がクレーン車の横に並んだ。警告を出してから逮捕するのか。そのときは通行人として抗議の声を上げたり携帯で撮影しまくつて応援しなくてはと思つた。「弁護士」といふ腕章を巻いた人も私と同じ考へなのか近くにゐた。しかし何事も起こらなかつた。
エリア(4)をそのまま進み首相官邸の真下はデモ参加者がゐなかつた。ここは穴場である。今後デモはここを狙ふとよい。同じことを考へた一つの団体が横断幕を持ち演説をしてゐた。横断幕が向ふ向きなのでどの団体かは判らなかつた。溜池山王駅の出口には「参加者」といふ矢印の付いた標識があつた。その通り歩いたがかなりの距離を経て国会の裏に出た。そしてエリア(3)に戻つた。一時間ほどの前に見たドラムと踊りはまだやつてゐた。クレーン車と警察官もゐた。見物人が一時間前よりかなり増へた。

官邸前には近づけず、はるか外側を一周して終つたが、デモ隊は警察に封じ込められてしまつた。これでは江戸時代より悪い。今まで参加人数が増へたのは自由な場所で抗議できたことが大きい。野田といふのは本当に悪質な男だとつくづく思つた。

七月二十一日(土)「デモを更に拡大させるには」
デモは六月に入り急激に拡大した。その理由は反原発から倒閣に発展したからだ。野田の消費税増税騒ぎはあまりにひどい。国民の怒りが爆発した。江戸時代末期に不平等条約に怒つた志士が攘夷から倒幕に向かつたのと同じである。
今後デモを拡大させ続けるには、日没時刻が早まることを考へなくてはいけない。夕方六時からのデモは続けるにしても、土曜(または日曜)にも企画すべきだ。反原発を金曜夜、反消費税を土曜の昼間に実施し、翌週は反原発を土曜、反消費税を金曜夜にしたらどうか。それぞれの参加状況から反省点が浮かび、改善することでますます拡大できる。
警察の封じ込めで一箇所に立ち止まつて抗議するのはよくない。あちこちにイベント的に留まつて抗議をするグループがある一方で多くの参加者は歩きながら抗議し、各イベントを順番に観覧できるのがよい。

七月二十二日(日)「鳩山氏も参加」
鳩山氏がデモに参加した。何しろ官邸に近づけないから、家に帰りニユースを見るまで知らなかつた。今回もマスコミの偏向が目立つた。時事通信は党内からは「党の元代表、元首相の参加はいかがなものか」(城島光力国対委員長)と冷めた声が聞かれた。Jijiドツトネツトは大手新聞のように偏向した論評を加へないから1年ほど前まではよく見たが、記事自体に偏向が目立つようになつた。一ヶ月ほど前に時事通信の社長が野田と会つたが関係があるのかも知れない。毎日新聞は東京電力福島第1原発がある福島県双葉町から東京都内に避難している主婦、Kさん(本文は実名)は「政争ばかりで、今さら来ても私たちの声は届かない」と冷ややかに語った。
冷ややかな筈はない。菅は鳩山氏に任命され副総理になつた。そして菅に政権が転がり込んだ。菅により野田は財務相になつた。初入閣で財務相は能力不相応だつたが、菅の独断で決まつた。つまり昔式に言へば、野田は鳩山氏の家来のそのまた家来である。その鳩山氏が抗議デモに加はつた功績は大きい。

七月二十六日(木)「原子力がいけない本質」
原子力がいけない本質の理由は、ウランはまもなく資源切れになる。ウランを永久に使へるなら充分気をつけた上で原子力発電を促進すべきだ。しかしすぐ資源切れになる。人類の歴史から見ればわずか100年くらい贅沢を維持するだけのためになぜこんな犯罪行為をするのか。
すべての元素のなかで中性子を当てて分裂するのはウラン(およびその兄弟元素のプルトニウム)だけだ。こんな創造主の欠陥ともいへるところを利用することは犯罪行為だ。しかも原子力発電をすると放射性廃棄物が大量に生成される。陽子と中性子の比率は軽い物質では1:1だが重くなると中性子が多くなる。丁度国会開設から時間が経つに連れてペテン子といふ悪質な物質を多く含む政治屋が出現するのに似てゐる。カンリウムの場合陽子が1つ、ペテン子が99個、ヨサノニウムはペテン子が199個、ノダリウムはペテン子が299個である。
ウラン235は陽子は92個だが中性子は143個である。そのウラン235を分裂させて小さい原子核を2つ作ればそれぞれの原子核は中性子の比率が異常に高くなる。この場合ベータ線を出すと中性子が減つて陽子が増へる。つまり菅リウムはベータ線を49回出せば腹黒さが消へる。ベータ線を出すときはどさくさに紛れてガンマ線も出す。どさくさに紛れて直間比率を変へようとする財務省悪徳官僚にそつくりである。

七月二十七日(金)「中性子は悪魔の粒子だ」
中性子は自然界にはほとんど存在しない。半減期が約10分だからすぐ陽子と電子に分裂する。ところが中性子がウラン(とプルトニウム)に飛び込むと核分裂をして二つの原子核が出きる上に二個から三個の中性子を出す。これがまた次の核分裂を起こし、と繰り返す。原爆はこの原理を悪用した。中性子はそれだけではない。近隣のまともな原子核に入り込むとこれを放射性物質に変へる。中性子は電荷を持たないから原子核に自由に入り込む。例へば中性子が酸素に入り込むと窒素16になる。窒素16はベータ線とガンマ線を放出する。
日本にも中性子みたいな連中がゐる。自民党と旧社会党のどちらでもなく、それでゐて極めて有害である。もちろん民主党大嘘派のことである。

七月二十九日(日)「日本は少しは世界に貢献しろ」
原爆を一回でも使つた者は人類史上最悪の犯罪者である。ところが今の世界はさうなつてゐない。それは世界唯一の被害国である日本が黙つてゐるからだ。野田は自分が厳罰被害にあつた分けではないから黙つてゐる。腹黒い男である。
日本は反原爆と反原発を毎月のように主張すべきだ。これこそ日本が世界に貢献することになる。(完)


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