二千七百四十四(朗詠のうた)横浜周遊記(その三)県立図書館、掃部山、野毛山動物園、市立中央図書館
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
五月四日(日)
前回の横浜周遊のときに、小生が半日空けられるのは月曜のみで、県立図書館と野毛山動物園は休みなので、行く機会は無いだらうと思った。ところが妻に、母を一日見ると云はれ、急遽出掛けることにした。
紅葉坂上り始めて紅葉橋 大きな道の二つ目に掛かる橋にて思ひ出多し
反歌
紅葉橋渡りて後に長き坂歳のためかものろのろ上る
県立図書館が近づくと、古い建物がそのまま残る。てっきり建て直したと思ったので、嬉しくなり近づくと改装工事中で、しかも旧本館はこの建物を設計した人の記念館、後方の旧新館は図書館の収納庫だ。図書館は、青少年会館の裏へ新築した。
図書館へ入ったのは、本を読む為ではなく、図書館そのものを見る為だ。開架は人数制限で受け付けからカード式鍵を借りて入室する。中では機械式に本棚が移動する。JR貨物が発行した鉄道貨物130年史上巻中巻下巻を借りた。
図書館は9時から11時までゐた。出たあとは、改修中の能楽堂を外から見て、掃部山公園で昼食を食べた。その後、横浜皇大神宮に参拝した。ここは霊域感のある良い社である。霊域感は今まで宗教観と呼んで来た語の言ひ換へである。

横浜皇大神宮、本殿 お祓ひ所

太鼓楼 境内末社 同じく境内末社
横浜皇大神宮について調べると、明治三年の創建。それほど古くはないのに、霊域感があるのは努力の結果だらう。或いは、古い神社は神宮や大社を除いて神仏分離の影響を脱しきれないのに対し、横浜皇大神宮は堕落が無かった。
そのあと、成田山横浜別院を見て、曹洞宗の寺の前を歩き、野毛坂から道沿ひに野毛山動物園へ行った。市立中央図書館は寄らない予定だったが、こんな場所にあるのかと完全に忘れてゐた。野毛山動物園は、連休中なので混んでゐたかも知れない。と云ふのは、平時が分からないので、比べられない。
レッサーパンダでさへ絶滅危機と知って、西洋発狂人どものやり方の間違ひを痛感した。ときどき奇声を上げるチンパンジー、古池、爬虫類館も印象に残った。なかよし広場とオグロワラピー、滝以外はすべて観た。
ここまでで午後1時30分。このあと野毛山公園内を下に降りた。往路はわざわざ一般道を歩いたが、前にも一度さう思ったことを思ひ出した。市立中央図書館へ入った。今回も図書館の施設を見ることが目的で、図書が目的ではなかった。五階、四階は予定どほり、ちらりと見ただけだった。三階の郷土資料で、東高島駅、高島駅、横浜港駅、市電1500型を調べた。午後1時45分から3時半までだった。
桜木町 台地の上は観光地文化施設の中心地 台地の下はドッグ跡ランドマークを背に歩き馬車道球場中華街あり
反歌
横浜は港の街と丘の街名勝の園二つを含む
桜木町駅へ、最初は動物園通り、途中から野毛大通りを歩いた。駅の反対側のランドマーク迄行かうかとも思ったが、動く歩道が長いことに気付き中止した。
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