二千七百四十一(うた)新宿周遊記
乙巳(西洋発狂人歴2025)年
五月一日(木)
本日は、妻が母の送り出しと受け入れをしてくれるので、小生は仕事終了後に出掛ける事ができる。まづ思ひ浮かぶのは神奈川県立図書館と野毛山動物園だ。しかし横浜まで往復して、半日だけではもったいない。そこで新宿へ行くことにした。
新宿は、西口のビル街と、東口の繁華街と、駅出入口近くと地下街。見るものには困らない、筈だった。
角筈で筈になるのは偶々に豊玉郡の淀橋町に
JRは新南改札を出た。バスタ新宿へ行き、様子を少し見た。黄金期間で混雑が始まったか。どちらかと云へば、外国人が多かった。甲州街道へ抜けて坂を降りた。ここはかつて朝の通勤に使ふこともあった。そのまま旧安田ホールの前まで歩くと、工事で埃が多い。そのまま地下道で、野村ビルへ抜けた。
六五歳まで勤めた会社のビル一階の薬屋、食堂など今でも変はりないか見たあと(勤務した会社がどうなったかは見なかった)、青梅街道を反対側へ渡った。今日は暑いのと、足が疲れたため、既に限界だった。
旧本社ビルへ入り、会社が購入した部屋(既に売却、大幅な評価損を出した)の前まで行ったあと、一本東の通りはタイ料理店が今でも三つあるか見た。二つ並んだうちの片方は、違ふ種類(どちら側だったか分からないが、おそらく右側の日本料理)店になった。
ガードを潜って東口へ廻ったあと、地下街で歌舞伎町方面を歩き、交差する地下道からルミネに入り暫く歩いた。地上へ出て南口下から信金へ行き、お金を下ろした。妻から、お金の移動を明日までに済ませるやう云はれてゐた。そのあと、西口の新宿郵便局へ行き、普通貯金へ入れた。ここは本局で、団体交渉申し入れなど配達証明で、何回も出した。
足の疲れが少し和らぎ、暑さによる倦怠感も回復した。意味もなく歩くのではなく、お金を移動する目的があって歩いたのがよかった。今回の改善点は、バスタ新宿と、西新宿中央公園で休むべきだった。そのほかの場所は、ベンチがない。
通勤は新宿までの定期券があっても、新大久保で乗り降りしたこともあった。気分転換である。新宿駅の乗降口も、西口、東口、中央西、中央東、南、甲州街道、新南と多岐に亙る。これは、混まない通路を選択した。
だから今回歩いた以外にも、まだ歩き足らない経路がたくさんある。次回もまた来たい気持ちと、往復五百円弱掛かるし足が疲れるので、もうたくさんだ、との気持ちが交錯する。
現役時 朝夕通勤歩くのは十五分にて いろいろな経路経験思ひ出多し
反歌
埼京線東の端に乗る車両南に会社西北にあり(終)
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