二千四百六十七(朗詠のうた)下の子とお嫁さんとご両親
甲辰(西洋発狂人歴2024)年
九月一日(日)
今日は、下の子とお嫁さんとご両親と、小生と妻の六人で昼食会を行なった。日本海側から新幹線で来られ、新居を観たあと合流した。
台風は速度が遅く、東海地方では大雨になったが、関東と日本海側は大丈夫だった。充実した二時間になった。
お嫁さん既に四たびで顔なじみ 親御さんとは初めての顔合はせにて ふた時の話は弾み楽しくも 家に戻りて疲れに気付く
反歌
猫が待つ日帰りの旅父と母猫を含めて皆が喜ぶ
食事会は、浦和のうなぎ屋で行った。浦和はうなぎとどぜうで有名だ。かつて沼が多く、これらの名産地だった。
うなぎ骨鯉の刺身が先に出て うなぎのごはん中に出る みかんの仲間後美しく
反歌
母の伯母家大きな池を松本に鯉売る仕事今は家並み
(朗詠の歌)なので、オレンジを使はず「みかんの仲間」とした。母の伯母夫婦は、松本郊外に大きな養殖池を持ち、鯉の販売をしてゐた。家の敷地内に、トロッコの線路があった。今は周囲が宅地化され、池も宅地になった。皆が最初は、おっかなびっくり食べるので、この話をしようかと思ったが、すぐに慣れた。鯉の刺身は養殖しか食べられないだらう。川で採れた鯉は、寄生虫が心配だ。
下の子は、これまで同棲しこの度結婚に至った。今は、同棲した後に結婚する若者が六割ださうだ。試雇期間ならぬ試婚期間だ。
みそ年の前は昔のやり方も 共働きがまづ消えて 次に同じに棲むやり方が
反歌
我が時は歳が高めの嫁入りも今多くなり子は低めにて
もう一つ上の子も、相手が見つかった。年末か年明けに会ふのが楽しみだ。上の子は今の時代では歳が普通かな。
親として肩の荷下ろす時来たる 独り立ちまで親の肩 相手がゐない子のときは見つけるまでが親の務めと
反歌
二人とも相手を見つけ親要らず嬉しくもあり上は気掛かり
上の子の相手とはまだ会ってゐないので、気掛かりでもある。
九月三日(火)
親は、子の結婚まで気を配る。これが三十年くらい前までは当たり前だった。お見合ひである。昔から恋愛結婚とお見合ひ結婚があり、そのうちのお見合ひをやらなくなったら、婚姻率が下がるのは当然のことだった。
結婚した世帯の子ども数は、変化が無いさうだ。少子化は婚姻率の低下が原因だ。
親にとり 子の連れ添ひを探すのは 長く続いた子の為の最も後の楽しみ納め
反歌
孫が出き会ふ楽しみは子の為に非ず四人の親の楽しみ(終)
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