二千百六十九(和語優勢のうた、普通のうた)報道を読んで(名誉会長死す、数十年に一度出現の熊、再開発の落とし穴、廃棄プラスチック)
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
十一月十九日(日)
或る固定思想(宗教)団体の名誉会長が亡くなった。いろいろなマスコミがそれぞれの視点から報道したが、印象に残ったのはグノシーと云ふホームページが報道した「週刊文春」2010年12月2日号の記事だった。
池田が会長になって2年目の昭和37年、理事会は創価学会規約を改定して、(中略)重要なポイントは次の2点だ。
(1)会長は理事会によって罷免されることがある。
(2)会長の任期は4年。
学会を宗教法人として届けたときに、会長の任期を2年と定めたが、実際は「戸田が生きているかぎり会長だと思っていた」会員は多い。それを4年にし、理事会に会長の罷免権を与えたのである。(中略)ところが、4年後の昭和41年、任期切れを前に再度規約を改正。
(1)会長は、副理事長、理事、その他の必要な役員を任命し罷免する。
(2)会長の任期は終身とする。
(3)会長は、後任を選ぶことができる。

昭和三十年代後半に、会員数が毎年激増した。ところが四十年代前半には、頭打ちになった。他宗派の機関紙に、選挙の得票数が頭打ちになった(脅威では無くなった)と書かれたくらいだった。その後、言論出版妨害を理由に布教活動を停止したが、その前から実は頭打ちだった。
その理由として小生は、この団体が信仰した宗派(今は離脱)が規則を改正し、管長に絶対権力を与へた。かつて管長は七年任期、宗務総監は宗会が選んだのに、管長の任期は終身、宗務総監は管長が選ぶことになった(と思ふ。この時期の機関誌が、国会図書館に無い)。
このことが頭打ちの原因だと思ってきた。このまま信徒数が増えると、政府は管長の言ひなりになるしかなくなる。国民の潜在意識が、それを阻止した、と。ちなみにこの頃は、国民すべてを信徒にする目標から、国民の三分の一に減らした。これなら出来ない数字ではなかった。
しかしこの記事により、信徒団体のほうも宗派と同じ改正をしたことが分かった。信徒団体が悪いか、宗派が悪いかは不明だが、惜しいことをした。惜しいなんて云ふと、お前はあの団体の味方か、と云はれさうだが、欧米地球破壊文明以外があるのはよいことだ。(とは云へ今では、あの宗祖の教へは外寇飢饉戦乱など非常時用のもので、平時に信仰すべきではない、と考へが変はったが)

十一月十九日(日)その二
毎日新聞のホームページに
「見つけたら、ためらわず撃て」 マタギも恐れる冬眠しないクマとは

が載った。田口洋美さんの話によると
肉食化したクマのうち、寒くなっても冬眠せずにさまよう一部のクマが「穴持たず」だと説明する。(中略)「見つけたら、ためらわず撃つようマタギの間では伝わっています」。田口さんはそう話し、「科学的な調査結果があるわけではありませんが」としたうえで、「『穴持たず』は数十年に1度ほどの割合で出現しているようです」との見方を示した。

人にいろいろな性格があるのと同じことが、熊にもあるらしい。
昔から肉食ふクマがゐるとても 今年の熊はいつもとは異なり人が この星を壊し熊まで狂ひた為か

反歌  ひとときの気持ちで動く事をせず人と生き物共に住む星
熊駆除への脅迫はひどいが、過剰報道の被害もある。日刊ゲンダイのホームページに
メディアの過激な「クマ被害」報道…四国のツキノワグマを絶滅に追い込む危険性

が載った。
四国はツキノワグマが生息する世界で最も小さな島だ。しかし(中略)2019年時点の推定生息数はたったの16~24頭。環境省が発表する1種あたりの最小存続可能個体数(個体群が長期間存続するために必要な個体数)は100頭のため、絶滅の危機に瀕しているといえる。

これについて日本自然保護協会の出島誠一さんは
「(前略)20年ほど前、紀伊や中国地方でツキノワグマの絶滅危機が問題となり、国の方針で捕獲を制限することにしました。すると、みるみるうちに個体数が回復したのですが……。四国では40年ほど前から正式な捕獲記録がないにもかかわらず、状況が好転する気配がありません。個体数が少ないことによる近交弱勢が起こっている証拠も、特定の病気も確認できていないので、どうしたものかと……」

これに対し
四国では人間とクマの軋轢はほとんど起きていない。それでも、現地の人々からクマの保全活動への理解を得るのは難しいという。
「ただでさえクマの生息数を増やす活動に、即座に賛同してくださる地元の方は多くはありません。その上、今年はこれだけニュースでクマ被害が報じられています。(以下略)」(出島氏)

報道には冷静に対処することが必要だ。

十一月二十二日(水)
NHKプラスで「駅前・高層 再開発の落とし穴」を見た。さいたま市は関係が無いが、中央区や江東区では駅前が再開発され大変らしい、と見たところ、何とさいたま市が舞台だった。さいたま赤十字病院なんて、何処にあるのか知らない。見終はった後にインターネットで、さいたま新都心だと判った。
地元とは違ふ話と見たところ さいたま市にて驚きて だがさいたまは浦和与野大宮を集め出来た市で 与野市北側話に上る

反歌  大宮にかつて貨物の操車場無くなり今は高層の街

十一月二十六日(月)
廃棄されたプラスチックが海に流れ込み、九割以上が行方不明と云ふ報道を見た。こんなことは、西洋野蛮人がプラスチックを発明した時に判ってゐたことだ。いまさら何を、と云ふ気がする。それにしても西洋野蛮人にやらせてゐたら地球は滅びる。
移民国は廃止し、住民は昔からある国々が引き取る。これくらいやらないと、地球は滅びる。
空からは青い星でも滅びるの時は間近に黄色が灯る
(終)

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