二千百十六(うた)修善寺旅行外伝
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
十月一日(日)
月に一回、中旅行(日帰り遠距離旅行)を初めて丸一年になる。今回は三日後に、今回の会員年度(十一月更新)七回目のジパング機能を使って修善寺へ行くことにした。
この一年間に、(1)大旅行(宿泊を伴ふ旅行)として下の子の運転する車、(2)大人の休日倶楽部パスの四日間、の二つはそれぞれが二ヶ月分として、前か後の月は中旅行をしなかった。また大人の休日倶楽部機能を使って、鹿沼と宇都宮へ行った。これで合計五回。七回と五回で一年分になった。
切符は三日前に、武蔵浦和駅のみどりの窓口で購入した。武蔵浦和は自転車を置くのに困る。そこで図書館へ入館し、本を三冊すべて返却し、JTBの時刻表を見た。JTBの時刻表は、話せる指定席券売機とみどりの窓口が、同じ記号だ。駐輪券を受け取り、図書館を出て、ちょっとみどりの窓口へ寄った。
みどりの窓口では、定期券の払ひ戻しを受ける人に遭遇した。話せる指定席券売機では、切符の払ひ戻しはできることになってゐるが、定期券は不明だ。みどりの窓口にあるJR時刻表も、話せる指定席券売機とみどりの窓口を同一扱ひしてゐる。そればかりか普通の指定券券売機がある駅に、新たな緑記号を付けてゐる。そんなことを見たあと帰宅した。
旅の前 計画を立て調べたり切符を買ふも 草枕楽しみのうち 買ふ駅を変へてみるのも楽しみのうち

反歌  一般の周遊券に指定席往復割引青春十八 大人の休日
反歌  青春の十八ののちミドルにて休日パスで今はジパング
反歌は、若い時からの旅行方法を詠った。一般周遊券に始まり、指定席往復割引券、青春十八切符。そして大人の休日倶楽部ミドル、今は大人の休日倶楽部ジパング。(指定席往復割引券は、往復割引切符とは異なり、乗車券と特急指定席券を組み合はせて割り引きしたもので、九州など遠距離はB寝台も使へた)

十月四日(水)
昨日財布のお金が少なくなったので、家の近くで下ろしてもよかったのだが、本日三島信用金庫の修善寺支店でお金を下ろすことにした。駅のすぐ近くで、予め歩く経路をよく調べたのがよかった。修善寺駅は、駅前広場とバス乗り場の二つに分かれる。駅前広場に出てこれでよかったのかと思ったが、駅前の本屋と少し先の銀行を予め調べたので、大丈夫だった。
駅のほかに、修善寺温泉にもATMがある。しかしこちらはセブン銀行と共同だ。他の信金でも手数料が無料か不明なので、利用しなかった。この選択は正しかった。総合会館前でATMに遭遇したが、セブン銀行と共同になったと云ふ貼り紙がある。三島信用金庫の通帳やしんきんゼロネット(他の信金カードが無料)が使へないと書いてある。つまりセブンに三島信金のカードだけが無料乗り入れだ。
全国の信金で下ろすのは、かつて郵貯の通帳に押印を集めるのと似る。しかし信金は、通帳に信金名は乗らない。あくまでも旅行先の信金を応援する気持ちだ。
四十年前には郵貯 通帳に郵便局の押印が これを集める趣味あるも オンライン化で後に廃れる

反歌  通帳の押印集め郵政省印刷物で紹介もあり
修善寺観光が終了し、東京駅まで戻ったところで途中下車し、JR東海の窓口でジパングで来月の切符を購入しようとした。既に用紙は記入してある。ところが、一ヶ月以上先なので、まだ発売してゐないといふ。
ジパング手帳に、JR東日本の(1)話せる指定席券売機と(2)みどりの窓口、(3)JR東海の切符売り場の押印を揃へる試みは、不発に終はった。ちなみに、(1)話せる指定席券売機でも(1-1)南浦和と(1-2)巣鴨は異なる。みどりの窓口でも、(2-1)巣鴨/赤羽と(2-2)武蔵浦和は異なる。巣鴨が両方にあるのは、みどりの窓口廃止前と廃止後、巣鴨の廃止後は定期券に使ふ押印を流用したので他の駅と異なる。武蔵浦和のみどりの窓口が巣鴨/赤羽と異なるのは、駅が新しい(と云っても三十八年前)ためだらう。(終)

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