千九百八十九(うた)百点を目指す人と、別の基準を作る人
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
四月十日(月)
昨日、マンション管理員の地区会があった。管理員は横の繋がりが無いので、年に一回か二回顔を合はせ、意欲向上の糧とする。前回は、参加者の一人が、マンション名の銘板を黒インクで塗って居住者からきれいになったと褒められた話をした。小生は、さう云ふことは絶対にやらない。どう云ふ結果になるか分からないからだ。しかしその人が前職の経験から、さうされたのであればよいことだ。だから聞いた小生まで嬉しくなった。
今回は、かなり年配でマンション管理会社に長年勤務されたあと管理員になった人が、清掃頻度は契約にあるからまづ頻度を確かめると話された。そして、契約にない範囲はやらないと云はれた。これを聞いて、嫌な思ひになった。
小生のやり方は汚いところから清掃する。これは小生だけではなく、前に品質巡回員も同じことを云った。この巡回員は、創業者(会長)ともツーカーの関係ださうで、つまりは会社のやり方でもある。
年配の方が長年勤務したマンション管理会社からの仕事を、小生もときどき行ふが、清掃表には契約頻度と書いてある。ここで、世の中には百点を目指す人と、別の基準で高得点を目指す人がゐることが分かる。
減点主義と加点主義と云ふこともあるが、小生はこの言ひ方は好きでは無い。これだと、加点主義のほうがよい印象を与へる。百点を目指す人と、別の基準の人と、両方が必要だ。

四月十一日(火)
プラザ合意以降、日本は別の基準で高得点を目指す人が成功しにくい世の中になった。百点を目指す人は会社勤めと相関が高く、別の基準の人は個人経営と相性がよい傾向にある。
かつて、自家用車は個人経営者しか持てなかった。

四月十四日(金)
同じ種類の人間ばかりでは、組織も社会も維持できない。そのためには、百点を目指す人と、別の基準で高得点を目指す人が、ともに成功する世の中にする必要がある。
しかし、日本で多様性と云った場合は欺瞞だ。自民党安倍派のLGBT推進がその典型だ。多様性を云ひながら、実際は西洋追従の人しか受け入れないからだ。このやうなことが起きる理由は、百点を目指す人が70%、別の基準を目指す人が30%としよう。この場合、全体を網羅できる。
LGBTの場合、わずかな人のために、大量のLGBT慎重派を切り捨ててしまふ。このやうな欺瞞が出てくる原因は、欧米猿真似にある。
百点を目指す人たち 別基準目指す人たち 二種類が揃はなければ 世の中や組織の維持はできないだらう

(反歌) 多種類を目指す場合に欧米の猿真似すると維持ができない(終)

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