千九百八十六(和語のうた)性格がよくならない固定思想(宗教)は、固定思想(宗教)ではない
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
四月七日(金)
善光寺のおびんずる様が、五日の朝八時頃盗まれた。防犯カメラに映った男は、三時間後に松本市南部で逮捕された。おびんずる様は無事だった。この事件で驚いた事は、犯人が熊本県から車でわざわざ長野市まで来たことと、おびんずる像に恨みを持ち土に埋めるつもりだったことだ。
まづ、地球温暖化のときに一人で熊本から長野に移動してはいけない。二つ目に、固定思想(宗教)で性格が悪くなり、恨みを持ったことだ。
神の道仏の道は 心根をよくすることを目指す為 ほかには目指すことなぞは無し

(反歌) かみほとけ病治るや金持ちになるは人々導く手立て

四月八日(土)
目指していけないものは、現世利益だけではない。来世利益もいけない。死後に浄土に行けると云ふのも駄目だ。現世だらうと、死後だらうと、来世だらうと、利得があるものは駄目だ。これでは風邪薬と変はらない。飲めば風邪が治ると考へるのと変はらない。
性格が良くなれば、周囲の人たちとうまく行く。それだけではラヂオ体操と変はらないではないかと不満な人は、人間には見えない神々や死後の諸霊も、きっと応援してくれる。

四月九日(日)
陸上自衛隊のヘリコプターが六日に墜落し、熊本の第八師団の師団長ほか十名が行方不明になった。熊本の男がびんずる尊者像を盗んだ翌日なので、関係があると考へる人も多いことだらう。
しかしこれは偶然の一致である。偶然の一致が起きる理由は、一致しないものは覚えないが一致するものは記憶に残る。例へば熊本の男がびんずる像を盗んだ翌日に、宮崎県で事故が起きても誰も気にしない。だから偶然の一致が起きると、それが濃縮されて脳に残る。
そして固定思想(宗教)はご利益や罰があると思ってしまふ。科学的に云へば、確率の問題だ。癌になっても自然に治ることもある。さう云ふ人が、固定思想(宗教)を信仰して癌が治りましたと云へば、多くの人は信じてしまふ。実際は、信仰したが治らなかった人がほとんどだが、さう云ふ人は体験を発表しないから、人に知られることはない。

四月十日(月)
固定思想(宗教)のほかに、固定思想(拝西洋)があり、こちらも有害である。これは、固定思想(拝米)、固定思想(単純唯物論)、固定思想(リベラル)に分けることができる。
かみほとけ一つ違ふと災ひが 西の洋(うみ)なる考へも一つ違ふと災ひとなる

(反歌) 考へを固く定めることにより遣へることも災ひとなる(終)

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