百九十七、被災者高速道無料制度の悪用による損害は菅直人と関係官僚が賠償しろ
平成二十三年
八月三十日(火)「今月末で中止」
被災者の高速道路無料化を悪用したトラツクなどを締め出すために、中型車以上の無料化を今月末で中止することになつた。被災地への物資輸送とは関係のないトラツクが水戸でいつたん出てUターンするためだそうだ。
今回は開始前から被災証明書の発行乱用が問題になつた。だから悪用した場合は三倍の増運賃を取ると決めた上で監視カメラを設置するなどすべきだつた。ところが何もしなかつた。六月二十日の制度開始直後から水戸などでUターンするトラツクは問題になつた筈だ。なぜ二箇月も放置したのか。
すべては菅直人の怠慢である。そして大臣に進言すべき官僚の怠慢である。今回の損害は菅直人と関係官僚に損害を賠償させるべきだ。
官僚には、所轄事項に関する自省、他省を問わず大臣の発案に問題のあるときは進言しその内容を記録しておく義務を課すべきだ。
八月三十一日(水)「パフォーマンスの政治家は不要だ」
本来はこのような制度は必要ない。大臣は発言する前に該当する局長に検討を指示すれば済む。局長には、管轄外も関係するならその局長、他省に亘るときはその省の政務官にも検討させることを併せて言ふ。これだけで済むからだ。総理大臣の場合は担当大臣に指示すればよい。
官僚が消極的なことを答申したときは詳細を議論すべきだが、無能な政治家はここで躊躇する。党側の人間も人数無制限で同席させれば済むのだが管直人はそこまで知恵がなかつた。
だから担当大臣さへ省略しパフォーマンスを繰り返した。パフォーマンスの政治家と無能は同義語である。
やはり日本には昨日述べた制度が必要である。
九月一日(木)「緊急対策ができない」
今回の水戸折り返し騒ぎは、七月から報道されてゐた。なぜこんなに時間がかかるのか。民間だつたら自社の倉庫から盗難があると判ればすぐに対策をとる。水戸で折り返して全国どこまで走つても料金を払わないといふのは泥棒と同じだ。泥棒を二ケ月近く放置するとは信じ難い。水戸までの往復の石油も無駄になつた。地球滅亡をそれだけ早めたことになる。
ところが菅政権のやつたことは、八月五日に国交相が「(悪用が)止まらないようであれば、8月末で打ち切らざるを得ない」と注意を促しただけだつた。そして不正利用が続き本日で打ち切られた。こんな馬鹿げたやり方はない。官僚主義の典型である。菅と国交相と関係官僚に損害を賠償させるべきだ。(完)
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