千九百六十六(うた) 或るマンションが、本日で突然終了した
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
三月十三日(月)
本日勤務したマンションは昨年十月から続く。しかも来月末までの仕事も確定してゐる。小生は月曜だけだ。他の曜日は、それぞれ日替はりで担当者が変はる。同じ曜日でも、週により担当者が変はることもある。
このマンションは廊下にエアコンがあり、タイマーで電源が入りそして切れる。しかし電気代が高騰したので、今後は使用しないことになった。エアコンの操作は、管理会社も分からないのでメーカーに訊いてください、とある。
先週の月曜に、メーカーに相談してタイマーを切った。ところが今朝出勤してみると、やはり点いてゐた。手動で切ったものの、再度メーカーに電話をして、タイマーを切った。かういふ作業は、週四人または三人(一人で二日勤務する人がゐる)のなかで、小生しかできないだらうと自負しながら帰宅した。
スマホを見ると、来週月曜に別の現場から仕事依頼が来てゐる。既に予定が入った日は依頼が来ない筈なので、来週の予定を見ると、昨年十月から続いた仕事が、来週から全員キャンセルになった。常勤の管理員が決まったさうだ。
明日以降勤務する人たちは、今日で終はりかと感慨深いものがあらう。これは長く続けた人の場合で、先週から新たにと云ふ人は特に感想を持たない。小生の場合は、十月から二十一回勤務したのに、中途半端な幕切れとなった。
日替はりで一日単位の仕事でも 長く続くと愛着が 更に小生出身地近くの勤務現場にて 半年間を楽しく過ごす
(反歌)
常勤の管理員とは異なるも苦情出ぬやう皆でやり繰り
三月十五日(水)
本日勤務した現場は、練馬区と板橋区の境にあり初めての所だった。期待と不安が交錯する。期待は、初めての街に行ける。不安は、現場までの所要時間と、鍵、セキュリティ、ゴミ出し。
今回は二十分前に現場に着いた。ところが鍵のある場所を探すのに、二回迷った。一つ目は、鍵の入った暗証番号箱のある配電盤の位置が分からない。ゴミ庫手前とあるが館内側なのか館外側なのか(両方に扉があるゴミ庫が多い)で迷った。二つ目は、配電盤の中に暗証番号箱がない。あちこち探したが無いので、一旦配電盤を閉めると、となりにも配電盤がある。
やっとの思ひで管理事務室に入ったのは九分前だった。探すのに11分掛かった。業務では、植木の水やりが大変だった。ホースのロールが意外と重くこれを持って道路を中距離歩いたり、水栓の位置を探したり、終了後にロールを巻いたり。あと、可燃ごみの収集が勤務時間終了二分後に来たので、烏除けネットを急いで片付けた。
帰りは、少し歩いて環七を走る国際興業バスに乗ってみた。これは初めての現場へ行く楽しみだ。並行する都バスの本数が少なくなった。
環七は関東バスと共同の国際興業バス走る一日六十余便ある 都バスもありて一日に三十余便これは少ない
(反歌)
事業者はどこも三十余便にて路線で都バスのみが少ない
(反歌)
環八は路線のバスが走らない道路広すぎ人近付かぬ(終)
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