千九百四十三(和語のうた) 再雇用が終了し丸二年
壬寅(西洋野蛮歴2023)年
二月十六日(木)
昨日で、再雇用(六十五歳)が終了し丸二年となった。妻はまだ六十五歳にならないので、小生はパート、妻はフルタイムの状態が二年弱続いた。
母がデイサービスから夕方に戻ってくるので、これでうまく対応できだ。唯一困ることは旅行で、大人の休日倶楽部パスは四日間連続で、かつては三泊四日の旅行を組んだ。今は連続日帰り四回だ。何となくつまらないなあ、とは思はず、長距離旅行を四回できると考へることにした。
とは云へ、本数の少ない路線は、大人の休日倶楽部パスだけでは対応できない。例へば越後線の沿線に行く時は、片道はバスを使はないと日帰りできない。或いは、日帰りできても母が帰宅するまでに家へ戻れない。妻が今年で六十五歳になるので、或いは三泊四日が復活するかも知れない。しないかも知れない。
草枕その詞(ことば)とはうらはらに 旅は日帰り家枕 二つの脚を夜伸ばし 朝は気持ちを新た旅立ち
(反歌)
西の旅月に一つの楽しみは神無月より四つが過ぎる
良寛さんに敬意を表し、二つの脚を伸ばす表現を本歌取り(漢詩なので本詩取りか)した。
二月十七日(金)
二ヶ月前に、自転車で母のデイサービスまで行く用事があった。二百メートルほど走行すると、足が疲れた感じがした。中距離の耐久力が落ちたことを知った。夕方暗くなると、見えにくいので自転車の速度が落ちた。歩く分には気付かないが、走行すると見えにくい。
そもそも自転車で、速く走行しようと思はなくなった。次々に自転車が抜くので、遅いことに気付いた。あと、目が疲れるやうになった。よく観察すると、目が乾くのかも知れない。少しづつ老化が進む。無理もない。定年が終了し、再雇用も終了した。そして二年が経過した。
障りなく生きる残りは五(いつ)歳(とせ)か 今まで生きた人たちの歳を計(かぞ)へて表(あら)はすを 見て楽しい世つくづく思ふ
(反歌)
今の世は楽しくあるも子や孫や生き物たちの住みかを奪ふ
西洋野蛮文明による地球破壊を、停止させるところまでは見ることができない。(終)
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