千七百八十九(うた) 1.定期券で途中下車してみた、2.三つの理由で敷居が高い
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
七月二十七日(水)
昨年二月に再雇用が終了してから、一年四ヶ月ぶりに定期券を購入した。勤務日が毎日ではないので、定期券と回数券でほぼ同額だ。それなら久しぶりに、と定期券にしてみた。
今月は暑かったので、休日に定期券を使ふ機会がなかった。と云ふことで、川口、蕨、赤羽で下車してみた。
川口は、国際興業の案内所で回数券を購入しようとしたところ、平日は午後三時からに変更された。そのため、旧そごうの区画の周りを一周するに留まった。
蕨も案内所がまだなので、駅階段下の駅開業の石碑を見るに留めた。暑いためだ。赤羽は案内所が開いてゐて、回数券を購入することができた。と云ふことで、本当は四駅(西川口は中止した)の周辺に行くはずだったのに、バスの案内所巡りに終はった。
案内所バスの定期と回数券を コロナ禍で今は時短に間引きのダイヤ

私の仕事は、正式の管理人がみつかるなどして、突然キャンセルになることがある。だから定期券は購入し難い。今後は、二度と定期券を購入する機会はないと思ふ。

七月二十八日(木)
「敷居が高い」を使はうと思ひ調べると本来、不義理や面目の立たないことがあってその家に行きにくいことだった。今は、格式が高くて行きにくい意味に使ふ人が多くなった。私は更にこれらとは異なり、我が家を出発しにくくなった、の意味に使ふ予定だ。
昭和四十七(1972)年に、都内から南浦和に引っ越して、我が家の敷居が高くなったのは二つの理由だった。
(1)駅まで歩いて十五分掛かる
(2)駅から都内、例へば上野に行くのに三十分は乗車する
そして昨年三月で再雇用が終了したため
(3)定期券が無くなった
が加はった。今月は定期券があるが、仕事以外で出掛けたのは昨日の川口蕨赤羽だけだ。つまり(3)はそれほど重要ではない。と云ふより暑い日が続いたため(1)が原因で(3)が目立たなかった。
駅までは10分までが丁度よいそれを過ぎると敷居が高い

今は7分を過ぎると人気が急落するらしい。世の中が贅沢になり過ぎたかな。

七月三十一日(日)
国際興業バスは六十五歳以上向けに、全線乗れる定期券を半年二万二千円で発売する。次は十月一日なので、購入しようかと思ふやうになった。私は健脚が取り柄だが、六月末から一ヶ月間が暑すぎた。
東京や横浜は、市役所の事業で七十歳以上で一年二万円程度(横浜は収入により前後する)だから、国際興業は二倍程度だが六十六歳でも使へる。
昭和四十一年だったか区画整理で今の土地を購入する際に、最初はもっと線路に近い場所で申し込まうとした。係の人が、バス停に近いほうがいいですよと云ふので、今の場所に変更した。
駅まで徒歩十二分が十六分に伸びたが、これはまったく気にしなかった。今思へば毎日往復だから累計でかなりの時間数だ。それより、バス停が近いことを便利と感じる年齢に到達したかも知れない。定期券があると、浦和や蕨にも行けて便利だ。
駅までは歩くに遠くバスだと近い 定期券あると長生き近くも乗れる

歩いたほうが長生きなのではないのか、と云はれさうだ。それは事実だが、家の敷居が高くなる。
(八月一日追記)十月からは涼しくなるので、歩くには最適だ。来年四月に購入延期するかも知れない。或いは気候がよいので、近場をあちこち巡りたい気持ちもある。(終)

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