千七百五十九(うた) 1.英語をそのまま使はない(日本語で違ふ意味でも使ひ続ける)、2.インターネット三十年
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
六月六日(月)
私のホームページでは、インターネット画面のことをホームページと呼ぶ。これはインターネットが日本に入ったとき、さう呼ばれたからだ。ところが英語のhomepageは先頭ページのことだ。各企業やサイトでまづ表示されるページだ。
今から二十八年位前にIT系のメディアで、さう云ふ指摘があった。だが私はそれから二十八年間、インターネットの画面のことをホームページと呼び続けた。なぜなら外来語として日本語に入って定着した。それを変更してはいけない。例へば洗濯物に使用するアイロンは、アイロンとして定着した。英語と発音が違ふからとアイアンと変へてはいけない。
今から七年ほど前だらうか、或るブラウザでは、ブラウザを起動して最初に現れる画面を「ホームページ」と呼んだ。例へばブラウザを起動すると天気予報が表示されるやうに設定すれば、その天気予報の画面がホームページだ。しかしこの用法は長続きしなかった。
日本ではホームページはクロームやIEにより見られる画面


六月七日(火)
インターネットも本来は、画面のほかに、メール受信、メール送信、ファイル転送、一斉配信が含まれる。しかしメールは、メールソフトが裏側で使ふから表からは見えないし、最近はブラウザの中でメール画面が表示されることも多くなった。ファイル転送も、ファイル転送ソフトかブラウザの中で行ふから、表からは見えない。一斉配信は、ほとんど使はれないうちに、画面の発達とともに埋もれた。
私はこれらの機能を、過去にすべて使ったことがある。メールは、パソコンではなくUNIXのmailで使ふことが二十五年くらい前までは普通だった。或る時、取引会社から来たメールにwordのファイルが添付してある。添付ファイルのダウンロードはよくやる作業だ。ところがダウンロードしたファイルをパソコンに移動させても開けない。取引会社に連絡し、パソコンにもメールソフトがあることを知った。パソコンのメールソフトは、インターネットの規約に基づいてファイルを添付してゐないから、厳密に云ふとインターネットのメールではなく、独自のアプリケーションだ。
FTPは昨年二月の再雇用終了まで使用した。会社の規則で、アプリケーションを新たにインストールするときは、届け出る必要がある。FFTPなど無料のソフトをインストールすれば楽だが、届け出るのが面倒なのと、本来のインターネット機能の一つを使はうと云ふことで、コマンドプロンプトからftpを起動した。
一斉配信は十五年ほど前に、機能を知るために使用した。毎日大量の業界ニュースが来るので、暫くそれを読んだ。

六月八日(水)
十五年ほど前に、洋服の量販店がズボンの意味で「パンツ」と表示してゐた。パンツは下着のことだから、紛らはしい。五十五年ほど前に、ガソリンのことをガスと云ふ人がゐた。ガスは気体のことだから、これも紛らはしい。アメリカの猿真似をするから、かう云ふことになる。
人よりも知能が落ちて 猿蟹の合戦にては狡猾な そんな生き物欧米の真似

(反歌) 欧州は長い歴史を経由したアジアが真似をしてはいけない(終)

追記六月十三日(月)
インターネットの機能にもう一つ、telnetがあることを忘れてゐた。サーバなどの画面をパソコンで表示する機能だ。暗号化機能が無いので、閉じたネットワークの外で使ふのは危険だ。これは十年くらい前までは使ったことがある。

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