千七百十九(歌) 報道を読んで(藤子不二雄Aさん亡くなる、都市問題、日本国内に多い大本営発表、百貨店の閉店)
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
四月八日(金)
漫画家の藤子不二雄(A)氏が亡くなった。スポニチのホームページによると
富山県出身の藤子(A)氏は、小学5年で出会った同郷の藤本弘(藤子・F・不二雄)氏と漫画の合作を開始する。1954年には藤本氏と上京。その後、東京都豊島区のトキワ荘で漫画制作を始めた。
64年の「オバケのQ太郎」を皮切りに漫画、アニメのヒットを連発したが、(中略)87年に藤本氏とのコンビを解消。(中略)ファンタジーにこだわった藤本氏に対し藤子(A)氏はブラックユーモア色の濃い個性を前面に出した。(中略)96年に藤本氏が亡くなった時には(中略)「彼は天才だった。彼と知り合ったことで、自分も漫画家になれた」と肩を落としていた。

手塚治虫の「鉄腕アトム」と藤子不二雄の「オバケのQ太郎」は、我々の世代にとり、お経や論語や聖書みたいに権威のあるものだった。
オバQと鉄腕アトム偲ぶれば漫画を超えた人生訓か


四月十一日(月)
日経新聞のホームページに
地方回帰、女性なお慎重 転出超の男性と働きやすさで差

が載った。
人口動態で男女の違いが鮮明になっている。全国から人を吸い寄せ続けてきた東京都は2021年、男性だけみれば25年ぶりに流出する人が多くなった。女性はなお流入が勝る。女性が大都市に集まりがちな傾向は、性別による暮らしやすさの差が地方社会に根強く残ることを映す。

今から三十年前は、全国から男が東京に出て、女が地元に残った。それがコロナ騒ぎで逆になった。
新型コロナウイルス禍でテレワークが広がり、(中略)男性は1344人の転出超過に転じ、女性は転入超過(6777人)のままだった。

これについて
関西出身の女性(23)は都内の企業で働き始めた。地元の大学で関東出身の同級生から伝え聞く東京の生活に憧れていた。「女性でもキャリアアップできる企業が多い」ことも上京の決め手になったという。一般に都市部は地方に比べ就労環境が整っている。総じて賃金水準が高く、求人も多い。
最新の20年の国勢調査をみると特に大都市で人口に占める女性の割合が10年前に比べ高まっている。上昇幅が大きいのは横浜市(0.71ポイント)、さいたま市(0.69ポイント)、川崎市(0.67ポイント)などだ。下落幅は愛知県知立市(0.65ポイント)、三重県いなべ市(0.92ポイント)など大都市圏周辺の地方の自治体で大きい。


四月十二日(火)
昨日の記事は、もう一つ重大なことを報道した。
もともと日本は都市への集住度が高い。国連によると人口に占める都市住民の比率は1950年は53%だったのが2020年には92%に上昇した。米国の83%、ドイツの78%などを上回り、主要先進国で唯一90%台にのる。50年には95%に高まる見通しだ。

これは大変なことだ。都市は地震に弱い。
「地方の若い女性の流出は少子化を加速させる」(ニッセイ基礎研の天野氏)。なにかと便利な都市での暮らしに慣れるほど地方に戻ろうという気持ちは薄れる。(中略)女性に選ばれる環境づくりが企業や地域の将来を左右する。コロナ下の人口動態は地方の意識改革を迫っている。

そのとほりだ。
大企業本社を一都三県の外に移転の法律整備
工場でかつて地方は発展し今また帰れ地方の時代


四月十七日(日)
ウクライナがロシアに対し勝ってゐる、ロシアは死傷者が多いと云ふニュースが、今までずっと続いてきた。日本国内では、無意識のうちにウクライナの背後にゐる欧米を応援するやうになる。これでは大本営発表と変はらない。実際に死傷するウクライナの人たちを忘れてゐる。
アジア、アフリカなど非欧米のすべきは、非欧米の立場から停戦を実現することだ。

四月二十一日(木)
十一日前に八戸の老舗百貨店が閉店したニュースを観た。これは郊外大型店に負けたさうだ。その翌日には、立川の百貨店が専門店に変はるニュースを見た。物が無かったり高かった時代に魅力的だった百貨店が、物が余る時代には専門店に負けると云ふことだらう。
百貨店は、専門店と安売り店の中間で魅力が無くなったとも云へる。
百貨店かつては街の中心が時代とともにその数減らす
(終)

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