千七百十三(和語の歌) 今年のお花見は四ヶ所
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
三月三十日(水)
今年は四ヶ所でお花見をした。
一、まづは目黒川。目黒に用事があるときの往復で橋から観た。多くの人が橋で写真を撮ってゐた。
二、飛鳥山。目黒へはJRを使ふ。赤羽、恵比寿(新宿止まりのときは新宿)で乗り換へる。乗り換へを一回に減らす方法がある。王子で地下鉄に乗り換へる。ただしこちらのほうが時間が掛かる。帰宅時にこの経路を使ひ、王子で乗り換へるついでに飛鳥山公園内を一周した。
三、上野公園。上野と浅草の間に行った帰りに、公園内を一周した。
四、上記の一から三のときに、家と駅の間に公園がある。この公園も中を歩いたり、中から向かう側に出たり、最初から公園の外側を歩いたり、毎回違ふ経路を歩いた。
此の春はお花見四つ勤めから帰りを兼ねて路(みち)を楽しむ


三月三十一日(木)
民家や小さな公園に、桜の木が一本だけあることがある。これは美しい。特に民家の一本桜は美しい。桜並木は美しい。しかし一本当たりの美しさでは、一本に叶はない。
そろそろ、昭和の高度経済成長期に始まったソメイヨシノの大量植樹は卒業すべきだ。いろいろな桜があれば、日にちをずらして咲く。桜並木の一本一本が活きる。
桜の木一つ一つが異なると昔桜と同じに帰る


四月二日(土)
家と駅の間に、公園の他に神社がある。普段とは反対側を歩いたところ、神社にも桜並木がある。今まで知らなかった。神社と公園は、一区画隔てる。縦に見ると隣接のやうだ。
公の園と社に桜咲く一つの筋と隣に見える

本日は、千葉県に行く用事があった。帰りは武蔵野線に乗ったところ、窓の外の高台に公園があり、桜並木を見上げた。日本列島は、ソメイヨシノ過剰だ。咲いたときは美しくても、散った後の来年までが長い。
桜には染井吉野の他がある桜のほかも木がいろいろと 色美しい
(終)

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