千七百六(歌) ウクライナ国民には友情を、ウクライナ大統領とは断交を
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
三月十七日(木)
ウクライナ大統領が、オンラインのアメリカ連邦議会演説で、日本の真珠湾攻撃に言及した。日本はウクライナ大統領と断交すべきだ。その一方で、ウクライナ国民には友情を持ち続け、和解に尽力すべきだ。
ここで、真珠湾攻撃当時、世界の非欧州地域のほとんどは植民地だった。移民国は国自体が植民地だ。しかも日米は交渉の最中だったが、アメリカ側が日本が受け入れるはずのない案を出してきた。
それと今回のロシア問題は、事情がまったく異なる。いくらアメリカの歓心を買ふためとは云へ、日本とロシアを同等に扱った以上、ウクライナ大統領とは断交しなくてはいけない。
西洋の野蛮人ども世界中 植民地化しあの当時 残った国は日華泰のみ


三月十九日(土)
ウクライナ国民のことを思ふなら、ロシアを批判しつつも、欧米とは異なる立場を採らなくてはいけない。欧米と同じことを言っても、和解のためには役立たない。昼間に月が出ても、空が余計に明るくならないのと同じだ。
欧米と別の立場なら、和解に貢献できることが今後出てくるかもしれない。

三月二十日(日)
与党は、ウクライナ大統領の日本でのオンラインによる国会演説を決めたやうだ。立憲民主党は当然のこととして、与党に反対しなくてはならない。それよりNewsポストセブンのホームページに
ゼレンスキー氏 日本の国会演説で「安倍・プーチンの蜜月を批判」か

が載った。ベテラン政治ジャーナリストの言葉として
ドイツでの演説で、ロシアとの経済的関係を深めようとしてきた経緯が批判されたことを考えると、ゼレンスキー大統領が近年の日露関係を厳しく批判する言葉を口にする可能性は十分にあるでしょう。とりわけ批判の対象なりそうなのが安倍晋三・元首相です。(中略)在任中に11回もの訪露を繰り返し、プーチン氏とは27回も会談を重ねてきた。
2014年にロシアで開かれたソチ五輪では開会式に安倍氏が出席し、プーチン氏との首脳会談で笑顔を振りまいた。その直後に、プーチン氏はクリミアの武力併合に踏み切り、本来なら安倍氏にとって赤っ恥のはずですが、その後も経済支援のプラン策定などに傾倒してきた。(中略)結果としてプーチン政権に今回の戦費を稼がせたという意味では、やはりゼレンスキー氏から批判の矛先を向けられる可能性があるでしょう。

こちらも捨て難い。しかし立憲民主党のすべきは、与党への反対だ。

三月二十四日(木)
現代ビジネスのホームページに
「ゼレンスキー大統領が挑発しなければ、こんなことになっていなかった」日本一のロシア通・鈴木宗男の激白

が載った。田原総一朗さんとのインタビューである。鈴木宗男さんは最初自民党に所属した。北海道開発庁長官兼沖縄開発庁長官、内閣官房副長官、自民党総務局長、衆議院議員運営委員会委員長を歴任し、将来の首相候補の一人と云はれた。その後、汚職事件で離党、収監、議員復帰があった。
鈴木宗男 ゼレンスキーがウクライナの中立化を宣言すれば、ロシア軍の侵攻はすぐに治まります。(中略)彼が冷静に話し合いをすれば、こんなことにはなりませんでした。(中略)なのに2021年10月23日、ゼレンスキーはウクライナ東部に自爆ドローン(無人攻撃機)を飛ばしました。プーチンさんはビックリして、ただちに10万人の兵をウクライナ国境に配備したわけです。ゼレンスキーがドローンなんか飛ばしてロシアを挑発していなければ、そもそもこんな騒ぎにはなりませんでしたよ。

田原 ドローンを飛ばした理由ははっきりしていますよ。戦うという姿勢を見せただけで、17%まで落ちた支持率が90%を超えたんだから。

鈴木 ゼレンスキーは火炎瓶闘争の準備をする市民を止めるどころか、一般市民に「銃を貸し出す。ともに戦おう」と呼びかけています。あの様子を見たとき、「欲しがりません勝つまでは」「一億総玉砕」と言って竹槍で軍事教練し、挙げ句の果てに原爆を落とされた日本の姿を思い出しましたよ。

外国を仮想の敵に仕立て上げ支持率上げる安倍のやり方
ウクライナ仮想のはずが本物の敵国となり犠牲者多数
欧米は煽るばかりで戦争を拡大させて犠牲を増やす


三月二十五日(金)
田原 僕は一番の問題はバイデンだと思う。ロシアに対する経済制裁なんて強化したって、こんなものが通用しないことはバイデンもわかっている。(以下略)
鈴木 バイデン大統領がゼレンスキーに「ケンカしたって結果は明らかだ。ここは話し合いをするしかないぞ」と言えば済む話なのです。なのに対話せず、ロシアを挑発ばかりしている。バイデンさん自身の心の弱さと、バランス感覚のなさが如実に現れています。ここはバイデンさんが「両方とも撃ち方やめ」と話し合いを呼びかけるべきです。

それなのに
鈴木 一国の指導者であるプーチン大統領のことを、バイデン大統領は「殺人者」と呼んで非難しています。これは言いすぎです。こんな言葉遣いをしたら、話し合いなんて呼びかけられるわけがありません。

バイデンの無能と、欧米とそれに追従する国の偽善が、膨大なウクライナ人を死に追ひやる。

三月二十六日(土)
現代ビジネスのホームページに
ゼレンスキーは「英雄」か? ウクライナに武器と金を送ることは本当に「正義」なのか?

が載った。
3月19日、岡本裕明氏がご自身のブログで(中略)〈 まず、シナリオライターが誰で、何の目的で議会演説をアレンジしているのでしょうか? 私は彼のそばにアメリカ人の補佐がいると聞いています。そして彼の演説には武器供与などの支援を求め、ウクライナへの賛同を呼び掛けていますが、これは主要国を戦争に巻き込む行為に近く、世界を二分化するリスクをはらみます 〉
〈 もちろん、現在、置かれている状況に対して皆さんと同様、深い懸念とただちの停戦を求めますが(略)、なぜ、ウクライナがあんな事態にならなくてはいけなかったのか、政治的な判断ミスはなかったのか、外交的交渉でとどめることはできなかったのか、プーチン氏がなぜ、あそこまで踏み込んだのかなど、それらの背景が必ずあるはずなのです。ゼレンスキー氏はヒーローではないのです。ここまで混とんとさせた当事者だということは頭の片隅に置いておくべきでしょう 〉
全く同感だ。

私も同感だ。岡本裕明さんはカナダで不動産ビジネス二十五年だから、我々より考へ方が欧米人に近い。それでもかう云ふ主張をして良いのである。日本人は、欧米追従をしなくてはいけないと勘違ひしてゐる人が多い。(終)

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