千六百九十八(歌) 1.ガソリン高騰のとき、すべきは補助金ではなく節約だ、2.ウクライナ解決の方法
壬寅(西洋野蛮歴2022)年
三月二日(水)
ガソリンが高騰したときは、国内で消費するガソリンを節約すべきだ。価格がもとに戻ったら、消費量を元に戻せばよい。
ところが日本政府は、補助金を出し始めた。そんなことをしてはいけない。高値掴みを助長するだけだ。
三月三日(木)
ガソリンスタンドが、ずいぶん少なくなった。これはガソリンの価格が、昭和五十年代からほとんど上がらなかったことが原因だ。
急激な円高と経済成長。給料が上がるのにガソリンは上がらない。その反動が今現れただけだ。とは云へこれは一時的だから、節約すればしのげる。
温暖化石油石炭ガスなどは減らし守らう未来の地球
三月五日(土)
ガソリン価格と似たものに、電気料金がある。昭和五十年代前半に、1Kwhが確か80kwhまで18円、それ以上が22円くらいだった。今は消費税込みで120kwhまで20円、それ以上が26円だから、給料の値上がりと、当時は消費税無し、今は10%を考へれば、ほとんど上がってゐない。
もう一つ動力の電気代がある。先ほどの料金は電灯、それに対し動力の料金は電力が正式名だが、普通は動力と呼ばれた。町工場や店舗、医院、公団住宅のエレベータなど三相200Vで、正式名は低圧電力だ。これは高圧や特別高圧に対するものだが、低圧と云ふと1.5Vの乾電池を想像する。だから尚のこと動力と呼ばれた。
動力は昭和五十年代前半に1Kwhで13円だった。今は夏以外が東京電力が16円、北陸電力で11円だから、やはりほとんど上がってゐない。
ちなみに、上がらなかったのは、円高と、電力会社の機械化、熱効率向上によるものだから、値上げしてよいことには絶対にならない。熱効率が上がったと云っても、半分は無駄になる。だからエアコンはヒートポンプ式だからよいが、電熱器は無駄だ。電熱器でよいのは、こたつと電気毛布だけだ。
電気代が上がらなかったため、街中で変はったことが二つある。一つは、冷房用の冷却塔を見なくなった。昔の冷房は、大型は水冷式だった。今は多少効率が落ちても、給水管や排水管を工事してまで水冷にしなくなった。
二つ目は、動力を使ふ店舗や医院が少なくなった。動力の電気工事をして、動力の基本料を払ふより、電灯のほうが安い。
かつては道を歩くとき頭上を見ると、縦に太い線が三つあるのが電灯、横に細い線が二つあるのが動力だった。この道路は動力が来る、この道路は来ない、と見比べるのは楽しかった。
町工場店の冷房医院などかつて動力使ふ需要が
農業の揚水ポンプ動力をやはり使ふが値段が安い
三月十日(木)
ウクライナとロシアの差は、日本の関東と関西程度だと云ふ。それなのにウクライナの西側地域で親西欧が多いのは、隣国やさらにその隣の経済発展を見てきたからだ。我々もああ云ふ風になりたい、と考へるのは理解できる。
しかしこの経済発展は、地球温暖化と引き換へだ。ロシアに西洋野蛮人の真似をさせるのではなく、西洋野蛮人にロシアの経済規模を見習はせるべきだ。これでウクライナ問題は解決する。
これまで西洋野蛮人の名称を避けて、西洋野蛮文明と呼んできた。こればグレタさんなど、西洋にも地球破壊に反対する人たちがゐるためだが、最近グレタさんが登場しなくなったため、西洋野蛮人の公式名(?)を復活させた。(終)
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