千六百七十五(歌)(モリカケ桜疑獄二百十ニのニ) 岸信夫は安倍と縁を切るとよい、公明党と下村稲田も(続編)
辛丑(2021)西暦元日後
閏月二十三日(日)(2022.1.23)
東洋経済のホームページに茂木誠さんの
「天才を潰し秀才を重用した」日本型組織の末路

が載った。
臨機応変に高度な判断を要求される政治家や将官、企業経営者、あるいは芸術家などに向いているのは「分裂気質」であり、これとは反対に、(中略)官僚、大企業の社員、兵士に向いているのは「執着気質」となります。あくまで、これは役割分担であり、どちらが優れている、という話ではありません。

明治維新でも
「幕末維新の志士」といわれる人々は、大動乱を生き残るための危機対処能力に優れた分裂気質者が多かったようです。(中略)その多くは志半ばでたおれました。明治官僚国家を建設したのは、大久保利通のような執着気質型の「秀才」だったのです。

そして
東條英機は、とくに何か大きな功績があったわけでもなく、与えられた職務をきちんとこなし、出世街道を駆け上っていった結果、(中略)国全体が対米開戦ムードに沸く中、その方向性を変えるだけの決断力も情報分析能力もなかった、(中略)非常時に国家の指導者たるべき人物ではなかったのです。

東條の二重に亙る部下(首相東條の下で商工相、首相兼軍需相東條の下で国務大臣兼軍需次官)だったのが岸信介だ。幾らでも東條に進言出来たのに、日本を敗戦に突き落とした。国民は膨大な被害を受けたのに、岸はぬくぬく生き延びた。

閏月二十四日(月)
日刊ゲンダイのホームページに
安倍元首相「下村議連」最高顧問に就任 遠のく“ポスト岸田”に高市政調会長はガッカリ

が載った。見出し後半だが、高市さんはガッカリしなくて大丈夫だ。それはさておき
19日、「教育立国推進協議会」という超党派議員連盟の設立総会が開かれた。自民、立憲民主、公明、維新、国民民主などから180人が入会、(中略)会長は下村博文元文科相。安倍晋三元首相、野田佳彦元首相、山口那津男公明党代表の3人の最高顧問のうち、総会には安倍元首相が出席し(以下略)

社会党を潰したのが村山、民主党を潰したのが野田。それなのに野田が最高顧問とは驚く。公明党も党内に不祥事がずっと続く(竹入さん、矢野さんの反乱に始まって、最近の幼児餓死事件、遠山事件まで)のに最高顧問とは驚く。
下村はLGBT法案で暗躍した。そんな男が会長でいいのか。記事は最後に
だからといって世論に人気のない下村氏が総裁候補では、清和会はお寒い状況。

村の中 人気がなくて 下村
(げそん。山を下りるのが下山、村を出て行くのが下村)した 就いた役職 偽連戒懲
仮病かな 病気理由に 放り出し 就いた役職 最低顧問
政党を 駄目にしたノダ 壊すノダ 就いた役職 最低顧問
与党病 大臣病と 後ろ指 就いた役職 最低顧問

モリカケ桜藪と黒川定年延長と統計偽装。これらは過去の問題ではない。偽連戒懲と最低顧問で、再び蒸し返されるぞ。野党は、議連の中で蒸し返すとよい。さあ、共産党も加入しよう。

閏月二十五日(火)
週刊FLASHのホームページに
安倍晋三氏 国会そっちのけで安倍政権の検証本を熟読…ルール無視のエゴサに透ける再々登板への色気

が載った。
1月20日の代表質問中、安倍氏は岸田首相の答弁に興味を示さず読書に没頭していた。手元にはカバーが裏返しにされた新書。安倍氏が読んでいたのはこの日に発売されたばかりの『検証 安倍政権 保守とリアリズムの政治』(文春新書)だった。(中略)エゴサーチさながら、自らについて書かれた本を読みふけっていたとは……。しかも、カバーを裏返しているのは、“エゴサ姿” を周囲に隠蔽しておきたいということか。

しかしこれはルール違反だ。
「国会では議事に関係のない本を読んではいけないという申し合わせがあるのです。(以下略)

安倍の政治を検証すると
アベノミクスに肯定的な経済評論家の山崎元氏でさえ(中略)「アベノミクスで日本銀行は国債やETFを買い入れ、現在は歴史的規模で大量に保有している状態です。これらを売却するのは簡単ではないために、出口戦略がしきりに論じられています。ただ、こうなることは政権時代からわかりきっていた。(以下略)

記事は最後に
モリカケ、桜……とつねに「隠蔽」がつきまとっていた安倍政権。再々登板したいなら、まずはその癖から直したほうが…。
(週刊FLASH 2022年2月8日号)


閏月二十六日(水)
MAG2ニュースに
それでも安倍晋三氏を支持するのか?北方領土2島返還への転換を認めた元宰相の「売国」ぶり

が載った。
一度投げ出した首相の座に再び就くや、強引極まりない政治手法で民主主義の基本を揺るがした安倍晋三元首相。その無責任ぶりは、自身が売りにしていた外交面でも発揮されていたようです。元毎日新聞で政治部副部長などを務めたジャーナリストの尾中 香尚里さんは今回、年末の北海道新聞でのインタビューで元首相の口から飛び出した北方領土問題を巡る発言を取り上げ、その独善にすぎる姿勢を批判。さらに安倍氏の支持者に対して、元首相の「売国」的な方針を称賛できるのかとの疑問をぶつけています。

その内容は
北海道新聞のインタビューで北方領土問題について、四島ではなく歯舞群島と色丹島の2島返還を軸とした交渉に転換したことを、事実上認める発言をしていたことだ。
安倍氏は2018年11月、シンガポールで行われた日ロ首脳会談で、両国の平和条約を締結した後に歯舞群島と色丹島を日本に引き渡すとした1956年の日ソ共同宣言を「交渉の基礎」に位置付けることで合意した。この時点で「2島返還への転換」は、ある種「公然の秘密」状態になっていたと言えるので、安倍氏の発言は、その意味では別に驚くほどのものではないのかもしれない。
だが、機微に触れる外交課題について、安倍氏がそれまでの「四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結する」という国家方針を自ら転換したことを、軽々しく自慢げに語られると(以下略)

それは
首相の一存でこれまでの積み重ねを軽々しく壊して良いはずがない。それこそ安倍氏の好きな衆院解散で国民の信を問うなりして、国民的合意を形成する最低限の努力をすべきではないだろうか。
しかし、安倍氏はそれをしない。一度手にした権力は、何者にも縛られず自分の判断で行使できる、とタカをくくっている。
(中略)そして、それだけの決断をしたのなら、責任を持って自らの手で結果を出すべきではなかったのか。(中略)ところが安倍氏は、任期途中で自ら政権を投げ出してしまった。コロナ禍のさなかの辞任にも驚いたが、この領土問題も、積み上げてきた歴史をひっくり返しておきながら、何一つ「成果」も出さず、後始末もせずに去ったと言っていいだろう。そして、責任を負わなくていい立場となった今、外野から岸田政権に対し、安倍政権の方針の踏襲を求める。
いったい何様のつもりなのか。

安倍様、お友だち依怙贔屓様のつもりなのだらう。
このような権力行使のありようを日本の政治から払拭し、当たり前の政治に戻すことが、岸田首相と2022年の政界全体に与えられた使命だと思う。
それにしても理解に苦しむのは、こうした安倍氏の姿勢を、支持者は許すのだろうかということだ。(中略)もし安倍政権以外の政権が同じ政治判断をしたとしたら、彼らは間違いなくその政権を「売国奴」と罵るに違いない。安倍氏のやることならば、これほどの「売国」的な方針であっても、苦もなく賞賛できるのか。全く不思議でならない。

安倍様は 岸信介の お孫様 お友だちへの 依怙贔屓様
(終)

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