千六百十七(歌)(モリカケ桜疑獄二百七の三) 1.安倍の二枚舌、2.アベ友逮捕
辛丑(2021)
十月三日(日)
デイリー新潮のホームページに
暴走に見えた安倍前総理の“高市支持”のウラにあった謀略とは 新政権の課題は“長老”の排除か

が載った。そこに
総裁選最終盤に安倍さんは(中略)“仲間もいないのに出馬しようなんて高市さんはおかしいよ”と漏らすようになりました

安倍は高市を応援したくせに、とんでもない二枚舌だ。記事は最後に結論として
政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。
「(前略)今後、長老たちの影響力をいかに排除できるかが、新政権の課題となるでしょう」  前総理が暗躍し誕生する新政権は「分水嶺」にある。そこに流れる水は「長老支配」と「世代交代」、一体どちらに向かうのか。

安倍と菅 首相の時は 支持率が 極めて低く 退陣の 原因となる 新首相 長老離す 分水嶺だ


十月四日(月)
AERAのホームページに
「安倍支配」岸田新総裁の党役員人事にドン引き 「衆院選で苦戦」と心配の声〈dot.〉

と云ふ記事が載った。
衆院選挙を本命視された人気の高い河野氏ではなく、岸田総裁で戦う自民党。(中略)「苦戦する」という声も党内でも少なくない。立憲民主党の幹部がこう語る。
「知名度が高い河野氏が勝てば衆院選は厳しいと思っていた。(中略)野党の批判のターゲットになりやすく、勝算も見えてきた」

ターゲットは、副総裁麻生、幹事長甘利だ。そして安倍の二枚舌と安倍周辺のLGBT暴走を批判して、自民党良識派を離反させよう。

十月五日(火)
野党は、LGBT法案で暴走した安倍周辺を批判することに抵抗があらう。野党も賛成したからだ。しかし批判するのは安倍の二枚舌だ。
自民党保守派が安倍を批判するときは、改憲を出したり引っ込めたりした上に、安倍周辺がLGBT法案で暴走したことだ。自民党良識派が安倍を批判するときは、モリカケ桜と黒川定年問題、そしてLGBT法案で暴走したことだ。同じやうに、野党が安倍を批判するときは、その二枚舌だ。
二枚舌 閻魔に舌を 抜かれても まだ一枚が あると嘯ぶく 閻魔気付かず
 

十月六日(水)
毎日新聞のホームページに
岸田文雄内閣、支持率50%届かず 「甘利ファクター甘く見ていた」

が載った。
「せめて50%は行くと思ったが……」。(中略)党関係者は「やはり原因は人事だろうか。『麻生太郎副総裁、甘利明幹事長』でプラスマイナスがマイナスになったのかもしれない」と漏らす。

麻生、甘利は野党の攻撃目標だ。そしてもう一人の「あ」、安倍だ。安倍周辺のモリカケ関係者がやたらと目立つ。
パロディーで 昭和のテレビ コマーシャル 〽ア、ア、ア、あが三つ 三つア政権

若い人たちは昔のテレビコマーシャルを知らないから、ミツワ石鹸を動画で見よう。私も、曲は記憶してゐたが、三人の人形は完全に忘却だった。
冗談から真面目な話に戻ると、このままだと岸田さんは、菅政権の二の舞になりまスガ。あ、まだ冗談から抜けきらなかった。

十月七日(木)
しんぶん赤旗のホームページによると
「モリカケ・口利き…」
疑惑のオンパレード

と云ふ見出しの段落に
党役員人事では、口利き・金銭授受疑惑で安倍政権での閣僚辞任に追い込まれた甘利明氏を新たな幹事長に据えたことをはじめ、政治資金規正法違反疑惑の小渕優子衆院議員を組織運動本部長に抜てきしました。
閣僚人事でも反省はありません。
再入閣の萩生田光一経産相・前文科相は、「加計学園」の獣医学部新設に関わり安倍晋三首相(当時)の意向を文部科学省に伝え、圧力をかけたとされる人物です。
松野博一官房長官も安倍側近の一人で、加計問題で当時の文科相として萩生田氏の内部文書に関する野党の調査要求を無視し、事実隠蔽(いんぺい)に終始。安倍元首相の疑惑に“ふた”をし続ける人物が政権の要衝を担います。


十月八日(金)
日刊ゲンダイのホームページに
「日大汚職事件」の容疑者は“アベ友”だった! モリカケ・桜に続く新疑惑にネットは大騒ぎ

が載った。
日本大学医学部付属板橋病院(東京・板橋区)の建設工事をめぐる事件で、東京地検特捜部は7日、同大に2億2000万円の損害を与えたとして、背任容疑で日大理事の井ノ口忠男容疑者(64)と大阪市の医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳容疑者(61)を逮捕した。

大学理事の逮捕は驚くばかりだが
この事件で注目されているのは他にもある。逮捕された籔本容疑者が安倍元首相の長年の友人である“アベ友”だったことだ。
例えば、安倍氏が首相だった2017年5月の「首相動静」には、別荘のある山梨県河口湖のゴルフ場「富士桜カントリー倶楽部」に籔本容疑者が同行。他にも2人が仲良く並んで写っている写真も拡散しており、安倍氏は籔本容疑者を「籔ちゃん」と親しげに呼んでいたという報道もある。

記事は続けて
<モリカケ・桜の次は日大か>
<この人の周りは、怪しい人が多いな>
<闇の守護神・黒川さん(元東京高検検事長)と影の官房長官(菅前首相)がいなくなった途端、これか!>
ネット上では早速、安倍氏の新たな疑惑が浮上したとして大騒ぎだが、今後の展開に注目だ。


十月九日(土)
Newsポストセブンのホームページに
日大背任事件 逮捕された医療法人前理事長は安倍元首相が「ヤブちゃん」と呼ぶゴルフ仲間だった

が載った。
本誌・週刊ポスト(2018年2月2日号)では、ノンフィクション作家の森功氏が時の安倍総理と「ヤブちゃん」の関係をリポートしていた。ここに再録する。(以下、年齢や肩書きなどは掲載当時のまま)

までが前文。本文では
安倍晋三首相(63)と加計孝太郎(加計学園理事長・66)の私的交流が政界スキャンダルに発展し(中略)別の写真が存在することは知られていない。そこに写る人物は「大阪医療界の寵児」として知られる人物である。

安倍夫人の実弟が投稿した写真である。そして
萩生田光一(54)のブログにアップされていた2013年5月5日のバーベキュー風景の写真(中略)、安倍と萩生田、加計学園の加計孝太郎が笑顔で写っていた。(中略)実は籔本はここへも大阪から駆け付けている。バーベキュー料理を堪能した首相一行は翌6日、早朝からゴルフに興じた。(中略)そのメンバー表によれば、こうだ。
〈一組目:安倍晋三、加計孝太郎、A、B
 二組目:萩生田光一、中山泰秀、籔本雅巳、C
 三組目:今井尚哉、柳瀬唯夫、大石吉彦、D
 四組目:安倍昭恵、加計泰代(加計夫人)、B夫人、萩生田潤子(萩生田夫人)〉

他の会社の社長や会長はA、B、Cとした。三組目は首相秘書官など官僚で、今井は後に首相補佐官。柳瀬はDIAMONDオンラインによると
NTTグループ(中略)は外部人材の登用を積極的に行う構えだ。その代表例が、元経済産業省幹部の柳瀬唯夫氏だ。安倍晋三政権の首相補佐官時代に加計学園問題で脚光を浴びた人物を、敢えて登用した真意はどこにあるのだろうか。

大石は先月、警視総監に任命され、Newsポストセブンによると
9月14日、第29代警察庁長官に中村格・警視庁次長、第97代警視総監に大石吉彦・警備局長が就任することが発表された。(中略)この人事の“背景”が話題となっている。
というのも、中村氏、大石氏はともに、安倍晋三・前首相に近く、今回の人事は安倍政権の“論功行賞ではないか”と言われているからだ。

四人目は今回無関係なのでDとした。

十月十日(日)
黒川定年延長問題はあのとき、日本国内を二分する大変な騒ぎになった。安倍が隠蔽したかったのは広島問題だと、一般には云はれて来た。しかし安倍は不起訴になり、国内を二分してまでごり押しするには、少し小さい。
安倍が隠したかったのは、ヤブちゃん問題ではないのか。安倍との写真やゴルフのメンバー表まである。逮捕されれば、安倍への影響は測り知れなかった。(終)

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