千六百九(和語の歌)(モリカケ桜疑獄二百六の二) パラリンピックは中止せよ
辛丑(2021)
八月二十二日(日)
感染者数の爆発が止まらない。今の最優先課題は、新型コロナ対策だ。パラリンピックは中止せよ。解り易い例を挙げると、急病人が出て救急車を待つときに、近くで「今日の昼食はどこに食べに行くか」と話す人がゐたら、皆から非難される。この重大局面にパラリンピックを開くことは、それと同じだ。

八月二十三日(月)
選手が日本に到着してゐると言ひ逃れるだらう。日本の新型コロナウィルスは危機状態に到達してゐる。それなのに聞こえてくるのは、児童生徒を観客席に入れるかどうかの話ばかりだ。それ以外は、外国の選手が警備員を投げ飛ばして逮捕された、日本の選手が規定違反で辞退したと黒いニュースだけだ。
日本の医療機関は限界に近づいた。パラリンピックは中止すべきだ。

八月二十四日(火)
この医療機関の非常事態に、パラリンピックとは信じられない。自分たちはいざとなっても優先して入院できると思ってゐるのだらう。厚かましい人たちだ。
モリカケと 桜の頃に 現れた 厚かましいぞ 民の敵(かたき)だ


八月二十五日(水)
東京で、自宅療養中の基礎疾患がない40代の女性が死亡した。都内で自宅療養中の死亡は、今月で12人目だ。デルタ株等の比率は、一ヶ月ほど前までは首都圏と一部の点在する県が80%台で、あとは20%台など低かった。今やほとんどの県が80%台か70%台だ。自分たちは優先入院できると思ってゐる連中には、国民の政治を行ふことができない。
パラリンピックをごり押しする連中は、国民のパラサイトだったなんて、洒落にならない。

八月二十六日(木)
FNNプライムオンラインに
「銀座も1回行ったでしょ」分科会の尾身会長がバッハ会長再来日に不快感

と云ふ記事が載った。
衆議院厚生労働委員会の閉会中審査に出席した尾身会長は、現在の感染拡大状況について、「去年4月の第1回の緊急事態宣言時との最も大きな違いは、人々の意識だ」とした上で、「オリンピックがどういうメッセージを出して人々に影響するかが大事だ」と述べた。
そして、再来日したバッハ会長について「国民に(テレワークなどを)お願いしているなら、オリンピックのリーダー、バッハ会長が、なんでわざわざ来るのか」「バッハ会長の挨拶が必要ならなぜオンラインで出来ないのか」と指摘した上で、「普通のコモンセンス(常識)なら(判断)できるはずだ。銀座も1回行ったんでしょ。一般庶民としてそう思う」と不快感を示した。

そのとほりだ。悪いのは実行委会長橋本、五輪相丸川、コロナ担当相西村、防衛相岸。いづれも安倍に近い。あ、岸は何をやったのかと云はれさうだ。
二番目の敗戦責任者岸信介の二代後の跡継ぎが靖国神社に行けば、御霊たちは怒る。戦争の中盤は工業力と資源力の差、後半は武器弾薬の不足で英霊たちは苦しみ戦死した。商工大臣として宣戰の詔書に署名し、後に国務大臣兼軍需次官(軍需相は東條兼任)岸信介の責任は重大だ。
怒った御霊たちが、疫癘(えきれい)を悪化させてゐる(かも知れない)。だいたい岸信夫が靖国を訪問した目的は何か。アメリカのユダヤ団体に言ひつけて五輪を妨害した男を防衛副大臣に放置するくらいだから、国のためではない。これまでの言動から考へて、中国への空威張りだ。先の敗戦は日華事変(当時名日支事変)から始まった歴史の教訓を忘れてはいけない。

八月二十八日(土)
日テレニュースによると
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、先月3日から1か月の間におよそ13万食の弁当などを廃棄していたことを明かしました。
(中略)廃棄率はおよそ25パーセントだということです。
その後、発注量を見直し、オリンピック後半の先月30日から今月6日には廃棄率をおよそ15パーセントに下げ、現在は、余剰がほぼない日もあるとしています。
また、パラリンピックが開幕してからは国立競技場や東京体育館であまった消費期限が長いパンをフードバンクに提供しているということです。

廃棄率を15パーセントに下げ、現在は、余剰がほぼない日もあるといふことは、余剰がある日の廃棄率はどれだけか。平均15%だからその二倍くらいか。
消費期限が長いパンの比率はどれだけか。そのうち提供できたのはどれだけか。組織委員会の発表は、少なく見せようと云ふ意図が露骨だ。

八月三十日(月)
山陰中央新報のホームページに
「そんなことを平然とやっている人たちと」丸山知事、東京都の感染対策に不信感

が載った。
島根県の丸山達也知事が26日、次回の全国知事会で採択する声明文の「47都道府県で連携して新型コロナウイルスの感染対策に取り組む」との文言を削除するよう提案する考えを示した。東京都の感染対策に不信感があるという。

特にひどいのがパラリンピックだ。
児童や生徒に東京パラリンピックの観戦機会を提供する「学校連携観戦プログラム」を含め、感染対策を巡る東京都の一連の対応が国民の反発を招いていると主張し「そんなことを平然とやっている人たちと一致結束しているつもりはない」と述べた。

橋本、丸川、萩生田、西村の責任は重大だ。全員細田派だ。細田派は分裂以外にない。そして都知事の小池も駄目なことが、これではっきりした。

八月三十一日(火)
NHKのホームページに
パラ「学校連携観戦」引率の中学教諭など6人コロナ感染 千葉

が載った。
千葉市によりますと、市内の市立中学校では29日までに30代から50代の教諭6人が新型コロナの検査で陽性となり、このうち2人は25日に行われた東京パラリンピックの「学校連携観戦」で、千葉市の幕張メッセまでバスで生徒を引率していました。

千葉市は学校連携観戦を続けると発表したが、その後中止になった。日刊スポーツのホームページに
東京パラ学校連携観戦、千葉県の参加中止に組織委「残念」

が載った。
東京オリンピック(五輪)・パラリンピック委員会の(氏名略)スポークスパーソンは31日、(中略)定例会見を行い、東京パラリンピックで児童や生徒が観戦する「学校連携観戦プログラム」について、千葉県が参加中止を決めたことを(中略)「実施にあたり、大変な支援をいただいていた皆様ですので、そういう意味で残念に思っているし、楽しみにしていたお子さんもたくさんいると思う。こういった結果になったことは残念に思っている」と話した。

楽しみにするお子さんより、心配するお子さん、保護者、教職員のほうが多かったのではないか。朝日新聞のホームページに
パラ観戦中止、職員室は拍手 行政に振り回された学校

が載った。
東京都のある公立校では、まだ夏休み中の今月下旬、職員室に教員が集まり、会議が行われていた。東京パラリンピックを生徒が観戦する手順の打ち合わせだった。(中略)打ち合わせ中、職員室の電話が鳴った。着信は自治体からだった。電話を受けた教員が、全員に伝えた。
「たった今、観戦の中止が決まりました」
次の瞬間、職員室は拍手に包まれたという。
(終)

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