千六百九(和語の歌)(モリカケ桜疑獄二百六の三) 下村その他
辛丑(2021)
八月二十七日(金)
下村が総裁選に出馬するらしい。下村は過去に加計学園から200万円を受け取り、市民団体から告発されたことがあった。朝日新聞のホームページによると
自民党の下村博文・元文部科学相を支援する政治団体「博友会」が学校法人「加計学園」の(中略)秘書室長(当時)から計200万円を受領。下村氏と同学園は「現金は11名の個人や企業」から秘書室長が預かったものだと説明していた。これに対し市民団体は、(中略)昨年7月に告発していた。

東京地検は不起訴処分にしたものの、こんな男が総裁選に出馬してよい訳がない。

八月二十八日(土)
下村に総裁や幹事長への道はない。しかし唯一の解決法がある。それはモリカケ黒桜の裏側を公表することだ。黒について云ふと、なぜ国論を二分してまで黒川の定年を延長しようとしたのか。隠したかった事件は何か。
下村は、社会に貢献することで、これまでの債務を社会に返還するのがよい。さうすれば、道が開ける。
裏を見せ その裏も裏 散るもみぢ モリカケ山の 両(ふた)裏もみぢ
あの山の さくらの木でも 裏を見せ その裏も黒 黒桜かな


八月二十九日(日)
朝日新聞のホームページに
モリカケ・桜・・「説明なされてない」 自民・三ツ矢氏

の記事が載った。
――今の菅政権や自民党をどう見ていますか。
菅義偉首相になって1年近く経ったが、第2次安倍政権からの継続と見られている。今度の衆院選では、第2次安倍政権以降の自民党への評価が問われると思うが、必ずしも国民の信頼を得られていないのではないか。
例えば、安倍晋三前首相は、森友学園の問題、加計学園の問題、桜を見る会の問題。菅首相は、長男による総務省幹部の接待問題など色んな出来事があったが、きちんとした説明がなされていない。最近、はやり言葉で「3S」と言われるが、「説明しない」、「説得しない」、「責任をとらない」というのが積み重なってきている。そういうことに対する世間の評価は厳しい。


八月三十日(月)
日刊ゲンダイのホームページに
どのツラ下げて?下村政調会長「自民党総裁選」ヤル気満々も…出るわ出るわの悪評ふんぷん

が載った。
「下村さんは〈推薦人を25人集めた〉と触れ回っていますが、最終的に何人が残るかは分からない。実数はせいぜい1ケタではないか。下村さんは自民党の政策責任者の立場にあり、新型コロナウイルス対策の当事者でもある。現職が立つ場合、閣僚と党三役は出ないのが結党以来の不文律。人の道から外れてますよ。本人は〈『下村さんも総裁選挙に出馬すべし』という声が上がっている〉とか言っていたが、本当かどうか。上にはゴマをするけれど、自分のことばかりで仲間をつくれていない。人望が全くない人ですよ」(自民党関係者)

そんな男だから、モリとカケの時は文科相として安倍の茶坊主をやった。
そもそも、下村氏に名乗りを上げる資格があるのか。
大臣経験は文科相のみ。党三役経験も現職の政調会長だけだ。不起訴となったものの、加計学園から裏献金をもらった疑惑はくすぶっているし、見送りになった民間英語試験活用をめぐっては、ベネッセとの癒着が疑われている。

到底、総裁選に立候補する器ではない。
「下村さんはベテランだが、選挙に強いわけではない。このところ、辻立ちで総裁選出馬をアピールしているのは、選挙対策じゃないかともっぱらです。安倍前総理の名前をやたらと出すのも、いやらしい」(永田町関係者)
何かと人間性が垣間見える。


八月三十一日(火)
下村が立候補を断念した。これは当然のことで、政調会長なのだから、立候補するには辞任が必要だ。それより下村は、稲田や細田派副会長といっしょにLGBT法案を強引に進めた経緯を説明すべきだ。

九月一日(水)
テレビ朝日のホームページに
政調会長辞任は私利私欲に映る」出馬断念の下村氏

と云ふ記事が載った。それによると
「(前略)自分が総裁選に出馬するために政調会長を辞任するということは党の政策の責任者としての責任を放棄することになり、まさに私利私欲と映ってしまう。

政調会長は後任を総裁が任命すればいいだけなので、私利私欲とは無関係だ。総裁選に出馬すること自体が私利私欲だと、本心を暴露してしまった。
そもそも下山は出馬することにより、自分の選挙を有利にすることや、出馬することで党内の知名度を高めることが目的だ。多くの自民党関係者は、冷めた目でさう見る。国民もさう見てゐる。

九月二日(木)
日刊ゲンダイのホームページに
安倍晋三氏が自民党総裁選で異様に元気なワケは“胸中ビクビク”の裏返し 首相は誰でも構わない?

が載った。
「なんか異様に元気なんだよな」
(中略)党内議員からこんな声が出ているのが安倍晋三前首相(66)だ。

で始まる。この辺りの事情について
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「彼(安倍氏)は細田派というが、派閥内で支持している有力議員は誰もいないし、キングメーカーなんて話も聞いたことがない。おそらく彼にとっては、総裁・首相は誰でも構わない。目的はただ一つ。次の総裁が『あの問題から自分を守ってくれるのかどうか』という一点に尽きるだろう」
中原氏が指摘している「あの問題」とは、2019年の参院選広島選挙区を舞台にした大規模買収事件のことだ。

具体的には
「検察捜査はとっくに終わり、関係資料はすでに党本部に返却されているはず。本来は安倍前首相、二階幹事長がそろって会見し、誰がいつ大規模な資金提供を決めたのかや、配布された裏金の原資となったのかについて、きちんと中身を明らかにするべきだろう。だが、それをしないのは理由があるはず。つまり、表に出てはマズイということで、次の総裁が誰だろうが、この問題にふたをしてくれる人じゃないと困るのだろう。彼(安倍氏)は元気に見えるが、裏を返せば、居ても立っても居られないというのが本当のところではないか」

森友学園問題で自殺者を出した以外にも、寝起きの悪い理由があった。(終)

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