千五百九十五(歌)(モリカケ桜疑獄二百五の六) オリンピック始まる
辛丑(2021)
七月二十六日(月)
オリンピックの開会式は、見る価値が無かった。とは云へ、選手入場だけは見た。インターネットの便利なところは、見たくない部分を飛ばすことができる。かつてはビデオで、同じ鑑賞をする人が多かった。
選手入場は、初めて聞く国の名や、数人だけ参加の国など、多様性が判るので貴重だ。西洋野蛮人は、その中のごく一部だ。
稲田朋美の「保守とは多様性を認め、寛容ということ」のまやかしかよく解る。稲田は西洋野蛮人の真似をしてLGBTと叫ぶ。世界の多様性を破壊して西洋野蛮人の文明を押し付けることは、多様性の正反対だ。
そんな稲田に、下山や細田派副会長が共同歩調を取った。背後に安倍の戦略が見え隠れする。なほ、西洋野蛮人と云ふ表現は、個々の西洋人を指すのではない。しかし全体では地球を破壊し、西洋のやり方を世界に押し付ける。野蛮人そのものだ。
また、日本ではマッカーサーの洗脳効果で稲田みたいな西洋かぶれが多いため、平衡を取るため野蛮人と云ふ表現を用ゐる。
七月二十七日(火)
第一回の近代オリンピックは、第一次世界大戦の十八年前に開催された。西洋列強が世界中を植民地にし、列強どほしの戦争も絶えない時代だ。当時の言語事情を今も反映し、フランス語と英語が使用される。
それなのに選手入場の最後に床面を、Faster、Higher、Stronger、Togetherの電光が表示された。これでオリンピックが台無しになった。
まづ、フランス語と英語だけでは非欧米にとって大いに不満だが、二か国語を用ゐることで多少は多様性に配慮した。残念なことだが、第一次世界大戦の後に膨大な植民地は英米仏がほとんど所有したため、今でも英語やフランス語を公用語とする国が多数残存する。
非欧米にとって大いに不満だが多少は多様性に配慮したオリンピックを、この非常識な電光表示が台無しにした。IOC会長バッハさんの英語での演説部分に、この表現があったとしてもだ。
一人で同時に複数は話せないから、バッハさんの演説はフランス語、英語、そして最後に日本語を少し入れた。英語部分にこの表現があっても、それを映してはいけない。そもそもバッハさんの演説は、選手入場の後だ。これでは八百長試合だ。開会式制作者は、退場失格第一号。
バッハさんは演説が長すぎて不評だった。しかしそれより悪いのが、橋本聖子だ。アスリート、アスリートと壊れた録音機みたいに繰り返した。バッハさんの演説にもathleteはあった。athleteは問題ない。アスリートは駄目だ。
丸川と橋本が批判されるのは、細田派だからだ。橋本はともかく、丸川は先が長い。細田派を分裂させるか脱退したほうがいい。
七月二十八日(水)
東スポのホームページに、次の記事が載った。安倍が講演し
「オリンピックは世界に夢を与える。人と人の距離が離れてきた今こそ、お互いに絆を確かめ合う」など、大会開催の意義を熱弁したという。
コロナ禍で多くの人が無観客を支持している中での〝KY発言〟。しかも安倍氏は先日、(中略)「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」とコメントし、一部で「民族の分断をアオっている」と批判されたばかりだ。
安倍のモリカケ黒桜も、民族を分断した。黒川騒ぎを思ひ出さう。多数の芸能人が反対し、一方で一部マスコミが反対する人は干すぞと脅すなど、大変な騒ぎになった。
七月二十九日(木)
東京五輪で賞味期限前の弁当4000食を破棄したことが、大問題になってゐる。昨日と同じ東スポのホームページによると
食品ロスの問題は、組織委が五輪テーマの一つとして掲げる「〝SDGs(持続可能な開発目標)に配慮した食材の調達〟に反した行動だ」と批判の声が上がっていた。
ネット上では(中略)「大会組織委員会、橋本聖子会長では、起こるべくして起こった。食品ロスを出しても自分の懐が痛むわけじゃないから、ずさんな管理になるんだ」と怒りの書き込みが殺到している。
ある立憲民主党議員は「組織委は野党の五輪対策要請を拒み、面会すら受け付けてくれていません」と話しこう訴えた。
「毎週土曜、都庁の足元では、NPO団体がボランティアでお弁当を配っている。毎回300人以上が来る。破棄した弁当は、コロナショックで生活に困る人たちにまわしてほしかった」
橋本は辞任が相当だ。橋本が所属する細田派は解散が相当だ。4000食も破棄なんて、常識では考へられない。
食べ物を 四千食も 無駄にした 五輪の堕落 ここに極まる
七月三十日(金)
オリンピックによる感染拡大は、関係者(特にマスコミ。選手と役員は配慮されてゐることだらう)だけではない。国民全体の気が緩んだ。例として大雨で避難勧告が出された地域を考へよう。避難勧告地域の中心にスポーツセンターがあり、国民体育大会が行はれてゐる。スポーツセンターは上の階に避難すればいいからだと説明しても、皆が安心してしまふ。
オリンピックも同じだ。緊張感が完全に消失した。そして感染者数が、これまでに見られなかった速度で爆発してゐる。
安倍は無関係を装ふが、二年延期案を退けて一年延期開催を決めたのは安倍だ。
七月三十一日(土)
NHKのホームページに
野党側 “安倍氏の国会招致が必要”「不起訴不当」議決受け
と云ふ記事が載った。
「桜を見る会」の前日夜に開かれた懇親会をめぐり、安倍前総理大臣が告発され不起訴になったことについて、東京の検察審査会が不起訴は不当だと議決したのを受け、野党側は、安倍氏の国会招致が必要だとして速やかに臨時国会を召集するよう強く求めていくことにしています。
そのとほりだ。安倍がオリンピックにツイートしないのは、目立たないやうにして検察審査会や検察庁を刺激しないためだとする主張がこれまでにあった。これもそのとほりだ。
それにしても、モリカケ黒桜のうち、モリの財務相麻生が今でも居座り、カケで動き回った下村はLGBTでも動き回り、同じく動き回った萩生田が今では文科相、桜問題では黒川定年延長で民族分断にまで発展した検察庁が絡む。モリカケ黒桜は今に繋がる。(終)
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