千五百九十五(歌)(モリカケ桜疑獄二百五の三) 安倍「反日的な人が五輪開催に強く反対」
辛丑(2021)
七月四日(日)
毎日新聞のホームページによると
安倍前首相「反日的な人が五輪開催に強く反対」 月刊誌の対談に
と云ふ記事で
安倍晋三前首相は発売中の月刊誌「Hanada」で、東京オリンピック・パラリンピックについて、「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対している」と批判した。
一つ目の問題点は
「自由と民主主義を奉じる日本がオリンピックを成功させることは歴史的な意味があり、日本にはその責任がある」と強調。
「自由と民主主義」を云ふ人間にろくなのはゐない。まづ彼らは、アメリカ側、欧州側になりたいだけの一心で、「自由と民主主義」を吟味することなく使ふ。アメリカ軍が日本を占領し講和条約を締結するまでは、「自由と民主主義」が無かった。それをどう評価するのか。
昭和大恐慌の対応は、「自由と民主主義」で選任された政権や国会がうまく機能しなかったが、これをどう説明するのか。
昭和大恐慌以降と、普通選挙が実施される以前と、江戸時代は、「自由と民主主義」とは云へないから、日本は歴史が分断される。それをどうするのか。
昭和大恐慌以降に「自由と民主主義」が損なはれたのは経済の混乱が原因であり、植民地を持つ国々はブロック経済で乗り越えたから、「自由と民主主義」は損なはれなかった。つまり当時の日本を好意的に見れば欧米の法則に従っただけだし、好意的に見なければ単に欧米の猿真似だった。
「自由と民主主義」を云ふときは、これくらい考へなくてはいけない。
七月五日(月)
二つ目は、オリンピックに賛成か反対かは、新型コロナウィルスの影響を重視するかどうかで決まる。反日かどうかは無関係だ。
オリンピックを開催すると外国から大量のウィルスが入る。それよりは飲食店、観光業界、交通産業などで働く人たちのことを考慮し、オリンピックは中止または延期したほうがいい。
昨年、安倍はオリンピックの一年延期を提案し、森喜朗は二年延期を提案した。安倍の主張だと、森は半反日になってしまふ。略して半日だ。
七月六日(火)
三つ目に、反日日本人が現れた原因は、先の敗戦でマッカーサの洗脳が効き過ぎた。戦前に成人を迎へた人たちは、洗脳で中和されて丁度良くなった。昭和三十九年に東京オリンピックが開催されたし、川端康成はノーベル文学賞を受賞した。しかし戦後に成人を迎へた人たちは、洗脳が効き過ぎた。
悪いのは、先の敗戦だ。最悪の敗戦責任は東條英機だ。敗戦が濃厚になった時点で、中国から撤兵し米英とは戦争を続ければ、そのうち和平に持ち込めただらう。二番目の敗戦責任者は岸信介だ。先の敗戦は、原材料不足と工業力不足が原因だ。
安倍が岸の孫なのは構はない。しかし安倍の尊敬する人は、岸信介だと云ふ。これは許し難い。
七月七日(水)
四つ目に、米ソ冷戦時代に、米側には独裁で蒋介石一族世襲の台湾や、独裁者朴正熙の韓国、同じく独裁者マルコスのフィリピンなどが含まれた。
今は、これらの国でたまたま独裁者が倒れた。だからアメリカは民主主義陣営と言ふだけだ。トランプ支持者による連邦議会武力攻撃事件を見ると判るが、多数決で勝てるときは民主主義を声高に叫び、勝てないときは実力行使に出る。
それだけのことなのに、欧米の猿真似をしたい連中が、さかんに価値観だの民主主義だのと叫ぶ。
七月八日(木)
五つ目に、企業には取締役会や社内の組織が有効に機能するところと、社長がワンマンのところがある。民主主義を叫ぶ人は、さぞ前者の企業の製品のみを買ふのだらうと思ふが、そんなことはない。
公明党は、かつて立候補者をXX会会長布教隊長Xさんがすべて指名し、昭和四十六年頃に共産党がその問題を国会で取り上げた。今は指名しなくなったが、それは病気療養中だからだ。民主主義を叫ぶ人は、さぞそんな政党とは組んだりしないだらうと思ふが、何と公明党は与党だ。
七月十日(土)
因みに、公明党のLGBT法案への対応は正しくなかった。XX会と一体の関係にあるのだから、「信仰をすればLGBTは治ります」と云はなければならなかった。
僧Xの教へは無戒だと云はれる。実際は、明治維新の前までは僧侶妻帯はなかったから無戒ではないのだが、布教に尽力すれば、堕落の入る余地はなかった。ところが昭和四十五年に布教を停止すると、目的がないのに組織と役職が既得権として残った。
そして布教隊長Xさんは、ノーベル平和賞を狙ってゐると噂されるやうになった。その副作用として、思想の西洋化が起きた。トインビーが、光は東からですね、と云ったのだから、そのまま進めばよかったのに、西洋の真似をしてしまった。今回のLGBT騒ぎは、その結果であった。戸田城聖さんは、布教隊長に布教隊長Xさんを任命したのに、布教隊長Xさんは別の道を考へてしまった。
安倍の拝米、拝西洋もひどい。安倍の周辺がLGBTで暴走したのも、その結果であった。
七月十一日(日)
六つ目に、オリンピックに反対する理由は、新型コロナの他にもう一つある。オリンピックは、アマチュア主義を放棄してから、理想主義も放棄した。IOC委員への厚遇、多額の放送利権、コンドーム大量配布、ドーピングと、汚い話ばかりだ。だから私は、最近のオリンピックは見ない。オリンピックばかりか、スポーツと称するものは大相撲さへ見なくなった。
地球温暖化の今こそ、オリンピックは廃止すべきだ。
西洋の 野蛮人ども 戦争を 続ける時は 体育が 世界を繋ぐ 唯一の 式典として 役にも立った
(反歌)
温暖化 そんな時代に ばか騒ぎ そろそろ止めて 地球を守れ(終)
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