千五百八十九(新準和語の歌) さいたま市立大宮西部図書館訪問記
辛丑(2021)
五月二十六日(水)
前から、さいたま市立大宮西部図書館を一回訪問したいものだと思ってきた。その訳は、中央図書館の蔵書が四十六万点、大宮図書館が三十万点、北浦和図書館が二十八万点に対し、大宮西部図書館は五十二万点だ。
北浦和図書館は中央図書館が出来る前の本館機能を担ったし、大宮図書館は旧大宮市の本館だ。中央図書館は今の本館だ。それらより蔵書が多いのは、移動図書館あじさい号と、二つの配本所を含むためだ。
移動図書館は、かつて北浦和図書館にもしらさぎ号があり、岩槻市を合併した一年後に岩槻図書館のこだま号 廃止し、その分も担当するやうになった。そしてその一年八ヶ月後に、中央図書館が出来た。北浦和図書館のしらさぎ号は廃止され、大宮西部図書館の当時は宝くじ号に移管された。あじさい号になるのは十二年後である。
駅の北 大宮西部 図書館は 建屋の左 車留め そこに面する 屋根の中 あじさい号と その後ろ 積み下ろしする 高い場もある

(反歌) 大宮の 西部図書館 本多く 車を留(と)める 空き地も広い
自転車で行ったが、国道は走りたくない。最近、食事宅配自転車が急に飛び出すので危険だ。別所沼の前から横に行かうとして、道を間違へた。左折して田島通りで戻らうとも考へたが、明日は雨なのと、移動図書館が無い日にあじさい号の停車場所を見る目的がある。だからそのまま右折し土合農協を過ぎて、更に右折し目標の与野中央通りに戻れた。そのまま北上し、大宮駅前で17号に合流し、図書館に到着した。
帰路は、与野中央通りから別所沼横へと、当初の予定どほりだったが、坂があることに気付いた。前に与野図書館に行ったとき、鵠沼排水路から道を間違へて新大宮バイパスに出たので、排水路が右に曲がるところを直進するやうにしたい。
往路は14.5Km、帰路は13Kmだった。最短は国道経由で12Kmである。家を十一時半に出発し、大宮西部図書館で三十分ほど館内を見て、あじさい号駐車場と周辺を見た。家に帰ると十四時だった。
西部図書館の向かひに重厚な建物がある。裏から見ると判らない。横から見ると計量検定所みたいだ。正面に回ると計量検定所だった。私は環境計量士なので、計量検定所の場所も知らなかったのかと云はれさうだ。
落ち着いた 平屋で坐る 建物は 今日も静かに 来る人を待つ

館内に鉄道図書コーナーがある。与野図書館に行ったときは、客車列車の写真集と、往年の中央東線写真集を借りた。古い書籍がある与野図書館に敬意を表してのことだ。尤も客車の写真集は新しく、雑形客車の用語が不快なのでほとんど読まなかった。中央東線写真集は昭和三十年頃の松本駅の正面を母に見せた。ここの本は新しいので借りなかった。代はりに別の分野で一冊借りた。(終)

メニューへ戻る 歌(百二十八)へ 歌(百三十)へ