千五百七十八(歌) マイナンバーカードがロックされた事件
辛丑(2021)
五月八日(土)
住民票を急いで取る必要が出て来た。二ヶ月前に作ったマイナンバーカードが早速活用できる。コンビニのレジに云ったところ、機械で操作すると云はれた。レジの店員も横で操作を手伝ってくれたが、三回パスワードを入れたところでロックが掛かった。
パスワードを登録した紙を所持するから間違へるはずは絶対にない。私はコンピュータ産業に長年勤務したからキー入力を間違へるはずもない。二時間ほどしてから別のコンビニで試したが、一回目でロックが掛かってゐると云ふメッセージが表示された。

五月十日(月)
コンビニだと土曜でも住民票が取れる。しかも二百円だ。区役所や市民の窓口だと平日のみで三百円だ。しかし区役所でロックを解除すると時間が掛かるから
(1)朝七時半に市民の窓口に行った。閉まってゐて八時半からだった。
(2)八時半に行って申込用紙を出したところ、個人番号を付ける必要があるか訊かれた。無い筈だが、心配になり一旦家に戻った。
(3)個人番号は不要なことが判り、市民窓口に三たび行かうとして、五千円札と小銭が二百円しかないことに気付いた。証紙の自販機は五千円札は使用できないだらうと、JRの駅で五百円チャージした。近日中に使用する予定がある。
(4)市民窓口に行き住民票を取った。横浜市と違ひ、自販機ではなく窓口に現金払ひだった。
と云ふことで、コンビニでロックが掛かったことが原因で
(イ)住民票は急ぐのに取得が二日遅れた。
(ロ)家から市民の窓口まで三往復した。
(ハ)コンビニに比べ百円高い。
(二)JRの駅で五百円チャージし、余計な手間が掛かった。
用事が終了後に、区役所へ電話し事情を説明した。ロック解除には、もう一度、区役所に来て整理券を取って待つ必要があると云ふ。区役所に原因があるのだからと主張し、待たずに手続きしてくれることになった。これは区役所としていい対応だ。ただし最初に電話を掛けた総務部から担当部署に転送するのに時間が掛かった。通話時間は9分を超えた。

五月十日(月)その二
今回は、何が原因だらうか。私は区役所の操作ミスを疑ったが、本日再設定する作業を見ると、暗証番号の再確認を行ふから、その可能性はそれほど高くはない。
よく考へると、コンビニでマイナンバーカードと間違へて、埼玉県立図書館の貸出カードを機械に置いた。間違ひに気付き、マイナンバーカードと交換したがこれが原因ではないか。
違ふもの カード置き場に 置いたなら エラーを返すか 動かない それ以外なら 設計ミスだ

(反歌) 図書カード 置いて番号 入れた時 暗証違ふと 表示がされた
図書館カードとマイナンバーカードを交換すると誤動作するのなら、区役所や市役所ではなく、総務省の責任だ。とは云へ、今回の区役所の対応は、必要なことだ。少なくとも利用者は悪くない。違ふカードをかざすことはよくあることだ。それで誤動作するのは、総務省が悪いとしても、窓口の区役所が対応することは必要だ。
例へば前に、ガス湯沸かし器が誤動作したことがあった。メーカー(リンナイだったかパロマだったか思ひ出せない。東京ガスではなかった)の技術者が来て、温水管の漏れが原因と分かった。メーカーは費用を請求せず、あとは私が地元の工事業者に依頼した。誰が悪いか判らなくても窓口は対応することが必要で、今回の区役所はよかった。
なを、図書館カードとマイナンバーカードが誤動作することは、限られた情報で推理したものだから、仮説の域を出ない。とは云へ、図書館カードで暗証番号が違ふと表示が出たことから、その可能性は高い。(終)

五月十一日(火)追記
図書カードで一回エラーが起き、マイナンバーカードで二回エラーが起きた。三回押し間違へるとロックが掛かるから、二回でロックを掛けるのは正しくない。そもそも正しい暗証を入れたのだから、エラーが起きること自体が異常動作だが。
コンビニの機械のソフトウェアが原因の可能性が高い。その場合も、利用者に対する責任は総務省と市役所だ。機械メーカーやソフトウェア会社ではない。損害が発生したときに、総務省が機械メーカーやソフトウェア会社に請求することは構はない。

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