千五百十八(和歌)(モリカケ桜疑獄二百の二) 安倍政権の罪
庚子西暦元日後(2021)
閏十二月八日(月)(2021.2.8)文春オンライン
文春オンラインに菊池正史さんの
安倍政権の“罪”を振り返る …「責任」は軽くなり「政治の言葉」は信頼を失った

と云ふ記事が載った。題だけでも安倍の「罪」が判る。本文は、次で始まる。
歴史的な出来事の「功」と「罪」は、明確な境界線に隔てられて存在するものではない。例えば、吉田茂元首相が果たし得たサンフランシスコ平和条約締結というレガシーには、アメリカ支配からの脱却を半永久的に果たし得ないという負の遺産がつきまとう。戦争という「罪」からも、教訓を引き出せば、後世への「功」となるだろう。

ところが
最近では権力への批判を嫌う空気が醸成されている。これが、安倍長期政権を実現した原因でもある。様々な問題も抱えるが、「最長政権」という結果だけは否定しようのない歴史として後世に残る。


閏十二月九日(火)
アベノミクスには、官邸官僚の1人でさえ「怖い」と言うほどの危険性がつきまとう。正規雇用が増えた以上に、非正規が増えた。実質賃金は伸びず、新型コロナウイルスが拡大する前の7年間で、個人消費の成長率は0.04%とほぼゼロ成長。

この事実を、マスコミは伝へなかった。野党も追及しなかった。
日銀による金融政策は、(中略)限界が見えている。それでも金融緩和は止められない。(中略)それどころか、新型コロナウイルスへの対策が、異次元金融緩和と積極財政に拍車をかけている。消費税率を2回アップしたにもかかわらず、国債残高は増え続け、21年3月末には1000兆円に迫る見通しだ。


閏十二月十日(水)
さらに「官邸主導」が官僚たちの「悪質な忖度」につながったという不信感も広がった。(中略)安倍は、「私や妻が関係していれば、間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と断言した。その後、財務省による決裁文書の改ざんが始まったのだ。

そして、その結果
安倍は、「関係」がないと言い続けた。国会で森友学園との「関係」を追及されるうちに、「関係」という言葉の意味を、「何か便宜を与える意味における関与」と矮小化した。(中略)この「関係」が許されるなら、「私は便宜を与える意思はなかった」と言えば、側近の忖度を利用したあらゆる利益供与が許される。


閏十二月十一日(木)
安倍は「拉致問題を解決する決意」を繰り返し強調してきた。(中略)結局、成果はなかったと言っていい。北方領土問題もそうだ。「必ずや終止符を打つ」と言い続けたが進展しなかった。安倍の「決意」という言葉は、単なる努力目標に堕していた。
「できない約束はするな。約束したら必ず果たせ」とは田中角栄元首相の言葉だ。かつては、それが政治的リーダーの矜持であり、マナーだったはずだ。

更に
安倍政権では多くのスローガンが乱れ飛んだ。「地方創生」、「女性活躍」、「一億総活躍」、「人づくり革命」などなど、誰もが認める成果がないまま、矢継ぎ早に発信された。(中略)ある官邸官僚は、「やっている感が大事だ」と堂々と叫んでいたというのだから笑えない喜劇のようだ。

やってゐる ふりで最も
目立つのは 憲法改正
まづ出して 次は引っ込め また次は出す
(反歌) 第一次 病気で辞任 その次は 二次から四次 再び病気

辛丑(2021)
二月十二日(金)
安倍は、閣僚が不祥事で辞任する度に「任命責任は私にあります」と繰り返した。最後は法秩序を司る法務大臣に任命した河井克行が買収の疑いで逮捕・起訴されるという前代未聞の事態に至った。
それでも「任命したのは私であります。責任を痛感しております」で済ませてしまう安倍の「責任」はあまりにも軽い。

この影響は重要だ。
次世代を担う子供たちに、「悪いことをしたら、責任は私にありますと言い続けろ。そのうち世間は忘れてくれる」と教育できるはずがないからだ。


二月十三日(土)
行動を伴わず形骸化された言葉もある。(中略)「丁寧」、「反省」、「説明」と繰り返したものの、野党との応酬になると安倍の野次はひどかった。農相への献金問題を追及された際は「日教組どうすんだ」(中略)閣僚答弁の誤りを指摘されれば「まあいいじゃん。そういうことは」(中略)「早く質問しろよ」(中略)「意味のない質問だよ」

「丁寧」とは、時間をかけることではない。議論の中で修正もあり得ることだ。「反省」は、場合によっては辞任してもよいと云ふことだ。「説明」とは、相手が納得するまで時間を掛けることだ。
丁寧は 形だけでも 安倍にはできぬ
反省は 形だけなら 猿でもできる
説明は 形だけだと 棒読みになる

三つが形骸化されたのは、政党が合同して誕生した連合政党の自民党で、細田派だけが異常膨張した。細田派の分割が必要だ。(終)

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