千五百四(和歌)(モリカケ桜疑獄百九十九の七) 細田派は分裂し保守再生を
庚子西暦元日後(2021)
閏十一月十三日(水)(2021.1.13)
かつて自民党と社会党は、それぞれ合併してできた政党のため、党内に幾つかの派閥があった。自民党はそれが発展の原動力となり、社会党は衰退の原因になった。その差は、与党と野党が原因だった。 社会党が、村山富市に遺産を食ひ潰されて消滅ののち、自民党は緊張感が無くなって、派閥がまともに機能しなくなった。
今の派閥は、上昇志向が異常に高い連中の踏み台としてしか機能してゐない。中でも細田派は異常だ。小泉純一郎人気で膨張したのちは、小泉さんとは反対の方向に向かった。つまり、(1)保守思想を捨てて、(2)お友達不公平に走った。
細田派議員のすべきは、派閥を分割し(1)保守思想を復活させ、(2)公平、の政治を目指すことだ。西村さん、下村さんは、このままではこれ以上の出世はできない。今こそ分割し、活力を取り戻すべきだ。
派閥には 益より害が
大きいと 普通は云はれ
しかしまた 長い間
続ければ 無くなることの 害も大きい
(反歌)政党は 国の派閥で 幕閣や 棟梁大名 武士の派閥だ
(反歌)派閥とは 私利と私欲の 集団だ 正義集団 目指してほしい
(反歌)政策の 集団とても その裏で うごめき回る 圧力団体

閏十一月十四日(木)
スポーツ報知のホームページに
田崎史郎氏、視聴者の「政治家に危機感ない」質問に「政治家は会食するのが仕事。仕事が会食みたいな商売」

と云ふ記事が載った。多くの国民が、醜い発言だ、と感じることだらう。政治屋と会食できる人は限られてゐる。政治家の仕事は、国民のことを思ひ、国民のための政治をすることだ。会食者のためではない。
発言したのは、政治ジャーナリストを名乗る田崎史郎なる男だ。この男についてWikipediaは
2013年、自民党の政党交付金から組織活動費名目で資金提供を受け、同年から2015年にかけては安倍晋三らと懇談や寿司屋で会食をしており、安倍や自民党に対し擁護や理解を示す発言も多いことから、ニュースサイトのリテラは「田崎スシロー」と批判している。

なるほど、と誰もが思ふ。安倍が絡むと、話が醜くなる。

閏十一月十五日(金)
アベマスクと云ひGotoイートと云ひ、安倍のしたことはずさんなものばかりだ。その理由は、官僚を使ひこなせなかった。朝日新聞のホームページに
コロナ迷走、強すぎた官邸 「私から言えない」官僚たち

と云ふ記事が載った。
「官邸主導」「強い官邸」をめざした平成の政治改革の終着駅とも言えるのが、第2次安倍政権だった。内閣人事局の誕生で、首相や官邸は官僚たちの人事権を掌握。(中略)一方、首相の安倍晋三が率いる自民党が国政選挙で勝ち続ける中、官邸はさらに力を強めていった。「強すぎる官邸」を前に、官僚たちは直言や意見することを控えるようになった。

その結果
布マスクの全戸配布などの迷走したコロナ対策は、官邸主導の負の側面が凝縮したかのようだった。
 元事務次官の一人はこう残念がる。「新型コロナの対策は未知のことばかり。こんな時こそ、霞が関の知恵を結集させるべきだが、それができていない」


閏十一月十六日(土)
下村博文の発言は低級だ。二つの補選に負ければ政局になる可能性があると云ふ。政局になる訳がない。
長野県は立民党羽田さんの逝去によるものだ。立民党に同情票が集まる。北海道は元農相在宅起訴によるものだ。自民党批判票が大量に出る。どちらも普通は、自民党が負ける。
下村は安倍の側近だから批判される。これ以上を望むなら、反安倍に回ることだ。

閏十一月十七日(日)
河北新報のホームページに
福島第1処理水「海洋放出おかしい」 山本拓元農水副大臣

と云ふ記事が載った。主張自身は、反対でも賛成でもない。私自身はその中間で、放出はすべきだが風評を防ぐとともに、被害があったときは保障すると云ふものだ。
しかし次の発言は、間違ってゐる。
いくつか方法がある。耐用年数が約100年と長く利用できるタンクに変えつつ、トリチウムの半減期(12・3年)を待つ。分離技術の研究も進んでいる

半減期が過ぎると、放射能は半分に減る。二回目の半減期が過ぎると、更に半分になる。つまり永久に零にはならない。最初の放射能の量によって、何回半減期を過ぎればよいかは異なる。そして科学者は、既に放出してよいと云ってゐる。
それなのに半減期を待つことは、単に先送りしろと云ふことだ。ずいぶん無責任な主張だ。次に「分離技術の研究も進んでいる」と云ふが、進んではゐない。三重水素と、水素或いは重水素との違ひは重さだから、膨大なエネルギーを消費すれば、分離は可能だ。しかし、地球温暖化の時代に、そんな無駄は許されない。
山本が批判されるのは、元は細田派(当時は町村派)で、農林水産副大臣になったのは第一次安倍内閣だ。その後、派閥を脱退し、今は二階派だ。二階派は長く安倍を支へた。二階派内で安倍批判をするならともかく、これまで安倍を支へたのだから、批判されて当然だ。

閏十一月二十四日(日)
モリカケ桜のうち、モリとカケは学校法人が絡む。それなのに文科相の萩生田は、加計学園が経営する千葉科学大学の名誉客員教授だ。こんな不公平な人事はない。
菅さんは、人気を回復する方法がある。萩生田を解任することだ。
細田派の議員も、このままでは悪評判で上に上がれないが、よい方法がある。反萩生田、反下村を掲げて派閥を割ることだ。下村がそのことを見越して反萩生田に回るのであれば、それは大歓迎だ。(終)

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