千四百六十四 (和歌)中華街に行かう、横浜駅の新商業施設ではなく
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
九月五日(土)
青春18切符が1回分余った。横浜から転居して2年になるので、横浜巡りを思ひ立った。残りの一回は、購入価格(12500/5=2410)を越えようとせず、近場に使ふのが最近のやり方だ。 羽沢横浜国大、鶴見(浜川崎は乗り換へのついでに踏み切りまで行っただけ)、横浜、関内(中華街を歩き乗車は石川町)、鶴見、菊名、大口、新横浜で降りた。定期券が新宿までなので、購入価格より100円安い程度か。
鶴見に二回行った理由は、駅前のそば屋に行きたくなった。最初に鶴見で降りたときは昔の会社裏の中華料理店で食べようと思った。しかし11時少し過ぎなので、中華街で昼食を食べることにした。
中華街では紹興酒300mlを店で買ひ山下町公園で飲み、媽祖廟と関帝廟で入場料を払ひお賽銭も上げるうちに、中華街には儲けさせてあげたから、二十七年前によく行った、鶴見駅前のそば屋に行くことにした。
栄養のバランスを考へて天玉ソバ(420円)を食べた。当時と比べて、ソバの腰が強くなった。当時から仕入れ先は変へてゐないさうだ。
菊名から大口と新横浜が逆方向なのは、早く来た電車に乗った。本日はかなりの暑さなのに、鶴見の一回目と、中華街で歩いたので、疲労が蓄積した。
関内に新たな名所現れる 被我(二文字で、ひが)庭園は日本風 明治初期にて名前に因む
(反歌)球場の隣に出来た公園は日本庭園小さな避暑地
被我庭園は、樹木や土があるので、周囲のアスファルト砂漠と異なり涼しい。これなら冷房無しで過ごせる。

九月六日(日)
昨日の日帰り旅行の和歌を幾つか作った。
中華街がんばれと云ふ文言の横断幕が目に入る 観光客が多数ゐるだが媽祖廟は私のみ 思へば昔ぎっしりとすべての路地がごった返した
(反歌)横浜の貴重な名所中華街今は好機にゆったりできる
横浜駅に新ビルが出来た。入ってみたが期待外れだった。
横浜の新駅ビルのレストラン西洋風が見苦しく 新宿駅も似たビルがあるも今まで気付かずに 観光客が多き横浜
(反歌)新宿は高層ビルの多い街だから今まで異常に気付かず

九月八日(火)
中国が嫌ひな人には、中国共産党が嫌ひな場合と、中国そのものが嫌ひな人がゐる。前者は思想の自由だから構はないが、後者は民族差別だから改めてほしい。
戦前までは、中国そのものを嫌ひな人はいなかった。今から二十年くらい前だらうか、山本五十六記念館に漢詩が展示されててゐた。およそ中国とは反対方向(海軍、アメリカ駐在、航空本部)なのに、と感心したことがあった。つまり中国そのものが嫌ひな人は、マッカーサによる洗脳の結果である。或いは日本のマスコミによる洗脳の結果である。
中華街は、建国祭が二度ある。十月一日の国慶節と、十月十日の雙十節(そうじゅうせつ)である。前者は中国、後者は台湾の建国祭だから、中華街は政治とは無関係に観光を楽しむことができる。
関帝廟は四年ほど前に、ガス式の焼却炉が設置された。関帝など神様に手紙を届けるためだ。
建国を二回に祝ふ中立に 観光客もゆったりと 関帝廟に媽祖廟と見どころ多く飽きることなし
(反歌)横浜が世界に誇る中華街港と並ぶ観光名所
横浜中華街はアジア最大だ。海外の中華街は貧困住宅に近いものも多いが、日本の中華街(横浜、神戸、長崎)は、貴重な観光名所だ。裏通りには民家もある。(終)

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