千四百五十五(モリカケ疑獄百九十六の二) 安倍が病院に
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
八月十八日(火)安倍が病院に
安倍が慶応病院に行き、マスコミは大騒ぎになった。人間に限らず動物や植物も病気になることがある。だから病院に行くことは問題ない。
問題なのは、健康診断だと嘘をついたことだ。各マスコミのホームページを見ると、NHKは「日帰り検診を受診」、TBSは「人間ドックの追加検診か」、東京新聞は『検査で病院入り 周辺「健康チェック」』。
二ヶ月前に人間ドックを受診したばかりだから、検診の訳がない。TBSは追加検診だが、人間ドックで異常があったときの追加検診は一ヶ月以内だらう。側近もずいぶん下手なマスコミ工作をしたものだ。
マスコミが吐血したと報道したときに、官房長官の菅は「淡々と職務に専念してゐます。まったく問題ないと思ってゐます」と発言した。まったく問題ない人がなぜ病院に行くのか。安倍とその周辺は、嘘が多すぎる。
そもそも今は、新型コロナウィルスで緊急時だ。淡々と仕事をされては困る。例へば、倒産は時間の問題と云はれる会社の専務が記者会見で「社長は淡々と職務に専念してゐます」と発言したら、債権者や銀行は怒るだらう。

八月十九日(水)麻生の悪質発言
早速、自民党内から安倍を援護する発言が相次いだ。中には悪質なものもありTBSのホームページによると
「あなたも147日間休まず働いてみたことありますか?ないだろうね、だったら意味分かるじゃない。140日休まないで働いたことないだろう。140日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったって分かんないわけですよ」(麻生太郎財務相)

まづ安倍は、国会は開かないし、記者会見はやらないし、挨拶は官僚の書いた文章の棒読みだった。これで働いてゐると云へるか。一般の彼雇用者は、きちんと時間管理されてゐる。安倍は大臣だから時間管理されてゐない。
日刊スポーツの政界地獄耳と云ふ記事によると
首相・安倍晋三は東京・六本木のホテル「グランドハイアット東京」に併設されている「Nagomiスパアンドフィットネス」で午後2時11分から午後5時38分まで3時間半ほど過ごした。首相は体調が悪い時にジムで汗を流すが、その写真が公開されたことがない。政界ではジムからどこかに移動して診察を受けているのではないかともっぱらだ。

被雇用者は、午後2時11分から午後5時38分までジムに行くなんてあり得ない。それより問題なのは、ジムに行ったふりをして診察を受けたと噂が立つこと自体、安倍は普段から信用されてゐない証拠だ。

八月二十日(木)首相官邸の怠慢
東京新聞のホームページによると
東京都が厚生労働省の定義とは異なる基準で、新型コロナウイルスの重症者数を厚労省に報告していることが分かった。(中略)厚労省は4月26日、通知を出し、都道府県に定義を伝えた。集中治療室(ICU)で治療、人工呼吸器か人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使用―のいずれかに該当すれば、新型コロナの重症者となる。
しかし、都はICUで治療中でも、人工呼吸器やエクモを装着していなければ、重症者に含めていない。

数値の連続性を考へれば、東京都のやり方でも問題はない。それより4月26日に通知を出したと云ふことは、各道府県はその前との連続性はどうなるのか。もちろん計測方法を変へたことが書いてあれば、問題はない。しかしこれまで、そんなことは書いてなかった。
一番の問題点は、都道府県間の比較をするときに、これでは困る。悪いのは東京都ではなく、厚労省と全体をまとめる首相官邸だ。安倍は147日間休まず働いたのではなく、147日間働かず休んだのではないのか。

八月二十一日(金)麻生発言の悪質さが明らかに
147日の欺瞞を、早速マスコミが暴露した。「女性自身」誌のホームページによると
安倍首相の“147連勤”の実態はどんなものだったのか。各メディアが報じている首相動静をもとに、休日の勤務状況を調べた。 1月26日(日)から6月20日(土)まで、土日と国民の休日は全部で49日あった。イベントなどが入っていない場合、午前中は私邸で過ごすことが多く、午後3時以降に官邸に行ってコロナ関連の報告会に出席するというパターンが大半を占めていた。 福島に出張中の3月7日(土)と、国会が開催された4月29日(水・昭和の日)を除いた休日47日の1日あたりの平均執務時間は123.1分、およそ2時間だった。最長の勤務時間を記録したのは、緊急事態宣言の延長が行われた5月4日(月・祝)の約6時間(365分)、最短だったのが“147連勤”の初日である1月26日(日)の30分だった。
執務時間が1時間以下だった日は全体の27.7%(47日中13日)、2時間以下だったのが63.8%(47日中30日)。


八月二十二日(土)マスコミ工作か、それとも元々この程度だったか
President Onlineに
甘えるな安倍晋三! 対コロナ戦争中に指揮官が健康不安…もう国民は限界です

と云ふ記事が載った。(その一)で称賛した人が書いたし、題が適切なので、期待して読んだ。それなのに最後にとんでもない一節があった。
しかし、そんなわれらの残念過ぎる総理大臣・安倍晋三よりももっと残念な人たちがいる。立憲民主党の枝野幸男党首をはじめとする野党の面々だ。枝野氏は「検査ならしっかりと国会に出てきて、健康状態を含めて説明していただく必要がある」などと呑気なことをぬかしているが、(中略)その国のリーダーの健康状態は超超超トップシークレットだ。なぜあえてこの国のピンチの時に、他国に弱点を教える必要があるのか。本当にお前らは……。

まづ、戦争中や開戦前の外交交渉のときは、大統領や首相の健康は国家機密だ。しかし今は新型コロナウィルス対策を含めて国際協調時だ。外国に知られて何の問題もない。
それどころか、新型コロナウィルス騒ぎの最中だから、首相の健康は公表し、この非常時に耐へられるかどうかを輿論に判断してもらふ必要がある。
そもそも安倍の取り巻きが「日帰り検診を受診」「人間ドックの追加検診か」などとマスコミに書かせたり、官房長官の菅が「まったく問題ないと思ってゐます」と発言したことが原因だ。

八月二十三日(日)安倍がどれだけ働かず休んでゐるか
感染者数が増加したのに、重症者数と死亡者数がそれほど増えない理由について、新型コロナウィルスへの医療技術が向上したと云ふ意見がある。早めに診療を開始することと、酸素濃度を調べる、人工呼吸器の使用で肺に損傷を与へる可能性があることが判った、などがあるさうだ。
重症者数と死亡者数が少ない原因が、夏季のためなのか、医療技術の向上によるかは、今後の長期計画を立てる上で重要だ。国民を安心させるために、早く発表すべきだ。
19日現在直近一週間の10万人当たりの感染者数は、沖縄が31.1人、東京が12.9人、大阪が12.6人、福岡が12.0人。それなのにGotoキャンペーンの除外地域は、東京だけだ。その理由は、今後はキャンセル料を政府が補助しないためだが、前にも指摘したやうに、既に申し込んだものはそのまま対象にするか、新たに指定したことによるキャンセル料は徴収してはいけないことにするか、どちらかをやれば済むことだ。
以上の二つを考へ合はせると、首相官邸は147日間働かず休んでゐたとしか思へない。

八月二十四日(月)インフルエンザ対策
AERAdotに、AERA2020年8月24日号の
東京都医師会・尾崎治夫会長が激白「国民の命が侵されるならば、たとえ安倍総理でも意見する」

が載った。
今回の東京の波は9月頃には収まる可能性もあるが、問題はその後。(中略)インフルエンザとコロナが同時に流行すれば、今度こそ医療は崩壊する。そうならないために、すぐに特措法を改正し休業要請に法的拘束力を持たせ、発火点となる場所を徹底的に抑える。政治のスピード感から考えると、今から動かないと間に合わない。

――けれど、特措法の改正にしろ、感染症法の改正にしろ、政府は臨時国会開催に二の足を踏んでいます。国が動かないと法改正もできません。

ですから、私は良識のある国会議員のみなさんに訴えたい。
「コロナウイルスに夏休みはない。一刻も早く国会を開いて、国ができること、しなければいけないことを国民に示して国民を安心させてほしい。それは政治の役割だ」と。

それなのに、国会は開かない、記者会見はやらない。首相官邸は147日間働かず休んだままだ。

八月二十五日(火)元新潟県知事「147日間の執務を余儀なく」は「明らかに嘘」
デイリースポーツのホームページに
元新潟県知事 「147日間の執務を余儀なく」は「明らかに嘘」…現政権の恐ろしさ

と云ふ題の記事が載った。それによると
元新潟県知事の米山隆一氏が20日にツイッターに投稿。(中略)麻生氏は17日に、(中略)「あれだけ休まなかったら、普通だったら体調がおかしくなるんじゃないの」と述べた。(以下略)
米山氏は「そう、客観的に見て『総理の健康状態が悪い』は事実だとして、『それは連続147日間の執務を余儀なくされたからだ。』は明らかに嘘と思われます(何より自分で休みを取れますから。)」と投稿。続けて「そして現政権の恐ろしいのは、こんな嘘でもつきさえすれば押し通せると思っている事です」と指摘した。

そのとほりだ。安倍と取り巻きの一番悪いところは、嘘をついてそれを押し通すことだ。

八月二十六日(水)国民の目を気にしている割には、仕事をしている感が全く見えない
文春オンラインは、日刊スポーツ8月14日号の記事を紹介し、
記事の最後の“自民党関係者”のコメントが強烈。
「国民の目を気にしている割には、仕事をしている感が全く見えない…」

後半は
「甘利氏、安倍首相を『休ませて』 コロナ対応で疲労蓄積を心配」(共同通信8月16日)
《自民党の甘利明税制調査会長は16日のフジテレビ番組で、新型コロナウイルス対応のため、連続勤務となっている安倍晋三首相の疲労蓄積を心配した。(以下略)》

これらは一回目の病院行きの前だ。そして一昨日、二回目の病院行きがあった。このときも前日に、休んだほうがいいだとかの発言がマスコミに載った。騙されてはいけない。休むとは、普段仕事をしてゐる人だ。安倍の場合は「仕事をしている感が全く見えない…」。

八月二十七日(木)安倍が仕事をしなくなったのは、黒川事件から
安倍が仕事をしなくなったのは、黒川事件(賭けマージャンで辞職)があってからだ。その前までは、検察庁法改正に必死だった。検察庁法改正問題・黒川事件と、その根底にある1億5000万円問題を攻めるとよい。
併せて、これまで累積したモリカケ桜IRアベマスクGotoも、どんどん取り上げるべきだ。

八月二十八日(金)緊急時に病人の居座りは許されない
新型コロナウィルス騒ぎの最中に、安倍の健康が毎日マスコミを賑はす。これは日本の異常事態だ。昭和十六年(1941年)の真珠湾攻撃の直後に、東條英機の健康問題が噂されるやうなものだ。
安倍は、国民の生活には興味がなく、連続在職日数の一位を狙ったとしか思へない。二位は大叔父の佐藤栄作だ。山口県出身の首相が多い流れは、安倍で打ち止めにしよう。
長州の吉田松陰、高杉晋作、久坂玄随といった一流志士が亡くなったあと、二流の前原一誠などを飛ばして、三流四流政治屋の流れが、今でも続くとは驚きだ。

八月二十九日(土)安倍が辞意表明
安倍がつひに辞意を表明した。世間の反応は冷たく、共同通信のホームページによると
首相の辞意表明「遅きに失した」 医療従事者ら冷ややか

と云ふ記事で
新型コロナ感染症対策の整備が急がれる中、安倍晋三首相が辞意表明した。「現場の思いを反映した施策はなかった」「もっと早く身を引くべきで遅きに失した」。人手や物資の不足に苦しみつつ、対応してきた医療従事者らからは冷ややかな声が相次いだ。
「しっかり対策を取れる人がやった方がよかった。タイミングが遅すぎる」。(中略)マスクや消毒液が足りなかった4~5月も診察を継続。「全世帯向けにアベノマスクを配るのではなく、少しでも支援してほしかった」と振り返る。
(終)

(その一)、(モリカケ疑獄百九十六の一)(その三)、(モリカケ疑獄百九十六の三)

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