千四百四十六(モリカケ疑獄百九十五の六) 無能内閣
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
七月十九日(日)
安倍の政策は無策の連続だ。GoToキャンペーンは八月からだったものを七月二十二日からに前倒した。その後、首都圏を除外する検討を始めた。そして最後は東京だけ除外に落ち着いた。「あれ、東京ディズニーランドが、千葉ディズニーランドと改名したぞ」と云ふ話ではない。
三転した原因は、感染者数の激増だ。しかし、実際の感染者数は発表値の数十倍から百倍だ。とは云へ、発表の感染者数が傾向を示すことは確かだ。その前提で長期計画を立てる必要がある。
アメリカでも、感染者数は激増したのに、死者数は少ないままだ。日米両方のデータから考へられることは、夏季は重症化せず、冬季に重症化する。その前提でも長期計画を立てる必要がある。新型コロナウィルスに感染して、しかも風邪やインフルエンザに感染したらどうなるか。咳でウィルスが大量にばら撒かれる。

七月二十日(月)
三週間前の読売新聞電子版に
感染者増に西村再生相「正直、いやな感じ」…小池都知事と現状分析へ

と云ふ記事が載った。大臣が「いやな感じ」なんて、下品で感情的な表現を使っては駄目だ。
29日の記者会見で、東京都を中心に新型コロナウイルスの新規感染者数が増加していることについて「正直、いやな感じだ」と懸念を示し、(中略)一方、感染者の多くは若年層にとどまっており、医療提供体制にも余裕があるため、西村氏は「現時点で緊急事態宣言を発する状況ではない」と強調した。

西村は、現時点(二十九日)で緊急事態宣言を発する状況ではないと云ふ。つまりそのうち発すると云ふことだ。それから三週間を経過したが、緊急事態宣言を発したか。

七月二十一日(火)
安倍がGoToキャンペーンについて、また方針転換をした。キャンセル料についても補助すると云ふのだ。これで四転目だ。今回の場合の最善策は、三転前に予約した人を、そのまま補助対象にすればよかった。受け入れ側は、リスクを取るかキャンセル料を無料にするか。東京への旅行者は、リスクを取るかキャンセル料を無駄にするか。
ほとんどの業者と旅行者は、行くほうを選択するはずだ。だいたい神奈川東部、埼玉南部、千葉西部は、東京と一体だ。わずかな人数を受け入れても、リスクはほとんど変はらない。
こんな税金の無駄をしたのだから、損害額は安倍と西村の給料から相殺すべきだ。「与党総裁が相殺」なんて、駄洒落にもならない。
補助額よりキャンセル料のほうが安いと云ふ意見も出てくるだらう。旅行をすれば、食堂から食材製造や農業水産業、みやげ物販売から製造、入場入園料など、周辺産業も潤ふ。キャンセル料は、旅館や旅行会社の不労所得で、まったくの無駄金だ。

七月二十二日(水)
昨日はキャンセル料を3割まで支給すると云ふニュースが流れた。しかし他の報道機関は流さない。どれが本当なのか不明だ。
本日から始まる宿泊費の補助金について、ホテルに備へるか旅行者が持参する旅行証明などの用紙について、事務局のホームページからダウンロードとあるが、昨日と今朝の時点でさういふホームページはない。今朝出発する人はどうするのか

七月二十三日(木)
昨日悪いニュースがあった。成田空港などで入国者のコロナ検査体制を増強するさうだ。入国規制が続くなら、検査を増強する必要はない。アメリカの圧力で入国規制を緩めるのなら、検査体制が必要だ。
アメリカは国内感染者が激増で、今は他国に圧力を掛けるどころではない。成田空港などのニュースは、その前に圧力を掛けられたのかも知れないし、経産省人脈の忖度かも知れない。

七月二十四日(金)
今回の四連休は、政府に云はれなくても、多くの人が宿泊や日帰りで出掛けるはずだった。それなのにGotoキャンペーンを四転させたため、東京に来るはずだった多数の人と、東京から出掛けるはずだった多数の人が、キャンセルした。
つまり安倍のやったことは、四連休の営業妨害だった。宿泊施設、食堂、地方交通、みやげ物店と、そのすそ野に広がる膨大な関連産業は、安倍に不信任を突き付けよう。

七月二十五日(土)
しんぶん赤旗電子版に
安倍首相“雲隠れ”1カ月超
課題山積 国会で説明責任果たせ

と云ふ記事が載った。それによると
感染拡大が続く新型コロナウイルスへの対応、政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」事業をめぐる迷走、豪雨災害の被災者救援と復旧…。安倍晋三首相自らが説明責任を果たすべき問題が次から次へと起きている中、安倍首相の姿が見えません。6月17日の通常国会閉会後、閉会中審査には一度も出席せず、記者会見も翌18日を最後に1カ月以上開かれていません。首相の“雲隠れ”は許されません。

まったくだ。これが某国だったら、死亡か、入院か、と世界中が騒ぐところだ。あ、安倍と某国は、どちらも三代目だ。

七月二十六日(日)
この件は時事通信ホームページも伝へる。
安倍首相、1カ月超会見なし GoTo混乱も「閣僚が説明」

と云ふ題で
安倍晋三首相の記者会見が、6月18日を最後に1カ月以上も途絶えている。首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、政府の「Go To トラベル」キャンペーン迷走で日本中を混乱させているにもかかわらず、対応は担当閣僚らに任せきり。首相自身が説明を尽くすよう求める声にも、沈黙を続けている。

これに対し野党は
「都合が悪いと巣ごもりする」(立憲民主党幹部)と反発を強めている。立憲の枝野幸男代表は24日、福岡県久留米市で記者団に「これだけの感染者数でも大丈夫だと言うならもっと説得力ある説明をしなければいけない。その責任から完全に逃げている」と首相の対応を批判。「まず首相が会見し、現状がどういう状況なのか説明することが必要だ」と主張した。

そのとほりだ。現状はかうで、将来はかうなると、きちんと説明しないから、国内に不安が広がった。(終)

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