千四百二十八 緊急事態宣言で外出してよい条件(銀座、秋葉原、渋谷訪問記)
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
四月十二日(日)銀座、秋葉原
本日は午後二時から、地下鉄の土日券で残った四枚(四月三十日まで有効)を使ひ、銀座、秋葉原、渋谷を廻った。緊急事態宣言が出てゐるのに外出してよいのか、と疑問に感じる人もゐることでせう。毎日通勤電車に乗るからそれと同じだし、土日は平日より乗客が少ない。しかも駅で降りたあと、店に入らず歩道を歩くだけだ。
普通の人は、こんなことやらない。だから、日用品の購入を除いて外出してはいけないとする各都府県知事の発表は正しい。
新宿で地下鉄丸の内線の改札を入り霞が関で降りた。銀座まで乗ると30円の乗り越しになる。財布を見ると10円玉がない。精算機に小銭を入れてお釣りを受け取ると、小銭から感染するかも知れない。その予防で、霞が関から銀座は歩いた。
有楽町のガード下から銀座4丁目の交差点を左折して京橋まで歩いた。途中では店舗の閉店具合を調べた。時間短縮や土日休業のところもあった。
末広町まで地下鉄に乗った。地上に上がると、電器街が相当縮小した印象を受けるが、途中の日本通運の交差点(神田明神通り)を都電の三田行きが昭和30年代に右折したときに、ここの交差点が電気街と云ふ印象はなかった。つまり昭和30年代と比べて電器街は縮小してゐない。
電器街ではラヂオセンターの中を見た。ラヂオ会館はコロナウィルス騒動で閉館してゐた。秋葉原電気街振興会のインターネットを観ると、私がラヂオセンターと呼ぶところはラヂオセンターと電波会館の両方だった。インターネットを見た理由は、駅の東側にある大きな家電量販店の名前を調べるためだが、組合に加入してゐないらしく、凡例で隠されてゐた。
この家電量販店は建物の入り口に緊急受け取りと書いてあり、しかし店内は普通に営業を続けてゐる様子なので、これは規制逃れが過ぎる。黙って開業するなら、強制力はないのだから仕方がない。しかしこの貼り紙はよくない。
私は、感染を防止するために、建物の中には入らなかった。建物内は少なくとも二密に該当する。来客と店員の会話、或いは来客どほしの会話を考へれば三密にも該当する。この混雑を考へれば、緊張感が無さ過ぎる。

四月十三日(月)渋谷
昨日はこのあと秋葉原から日比谷線に乗り、渋谷まで行った。ホームが明治通りの頭上に移動した。元のホームの片方の線を使ひ車庫と連絡してゐる。この形態は美しくないので、いづれ車庫は廃止されるのではないか。
渋谷マークシティの道玄坂口まで往復した。奥から三つ目のファミリーマート以外はすべて閉店した。Zoffも渋谷区の案内所も閉鎖した。
旧降車ホームに直結した東急百貨店内のミスターミニットは四十三年の営業を終了とある。日本の貿易黒字が問題になり始めたころの進出だ。東急百貨店東横店は全体がそんな雰囲気だった。上の階はすべて「階層中」とあり、1階と地下1階にのみ行ける。地下1階の食料コーナーは営業をしてゐるので安心した。
カードショップ(既に閉店した)が入居する二つの地下通りは、七割ほどの店が休業した。

四月十四日(火)在宅勤務開始
日曜に都内まで電車に乗ったのは、平日に通勤で同じことをしてゐるからだ。土曜と日曜だけ人と接触を避けても意味がない。
安倍もそのことに気付いて日曜に在宅勤務の要請を発表し、月曜には経済産業省のホームページに
経済産業大臣が、新型コロナウイルスの感染症拡大防止の観点から、日本商工会議所等の中小企業団体の長に対して、在宅勤務等の対応を進めていただくことを要請いたしました。

私の勤務する会社も、昨日の午後に在宅勤務の指示が出た。だから帰宅の時にノートパソコンを持った。今後は、生活必需品の買ひ物などやむを得ない事情がない限り、道路以外には行かないことにした。もちろん駅にも行かない。
コロナウィルスを抑へ込むことは急務だ。(終)

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