千四百十八(モリカケ疑獄百九十二の五) 安倍はリーダー失格
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
三月四日(水)
モリカケ桜IR検事定年の安倍はリーダーとしてやってはならない失敗をした。それは、リーダーだけ突出することだ。学校休校は、文科相さへ当日聞いたさうだ。
リーダーが突出してよい場合もある。リーダーが周囲と比べて極めて優秀な場合だ。織田信長、上杉謙信、武田信玄みたいな場合だ。安倍はもちろん、これには当てはまらない。しかも三人の武将が良かったのは短期だけで、中期は疑問、長期は最悪(織田は謀反で死亡、上杉は急死のあと養子二人が内紛、武田は滅亡)だ。
しかも今回はパンデミックと云ふ特殊な対応だ。専門家の意見を尊重しながら、各方面の意見も聞かないと駄目だ。
安倍は、これから気温が上がりコロナウィルスは収まると見たのだらう。しかし香港やタイ、シンガポールでも患者は多い。2月は夏のオーストラリアでも患者が出た。収まらない可能性が高い。日本は収まっても、世界全体は収まらない。オリンピックは中止または延期の可能性が出て来た。いよいよ安倍は終りか。

三月五日(木)
3日現在のデータによると、韓国の感染者数が4335人、死者は28人、死亡率は0.6%。日本(クルーズ船を除く)は感染者が274人、死者が6人、死亡率は2.2%。日本の死亡率が高いのは、検査を受けた人が少ないからだ。
中国で湖北省以外は感染者が13040人、死者が109人、死亡率は0.8%。この0.8%は、検体数が多く世界で最も信頼できる。そして韓国の死亡率にも近い。
もし日本でも検査をたくさんの人が受ければ、死者6人から逆算して6÷0.008=750(人)。クルーズ船は感染者が705人だから、日本には合はせて1450人の感染者がゐると推定できる。厚労省はなぜこのことを隠すのか。このうち1024人は療養中なのだから、街中の感染者は1450-1024=426(人)で心配はない。
モリカケ桜IR検事定年の安倍が二番目にリーダー失格の理由は、きちんと情報を国民に伝へないことだ。マスク品不足騒ぎは、きちんと国民に伝へないからだ。

三月六日(金)
コロナウィルス問題について、安倍を批判する記事がたくさんある。古い物から紹介するとPRESIDENT Onlineに
クルーズ船を「第二の感染源」に変えた安倍政権の科学軽視「新型コロナ対応」に潜む根本問題

と云ふ在ロンドン国際ジャーナリスト木村正人さんの記事が載った。2月19日のものだ。
こんなことが許されるのだろうか。森友学園、加計学園、「桜を見る会」問題で繰り返されてきた安倍政権の体質がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの感染を拡大させてしまったようだ。

で始まる。
岩田健太郎神戸大学教授が(中略)「船内に入ると、それはもうひどいものだった。この仕事を20年以上やっていてアフリカのエボラ出血熱とか中国のSARSとかいろんな感染症と立ち向かってきたので身の危険を感じることも多々あった」
「しかし自分が感染症にかかる恐怖というのはそんなに感じたことはない。僕はプロなので自分が感染しない方法、他の人を感染させない方法、施設の中でどういうふうにすれば感染がさらに広がらないかということも熟知している」
(中略)
「ウイルスが全くない安全なグリーンゾーンとウイルスがいるかもしれない危ないレッドゾーンを分けて、レッドゾーンでは完全に防護服をつけ、グリーンゾーンでは何もしなくていいと区別するのが鉄則」
「しかしダイヤモンド・プリンセスの中は(中略)全く区別がつかない。どこの手すり、どこのにウイルスがいるのかさっぱり分からない状態だった」
船内で日常的に感染者とすれ違う
「熱のある方が自分の部屋から歩いて医務室に行ったり、感染者とすれ違ったりするのが日常的に行われている。災害派遣医療チーム(DMAT)や検疫官の方が感染したと聞いていたが、それもむべなるかなと思った」
(中略)
「そもそも常駐しているプロの感染対策の専門家が一人もいない。やばいなと思って箴言しても何も聞いてもらえない。やっているのは厚労省の官僚たちで、聞く耳を持たない」
「DMATの方が医療現場に戻ると今度はそこからまた院内感染が広がってしまいかねない。アフリカや中国に比べてもひどい感染対策をしている」

記事は続き
「日本にはCDC(疾病予防管理センター)がないとはいえ、まさかここまでひどいとは思ってもいなかった。学術界とか国際的な団体は日本に変わるように促していただきたい」
「中国のSARSでは隠蔽が問題になったが、ダイヤモンド・プリンセスのカオスの状態に比べるとはるかに楽だった。日本はダイヤモンド・プリンセスの中で起きている情報を全然出していない」
「マズイ対応であることがバレるのは恥ずかしいことかもしれないが、これを隠蔽するともっと恥ずかしい」


三月七日(土)
最大の問題は(中略)指揮命令系統の中に感染症のプロが全く入っていないことだろう。日本最大の問題は組織から岩田教授のような職人気質の専門家を排除してしまうことだ。

その結果
安倍政権がこれまでと同じように頬かむりするつもりだとしてもそうはいかない。「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染は日本人だけでなく56カ国・地域の乗客の命を危険にさらしてしまった。(中略)安倍政権の対応に海外の厳しい目が向けられている。(中略)米ABCテレビは「第二の感染中心地が日本の港につくられつつあり、憂慮すべき事態」と警鐘を鳴らし、米紙ニューヨーク・タイムズは「日本政府の対応は公衆衛生危機の際に行ってはいけない対応の見本」と批判する専門家の意見を紹介した。


三月八日(日)
記事は更に続き
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「ダイヤモンド・プリンセス」に乗客として乗船していた米テネシー州の総合医アーノルド・ホプランド氏(75)から取材。ホプランド氏は「1日10回も乗員が食事やトイレットペーパー、チョコレートを持ってきた」と証言している。
乗客はマスクもせずにバルコニーに洗濯物を干し、バルコニー越しに乗客同士が話し合っていた。これでは検疫にはならないと注意したホプランド氏の妻は感染し、部屋の世話係だった乗員は重症化していることが分かったという。 ホプランド氏は「私が感染していなかったことが驚きだ。ウイルスは野火のようにこの船に広がった。彼ら(日本政府)はわれわれを感染させるために培養皿の中に閉じ込めたというのが私の推論だ」と語っている。

1日に10回来る乗員について
乗員1000人は肘と肘とが当たる距離での仕事を強いられ、食堂のビュッフェで一同に介して食事をとっていた。検疫は乗客向けだったわけだが、乗員は客室に食べ物を提供し続けていた。これが「ダイヤモンド・プリンセス」で行われたずさん過ぎる検疫の実態だった。


ここで三日前の話題に戻ると、日本は医療水準が世界最高級だ。死亡率が0.8%ではなく0.4%だったとするとどうなるか。
6÷0.004=1500(人)。クルーズ船を含めて2205人から療養中1024人を引いて、街中の感染者は1181人。
日本は高齢者が多いから、死亡率は0.5%かも知れない。かう云ふ議論を、医療専門家だけではなく統計学者や社会学者を含めてしなくてはならないのに、安倍が情報を隠すからできない。

三月九日(月)
次はAera.dotに載った
【新型コロナ】「高齢者を殺す気か」の声も 安倍首相、休校要請の支離滅裂

と云ふ週刊朝日3月13日号の記事だ。
安倍首相は2月29日の記者会見で、この時期に休校を要請することを「断腸の思い」と述べたが、内実は少し違う。自民党幹部がこう話す。
(前略)北海道の鈴木直道知事が2月26日に道内の全小中学校の臨時休校を要請し、評判がいいという話が官邸内で話題になり、その施策をもらおうと今井尚哉首相補佐官が安倍首相に進言。細かいところを詰めず、表明したというのが真相だ。側近の萩生田光一文科相、鈴木知事の親分である菅義偉官房長官、杉田和博官房副長官も制止しようとしたが、安倍さんはそれを振り切った。(以下略)

やはり、予想どほり。そんな感想の内情だった。
政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバーからも疑問の声が聞かれる。委員の一人で、川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦医師はこう語る。
「休校は諮問されたテーマにはなかったし、私たちが提言したものでもありません。どの仕事でもそうでしょうが、医療従事者でも看護師や薬剤師、検査技師には子どもを預けて共働きしている人が結構多い。この人たちが仕事を休まざるを得なくなれば、医療体制はガタ落ちになります。もちろん休校も感染症対策の一環ですが、今回、多くの社会的なマイナス要素を無視して行うほどの効果があるとは思えません」

責任は重大だ。これで、モリカケ桜IR検事定年コロナウィルスの安倍になった。

三月十日(火)
記事は後半で
NPO法人「医療ガバナンス研究所」理事長のK医師はこう指摘する。
「蔓延期の感染症対策は、とにかく死者を出さないことが目的です。つまり、高齢者を守ること。高齢者は子どもなど家庭でうつされます。ですから、風邪の症状のある若い人の検査が必要なのです。(以下略)」
だが、日本の検査数は1日平均約900件にとどまり、発症が疑われている人さえ検査が受けられていないのが現状だ。 「高齢者の感染が見つかったら、早期治療が肝心です。脱水症状などを起こして、すぐに重症化しますから、治療が1日早いか遅いかでずいぶん違ってきます。ところが、帰国者・接触者相談センターに相談するのは、いまだに高齢者でも37.5度以上の熱が続くことを目安にしている。非難されるべきです」(K氏)
あまりの支離滅裂さに医療現場からは「高齢者を殺す気か」との声も聞かれる。


三月十一日(水)
記事は最後に
政治ジャーナリストの角谷浩一氏が厳しく批判する。
「官邸の指示機能が崩壊したということです。今度ばかりはこの人たちに任せていたらダメだと国民は思ったはずです。森友・加計問題はアベ友優遇に腹を立てても、自分の生活や人生には痛みにならなかった。けれども、自分が働けない、子どもが学校に行けないということは国民にとってそんな甘い問題ではない」
前出の自民党幹部がこう危惧する。
「あの首相会見では株価下落に効き目はないんじゃないか。こんな時期に解散はできないから、下手すれば、内閣総辞職もありうる」

モリカケ桜IR検事定年コロナウィルスの安倍は早く辞職したほうがいい。長過ぎるなら短縮して、コロナウィルスの安倍でもよい。(終)

前、(モリカケ疑獄百九十二の四)次、(モリカケ疑獄百九十二の六)

メニューへ戻る 前へ 次へ