千四百十八(モリカケ疑獄百九十二の二) 不公平政治屋の安倍
庚子(仏歴2563/64年、西暦2020、ヒジュラ歴1441/42年)
二月十五日(土)
時事通信のWebページによると
時事通信の2月の世論調査で、次の首相にふさわしい人物を尋ねたところ、自民党の石破茂元幹事長が21.6%でトップだった。2位は小泉進次郎環境相で15.1%、3位は安倍晋三首相で10.6%と続いた。

安倍に時期もやってほしい人は国民の1割だけだ。安倍が後継に期待する主流派については
菅義偉官房長官が4位の6.1%、自民党の岸田文雄政調会長が5位の5.2%、河野太郎防衛相が7位の4.5%(以下略)

全員が5%前後で話にならない。

二月十六日(日)
Presidentオンラインによると
安倍氏が嫌うほど浮上する「石破首相」の現実味「ポスト安倍」候補4人では勝てない

と云ふ題で
安倍氏は27日に収録したテレビ東京のインタビューでは二階俊博党幹事長らからラブコールを受けている自身の総裁4選について「全く考えていない。(以下略)」と完全否定してみせた。(中略)この後、問わず語りに4人の「ポスト安倍候補」の名をあげている。(以下略)
「岸田文雄党政調会長は外相として経験を積んだ。(中略)茂木敏充外相も外相として、日米貿易担当大臣として、立ち回りを演じながら成果を出してくれた」(中略)菅義偉官房長官も、日米のさまざまな懸案で交渉した経験がある」 「加藤勝信厚労相も私の下で官房副長官としてさまざまな外交交渉の現場にも立ち会った」

四人にアンパン食ひつき競争をさせて、自分は竿を持つ役を演じるつもりだ。
それにしても、当然名前が入っていなければならない人物の名がない(中略)。石破茂元党幹事長と小泉進次郎環境相だ。(中略)
番組司会者も当然そのことは気になったようで「石破氏の名前がなかったですが」と聞いた。すると安倍氏はにこりともせずに「石破氏も大変勉強熱心な方だし、チャレンジ精神にあふれた人だろうと思いますね」とだけ答えた。(中略)安倍氏の「石破氏嫌い」は有名だが、テレビでの発言には「そこまで嫌いなのか」という感想が漏れる。明らかに安倍氏は、石破氏を「ポスト安倍」レースから追い出そうとしている。


二月十七日(月)
記事は続く。
しかし、この手法は、自民党にとって自殺行為になる可能性がある。そのヒントは、昨年末以来、報道各社がさみだれ式に行っている世論調査の中にある。(中略)自民党から離れそうな支持層を石破氏がつなぎ止めている。

反安倍の石破政権になるか、親安倍政権で自民党が敗北するか。どちらに転んでも安倍政治は継承されない。

二月十八日(火)
次は、女性自身のホームページに載った
散髪に会食、休日は…安倍首相「コロナ対策に没頭」は本当なの?

と云ふ題の記事だ。
「私、コネクティングルームうんぬんというのは承知をしておりませんので、いまこの議論においてお伺いをしたところでございます。私、この数日間、ずっとコロナウイルス対策等々に没頭しておりますので、そのことについては承知をしておりませんので、確かめてみたいと思います」
安倍晋三首相(65)がこう語ったのは、2月12日の衆議院予算委員会の辻元清美議員(59)の質問でのことだった。和泉洋人首相補佐官(66)と大坪寛子厚生労働省大臣官房審議官(52)が公費で行った出張で、部屋同士が繋がった“コネクティングルーム”に泊まっていた問題。

安倍が道徳的かどうかは、和泉の行動に安倍が解任するなりの反応を示したかどうかで判る。安倍は何もしない。週刊誌で取り上げられたし
7日の衆議院予算委員会では大坪氏が議場に立ち、野党議員から疑惑の追及を直接受けている。

事件そのものも悪質だが「承知しておりません」と嘘をつく安倍は更に悪質だ。安倍はやはり、モリカケ桜IRの安倍だった。
各メディアの報道をもとに、安倍首相のスケジュールをまとめてみた。
【2月7日(金):この日は「北方領土の日」。朝8時半ごろには官邸に入り、新型コロナウイルス対策について話し合うなどした後、「北方領土返還要求全国大会」に出席し挨拶をする。その後も、さまざまな公務で忙しく過ごした安倍首相。午後6時40分ごろに官邸を出て、都内ホテルの鉄板焼き店で稲田自民党幹事長代行(60)と元経団連副会長の渡文明JXTGホールディングス名誉顧問らと会食。午後10時前には私邸に着いた】
【2月8日(土):朝から私邸で過ごす。午後4時前に官邸に到着。30分ほど加藤勝信厚生労働相(64)や菅義偉官房長官(71)らと会談するなどした後、報道各社のインタビューを受け、官邸を出発。午後5時ごろには私邸に着き、以後の外出はなかった。官邸にいたのは1時間ほど。この日、武漢在住の60代日本人男性が死亡。新型コロナウイルスによって日本人の死者が初めて出た】
【2月9日(日):この日も朝から私邸で過ごす。やはり、午後4時前に官邸に着き、加藤厚生労働相らと会談。午後4時半には官邸を出発し、渋谷にある行きつけの美容室で散髪をした後、午後6時半には帰宅。以後、私邸で過ごした。官邸にいたのは40分ほどだった】
【2月10日(月):この日は、和泉氏と大坪氏が、インド出張のみならず過去4回の出張ですべてコネクティングルームに泊まっていたことが国会で明らかになった日。休日に十分リフレッシュができたのか、この日は朝から晩まで1日中働き続けた安倍首相。午後9時前、公邸で行われたエストニアのラタス首相との夕食会を終えた後、そのまま公邸に泊まった】
【2月11日(火・休):この日は建国記念日。だが、ウイルスには休日は関係ない。横浜市に停泊するクルーズ船で、新たに66人の感染を確認。乗客の感染者数は延べ135人となった。さらに、チャーター機で中国・武漢市から帰国し、自宅待機していた男性2人の感染も発覚する。午後2時前まで公邸で過ごした安倍首相。午後2時過ぎから、加藤厚生労働相や菅義官房長官らと会談。午後3時半前には官邸を出発すると、そのまま私邸に帰る。以後、家から出なかった。官邸にいたのは1時間半ほど】
【2月12日(水):午前7時には官邸着。新型コロナウイルス感染対策本部の会議に出席するなど公務に励む。午後1時からの衆議院予算委員会に出席し、「コロナウイルス対策等々に没頭」「意味のない質問だよ」発言をする。午後5時過ぎに、予算委員会を途中退席し、都内のホテルで行われた自民党と各種団体の懇談会で挨拶。すぐに官邸に戻り、5時半過ぎから加藤厚生労働相や菅義官房長官らと会談。午後6時半過ぎに公邸に帰ると、元通商産業事務次官で現在は弁護士の小長啓一氏、政治評論家の杉浦正章氏と会食。2人が午後8時40分ごろに帰ると、後は公邸で過ごした】

モリカケ桜IRの安倍は、土日祝日は、ほとんど私邸にゐることが判る。今は新型コロナウイルスの緊急時だ。(終)

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